ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

2019.8 新サイトOPEN!
http://tomikawaguitar.com

富川ギター教室(東京渋谷) http://tomikawaguitar.com
https://tomikawaguitar.sakura.ne.jp/wp/lesson/
※他に池袋、横浜青葉台でもレッスンしています。

富川勝智の演奏会チラシはこちらでご覧頂けます。

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tomikawaguitar@gmail.com

オンラインレッスンへ移行して70日目で「わかったこと」

2/29からレッスンをオンライン化している。幸い、外部で教えている教室(池袋と横浜青葉台)も理解を示してくれてオンラインへとスムーズに行なっている。

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私の主宰する富川ギター教室の生徒たちも不定期の生徒さんを除いて100パーセント、2/29移行オンライン化へ賛同してくれた。最初は生徒さんがわに戸惑いもあったとは思う。「どうやったらいいいの?」「機材とか必要なんでしょ?」とか。でも、こちらとしてはメールのやりとりであろうが、教材のやりとりであろうが、何らかの形でレッスンはできるよ!・・・というスタンスで提案をした。(このあたりの詳細は「テレレのおじさん、テレレッスンのやり方を語る」をお読みください)

簡単に言ってしまえば、以下の3点に要約される。
  1. オンラインでのレッスンはオフラインのレッスンの劣化版ではない
  2. オンラインの特性を生かしたレッスンでなくてはならない
  3. 実はオフラインのレッスンも突き詰めれば「テレレッスン」である
1について。
2とも関連しているが、オンラインレッスンを他のギタリストたちが導入し始めたのはだいたい4月ごろだったと思う。そして、なぜか「音質はどのくらいのクオリティで伝えることができるか?」と機材に凝ったりしている人たちがたくさんいた。でも、その観点でオンライン上でのレッスンを進めようとすれば、オフラインには絶対に叶わない。特にクラシックギターという生楽器はオフラインのリアルさをオンラインに求めてはダメだし、各自の通信状況や機材のスペックなどを考えると「不毛な追求」なのだと思わなければならない。ある意味で音質面やタイムラグは諦めてしまわないと。
この観点からオンラインレッスンを見てしまうと、「オンラインレッスンはオフラインレッスンの劣化版」にしかならないのである。ケータイであろうがスマホであろうがパソコンであろうが(あるいはファックスであろうが、電報であろうが)生徒さんが使えるツールでレッスンを成立させる・・・ということが大切であると考えた。
もちろん、機材や通信環境を整えることはとても大切ではある。だけど、実際にその手のusbマイクやオーディオインターフェースなどは品薄状態(Amazonやサウンドハウスのサイトで確認してみると良い)。結局その辺りがハードルになると「オンラインへのレッスン移行=めんどくさい」ということになってしまう。
この辺りのハードルを当教室では避けた。LINEであろうが、YouTubeであろうが生徒さんにとってハードルが低い(普段使っている)ツールを使ってレッスンを続ける・・・ということをオンラインレッスン導入期は提案した。その後、生徒さん本人が「やっぱりwebカメラが欲しい」とか「外付けマイクが欲しい」とか「通信環境をもう少しよくしよう」と改善していく姿は見られた。でも、こちらとしてはガサガサの動画を送ってこようが、ぶちぶち断線するSkypeでレッスンしようが、十分にレッスンは成立させることができたと思っている。それは以下の2点の観点があったからだ。

2について。
オンラインの特性とは何か?・・・音がリアルに伝わらないなら、どういうレッスンをしたら良いのだろうか?・・・この観点を持つことで、生徒さんにはオフライン(対面)レッスンでは得られない切り口でレッスンを行うことができる。例えば表現法のことであったり、フレージングのタイミング感やリズムの考え方などがパッと思いつくだろう。いくつかの理論や思考のプロセスを提供し、生徒さん本人に試してもらうことで、有意義なレッスンとなっていく。また技術面も、スカイプやズームを用いたレッスンでは画面上に生徒さんの弾く姿が真正面から明確に映るので「体癖」をしっかりと分析できる(これは動画のやりとりによる「動画交換レッスン」ではよりはっきりとわかる)。
逆に言えば、普段の対面レッスンでは、その辺りの観察力や言語化が教える側にも欠けていたのでは?と思うようにもなった。
オンラインだからこそ、伝えるように努力するのだ。リアルだと「こうだよね!」とギターで弾いて教えられるところを、ちゃんとロジカルに言語化して伝えなくてはいけませんから。

