ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

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反対語のマジック〜天下一品理論

レッスンの時に最近気づいたことを書いておきます。

これは教え始めたばかりの後輩ギタリストくんたちにも役立つはず。また、レッスンを受けている方が表現や技術を考えていく際にも役立つかな?

反対語を考えます。対義語とも言いますね。国語辞書的な意味でなくてもいいんです。天下一品というラーメン屋さんがありますが、「こってり味」と「さっぱり味」という程度の反対具合で良いです。

なのでこれを天下一品理論と呼んでいます。

こってり⇆あっさり
開いている⇆閉じている
ポジティブ⇆ネガティブ
ざっくりとしている⇆細部までこだわっている
犬っぽい⇆猫っぽい
誠実である⇆気まぐれである
etc

もうなんでも良いんです。以下に例をあげておきます。

教える場合でも、自分で演奏したものを評価する場合、こんな感じで考えるようにします。
「丁寧には弾けているけど、もう少し大胆さがあってもいいかな?」
「すごい進行感があってグイグイ前に進んでいく感じだけど、もう少し印象付けたい音に留まる感じがあってもいいかも」
「音色が単色なイメージがあるな。もう少し明暗のある音色を使ってみよう!」
「フレーズごとに切れすぎていて、バラバラな感じに聞こえるな。フレーズの切れ目をわかりずらいようにぼやかしてみようかな?」

以上のように、反対語を考えておくと、現状把握が上手く行きます。また、良い点も裏返せば悪い点になり、その逆もあるということです。例えば「丁寧=せせこましい」「大胆=雑」とも言えます。
「雑に弾いているから、もっと丁寧に!」
「せせこましくてみみっちい印象があるから、もっと大胆に表現をつけてみたら?」と生徒さんに言ったら、気分わるーとなります。なので、弱点を指摘するときはプラスのイメージの言葉を使った方が良いですなー。

反対語をイメージしてから、レッスン時のアドバイスや自分へのアドバイスをすることで見えてくるものがたくさんあります。

通常教える時って以下のような感じになってしまいます。
「もう少し、ここの部分丁寧に弾いた方が良いよ」
「そこはもっと明るい音色使ってね」
「そこヴィブラートかけてみて」

一義的になってしまう。そして、バランス感覚が希薄になってしまう。世の中と一緒。全てが善悪で決まるものではないんです。

自分で表現を作っていくときや練習をするときに、この反対語を考える癖をつけると可能性が広がりますよ!








スペインの恋歌〜3月6日は新宿曙橋BITでライブ!

3月になりましたー。今月は「スペインもの」の密度が濃い演奏月間です!
手始めに3月6日に歌の藤沢エリカさんとデュオで新宿曙橋にあるバックインタウンに出演します。

二台の楽器を使います。
以下です。
KObiX1P2TnSB9lRi5kKefw























向かって左はコゲットという19世紀中盤に作られた楽器です。
右はビウエラです。スペインの16世紀に隆盛を極めた楽器です。(これは流石にレプリカ楽器です)

演奏する予定の曲は、「スペインの恋歌」というタイトルなので、もちろんスペイン音楽中心です。
ルネッサンス、バロック時代の民謡や歌曲などを演奏します。本当はバロックギターを使っても良いのですが、ここはシンプルにギターは一台で。色々と試してみましたが、その音色感や発音感から19世紀ギターでバロック期の曲は悪くありません。違うニュアンスが生まれますが、歌の輪郭がしっかりと聞こえてくる印象もあります。

グラシアーノ・タラゴー編のスペイン民謡集もやります。
20世紀に活躍したマチルデ・サルバドールの「
Endechas y cantares de Sepharad, ciclo de canciones para voz y guitarra』からも抜粋で演奏します。タラゴーは1892年生まれで、リョベートの弟子でもあります。

バロック期からサルバドールまでの楽曲を一台で伴奏するには、割と19世紀ギターはバランスが良いのかもしれません。同じ楽器で歌を聞くことによって「歌の力学」もくっきりと聴き取れるという利点もあるのではないかとも思いますし。

リハーサルは済みましたが、マチルデ・サルバドールのギターの和声の扱いの中にとてもバレンシア的な「豊饒さと自由さ」を感じます。マチルデ・サルバドールはビセンテ・アセンシオの奥さんだった人なのです。アセンシオのクラシックギターの名曲「内なる想い」に聞かれるスペイン地中海東方部独特の「豊饒さと自由さ」をサルバドール女史の和声づけからも感じ取ることができます。

スペイン歌曲の歌詞の世界も楽しんでいただけるとは思います。人の世に常にあるのは「恋と愛」。その姿は古今東西変わらないのです。そして、スペインの民謡な歌曲にはそれを素晴らしいユーモアと旋律で聞かせる名曲が揃っています。