3について。
実際に「オフラインのレッスンもテレレッスンである」。意味がわからん!という方もいるかもしれませんが、テレ(遠隔)という言葉がヒントである。結局、対面レッスンであっても、生徒さんの自主的な学習が良い演奏を生むのです。上達するためには「生徒さん本人が自宅で練習しなくてはならない」ということが大切なのです。レッスンにいけばなんとかなるやーというよりも、生徒さん本人が先生が与えてくれたヒントや練習法を試行錯誤しながら家で練習するというプロセスに「学び」があります。

その意味では「全てのレッスンはテレレッスン」なんです。
学ぶ人はどのような状態でも学びます。弾き終わって「うーーーーーん」と先生が唸って沈黙する・・・なんて瞬間に学べる生徒さんは「あそこが悪かったのかな?」「音が汚かったからかな?」「いや、待てよ・・・先週先生が指摘していたアクセントを全くつけなかったからかな?」と考えるものなのだ。
オンラインレッスンでこの間はタブーではあるので、流石に僕も使いませんが、こちらが言語で伝えようとしていることを一生懸命に汲み取ろうとしてくれる。そこがとても大切。学ぶ方は普段のオフラインのレッスンよりもアクティブに頭を使おうとしてくるのです。

結果、学ぶ方にも教える方にも「集中力」「想像力」が生まれてくる。

本日、午前に一人オンラインでのワンレッスンを行って、ああそうだこれでオンラインレッスン(テレレッスン)70日目なんだなーと思いました。この70日間で「学ぶ」ということ、「教える」ということをだいぶ整理できたかなーと。アフターコロナの頃にはさらにグレードアップした「教え」を授けることができる自信もつきましたし、今までも結局「教える」ってことに関しては死ぬほど考えてきたのだなあと再確認した次第です。

ということで、富川ギター教室ではオンラインのレッスン、まだまだ募集中です。ワンレッスンでも通常レッスン形式でも構いません。通常レッスン形式でオンラインでスタートしてそのまま(コロナ禍が終われば)通学して学ぶことも可能です。是非ともご検討ください。詳細はこちらから→富川ギター教室テレレッスン

さてさて。

来週からは洗足学園音楽大学大学での授業がオンラインでスタートするので、その教材づくりに励んでおります。こちらは履修生徒が90名・・・・というマスな授業なので、それをどのように進めていくか・・・いつでも課題はたくさんあるのですが、楽しみながら参ります!!!




富川勝智ホームページ
→富川勝智の演奏会情報や著作情報などを掲載

富川勝智にレッスンをご希望の方はこちらをクリック
→正しくギター奏法を学びたい方、表現法のロジックを学びたい方…「誰でも上達できる教室」富川ギター教室へ。体験レッスン随時募集中です。

脳内の地図(音楽書を整理する)

仕事場の資料書棚。
とある音楽理論書を探していたら、まるで探し物が出てこない。部屋の書棚にある音楽書だけでもざっと、2000冊はありそうな勢い。なので、探すとなかなか出てこないのですよ。

で、「とある音楽理論書」は見つからずに、ああこれは再読してもいいかなあー?って思った本を引っこ抜いてみた。

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本棚は自分の脳内の地図だと思う。色々な情報を本から得て、それを脳内にしまって、たまに引き出す。引き出して少しずつ「自分のアイデア」になっていく。レッスンで使っている言葉や演奏で使っている音楽的なアイデアはそうやって築き上げられたものなのだ。

先ほど、全部をパラパラとめくって、流し読みしてみた。せっかくなので、軽く紹介すると共にどのあたりが今の僕の思考に影響を与えたのか整理してみる。

順不同。重要度は一切考慮しない。アマゾンでリンクがあるものは貼っておきますが、多分今は絶版になっているものも多いでしょうね。ごめんなさい。

では、一冊め。

増田宏三「指揮法&ウィンナーワルツ」
指揮法&ウィンナーワルツ 増田宏三
増田 宏三
パンセアラミュージック
2003-05-29


とにかく拍子のプロポーションが明確。音楽は「音符を弾くだけでは成立しない」と思っていた時期に、たくさんの方法論をもらった。

セイモア・バーンスタイン「心で弾くピアノ」
心で弾くピアノ―音楽による自己発見
セイモア バーンスタイン
音楽之友社
1999-04-01


留学から戻ってきて、教え始めた時に本当に死ぬほど読んだ。練習方法のみならず、音楽を弾く意味や精神的な部分にまで、わかりやすく書いてくれている。数年前にバーンスタイン先生のドキュメンタリー映画がちょっと流行ったけれど、この本を読むほうがよりロジカルに音楽教育メソッドとしては理解できるんじゃないだろうか。

吉田雅夫「よい演奏をするために」

フルート奏者吉田先生の本。シュミッツの「演奏の原理」を吉田先生なりに解釈して読み解いたもの。ギターでは旋律の力学を説明してくれている本は皆無ですからねー。これは本当にわかりやすく、旋律の歌わせ方の理論を与えてくれました。

ピーター・バスティアン「音楽の霊性」
音楽の霊性―ニューエイジ・ミュージックの彼方へ
ピーター バスティアン
工作舎
2000-01T

1994年に買っている。大学生の時だ。後ノリと前ノリなどの「グルーブ」を意識するようになった初めての本。これもまたテンポやアーティキュレーションという観点でも参考にしたことがたくさんある。今でも、この本で学んだことから少しずつ自分の形に整えている感じがしている。

ゲンリッヒ・ネイガウス「ピアノ演奏芸術」
ピアノ演奏芸術―ある教育者の手記
ゲンリッヒ ネイガウス
音楽之友社
2003-06-01

バルセロナ留学中の師匠アレックス・ガロベー先生のおすすめ本。当時はネイガウス本人の演奏も入手困難。でも、本は出ていた。もちろんスペイン語で。必死で読んだ。読んだらアレックス先生が言っていることもなんとなくわかった。音楽の丁寧さと「息」の長さとか短さ…絶妙なバランスコントロールをしないと音楽は死んじゃうよ!っていうことを学べた本でした。ゲーテの引用とかばんばん出てくるので「ああ、西洋の知識人だなあ」っていう感じがむちゃくちゃする本です。
実はゲーテ読まねば!!!って思った最初の本かもしれません 苦笑。

東川清一「シャープとフラットのはなし」
シャープとフラットのはなし
東川 清一
音楽之友社
1998-12-10


読譜の感覚が変わりました。シャープはシ、フラットはファ。そして、シとファのベクトルを考えることはとても大切ですよね。そんなシンプルなところを深ーく掘り下げた本。微妙なピッチ感にも敏感になれるかもしれませんね。

マティス・リュシー「音楽のリズム」
音楽のリズム‾その起源、機能及びアクセント‾ (要約版)
マティス・リュシー
中央アート出版社
2008-03-28

割と強引なところもあるけど、よくまとまっている本。音楽の拍節と、横の流れ(旋律)と和声と、アクセントをうまくからみ合わせて「最終的な表現になる」ということがよくわかります。やってみないとわからないロジックではあるのですが、割とこの分解された考え方は生徒に教える時にとても役立っています。

ジョン・W・デュアルテ「ギターのためのメロディーとハーモニー」
詳細
これはアマゾンにはなかったです。図書検索のリンクを貼っておきました。これは大学生の時に読みたおした本です。今でもたまによみます。復刊したらいいのに・・・と思うクラシックギター本第一位です。
全て譜例はギター曲。ある程度理論を勉強した人であれば、「ああ、あのギターの曲のあの部分は”終止の四六”だったのかー!」とか具体例がたくさん。


てな訳で、こんな感じです。もちろん、これが「僕に影響を与えた音楽書ベスト8」って訳ではありません。他に上げていけば、100冊くらいは紹介できますし、現在も増えています。音楽書って面白いんですよ。本屋に行って真っ先に行くのが音楽書のコーナー。立ち読みして「これは!」っていうのは一箇所でもあれば買います。

本棚は脳内の地図です。だから、図書館には行きません。相当入手困難な書籍でない限りは、買うことが大切。だって、脳内ですもの。

たまに、脳内公開してみましょうかね。しかし、ほとんどギター関係の本なかったですねー。音楽理論や表現理論はやはり他の楽器のものがわかりやすく丁寧ですね。いずれ、自分で表現法のテキストは書いてみたいなーとは思っておりますが・・・

生徒さん用の基礎練習動画(コロナ禍と音楽レッスン)

2月末から「コロナ禍」が始まっております。
当教室は比較的早く(というか多分ギター業界では一番早く)レッスンをオンラインで行うことを決めました(2/29でした)。

そこからほどなくして大手音楽教室は(安直な)「休講」ということで動いていきました。公立の学校もこれまた「安直な」休講ということに。

それはいかんだろー!と。オンラインで教材を提供するとか、個別のレッスンであれば何らかの手段で生徒さんのレッスンを継続させることが大切であると思いました。それが音楽文化を守ることであり、レッスンを受けたいという生徒さんのモチベーションを維持することが何よりも課題ではありました。

いくつかの方法を提示しました。(詳細はこちらへ)



ポンと乗っかってくれた方と「Skypeとか動画の撮影の仕方なんかわからない。ましてやYouTubeなんて」という方もおりました。 いずれにせよ対面でのレッスンは2/29以降避けてきました。最初はメールでのやりとりやこちらが動画で宿題を出すという形式であったところから、今では全員が「コミュニケーションが取れるツール」でのレッスンに移行しております。

で、結局、対面でレッスンをしていた頃と変わらない。

こちら側も生徒さん限定で見ることができる「基礎練習動画」を毎日1本程度アップすることを4月初めからスタートしました。

YouTubeの限定公開リンクで、それをメールかfacebook上にある生徒さんしか見ることができない教室グループで生徒さんたちに知らせることで行なっております(幸い、当教室の入会者は全員ネット経由ですので、メールが使えない、Facebookが使えないという方はいません)。



5分で基礎練習!









現在はこの「5分で基礎練習」はトータルで30本以上アップしており、再生回数を見ると、皆地道に練習している様子です。

今回は、このブログの復活記念として、特別にここに最初の5本だけアップしておきます。ここからのリンクでしかご覧いただくことができませんが、ぜひ皆さんも練習してみてくださいね!


1:左手ポジション

https://youtu.be/mEuZ09xn_mo


2:
右手の基本

https://youtu.be/hg3ozxLvakg


3:
右手i指のタッチ

https://youtu.be/47uI0Z0oNyU


4:
左指の独立

https://youtu.be/PV73Htixw-E


5:
左手1指と4指のバランス

https://youtu.be/I3wHODMhD1c

みた方は「チャンネル登録」よろしくお願いします。一般公開のものとして「クラシックギター名曲を15分で解説!」というものもアップしております。

さてさて「5分で基礎練習」を全部見てみたい!・・・という方は是非富川ギター教室へご入会を。現時点でもオンラインでレッスンをスタートする方が増えております。全く初心者の方でも対面レッスン形式と変わらないクオリティで受講していただけます。いつでもお問い合わせください。

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東京池袋(金曜):GG学院
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