ビウエラの歌曲も日本ではほとんど知られていませんね。

ざっくりというと、ここまで時代に幅があるスペイン歌曲をまとめて聞くことでしか、わからないスペイン音楽やスペイン語圏における「人生観」の共通要素がわかると思います。

ビウエラの歌曲も、それだけを取り扱っているコンサートは増えてきました。ですが、それをルネッサンスからバロック、19世紀〜近代という幅に中で聞くことによって見えてくるものをたくさんあると思います。

そういう意味でも絶対に来て欲しいコンサートです!
ライブですので、お気軽にきて欲しいですが、スペイン音楽やスペイン文学を愛する人全ての方にきて欲しいです。

フライヤ印刷用

















ご予約はお店のホームページからもできますが、私の所に連絡をくださってもオッケーです。
tomikawaguitar@gmail.com

最後に相方、藤沢エリカのライブ紹介文を!

:::::::::::::::::::

ビウエラ歌曲

バロックの歌
ギター伴奏による編曲が魅力の民謡やセファルディの歌

など、

「お馴染み」の曲は一切ありませんが^ ^、
あぁ、これは確かにスペイン🇪🇸❣️
と感じて頂けるはずの、
このユニットでしか聴けない
マニアック選曲となっています^ ^。
とはいえ、
キャッチーで心に響くメロディが満載です🎵

歌とギターで奏でる「スペインの歌心」の魅力を(再)発見しに、ぜひお越しください!

お待ちしております♡

~~~~~~~

《スペインの恋歌》

日時:2019年3月6日(水)
19:30 start (18:30 open)

場所:バックインタウン
東京都新宿区住吉町3-2
03-3353-4655
地下鉄都営新宿線 曙橋駅より徒歩3分

チャージ:2800yen(+オーダー)

出演:藤沢エリカ(歌)
富川勝智(ギター&ビウエラ)

ご予約:office.pulchella@gmail.com

歌うことと表現〜マイヤーズのカバティーナ攻略法

日曜日のワークショップは旋律をテーマにしたいと思っています。講座タイトルは「音楽表現講座 歌うことでわかること 気づくこと」にしました。



歌うこと。クラシックギターの人がもっとも不得意なことかもしれません。

簡単に言ってしまえば、どのような器楽曲でも声部を実際に声に出して歌ってみるということは「音楽表現」を考える際にとても大事な作業です。以下3つのことを考える良いきっかけになります。

1:フレーズと音のグルーピングのしかた
2:音程感の感じ方
3:歌い手による倍音コントロールのちがい

音楽表現面でこのことが実感できたら、それを楽器でどう実現していけるか?ということですね。ここから必要な技術も導き出すことができます。

実際に声に出して歌ってみることで、ああ、このフレーズはここまでだろうな?とか、この音程は歌いにくいなあ!とか、この旋律はもっとしなやかな音色で歌いたいなあ、とか考えることができます。

この場合歌のトレーニングは受けていなくても良いのです。風呂場の鼻歌程度でおっけーです。


さて、ここから歌詞との関連を。もし歌詞がついてるバージョンがあるなら、フレーズのストーリー作りに歌詞はとても参考になります。良い作詞家は曲の旋律を吟味し分析し、その表情に合わせた歌詞を当てはめていきます。歌詞が先の場合は作曲家はその歌詞のイメージに近い旋律を当てはめていくのです。(そこに作詞や作曲の難しさと職人技があるのです)

ギター独奏で有名なマイヤーズのカバティーナがあります。もう数え切れないほどレッスンしてきましたが、レッスン時に「これ、歌詞付きのバージョンあるよー。今ならYouTubeとかで探せばすぐでてくるよー」とミニ情報を授けることがあります。でも、だーれも次のレッスンまでに聴いてこないもんです 苦笑。

歌付きバージョンあるのかー、という程度。それがどれほどまでこの楽曲の表現を考える際にやくに立つのかを考えようともしない。

簡単にわかりやすいようにハ長調でメロディーと歌詞を書き出してみました。
カバティーナ冒頭





He was beautiful,
Beautiful to my eyes.

ここで、皆さんに歌詞とメロディーの対照をとっていただきたいのですが、「びゅてぃほー」が二回繰り返されるとこは同じ旋律になっています。歌詞をつけた人はよく考えています。同じ歌詞、同じ旋律。二回目をどう歌うか?・・・それを考えるべきです。

「ひーわずびゅてぃほー」までは一息で歌うべきです。曲のテンポが自ずと導き出されます。

さて、「ひー」と「わず」どちらに力点を入れるか?「彼は〜だった」と過去のものであることを回想するよう考えてみると、「わず」をしっかりと噛みしめるように歌うと良いのかもしれません。彼は・・・と歌っておいて、もうその彼はいないんだ・・・とわからせる歌い方をしなくてはいけません。

さて、繰り返される「びゅてぃほー」ですが、二回目を強く念押しのように歌うか、儚く歌いかはセンスです。好みの問題とも言えます。何れにせよ、全く同じ音量、同じ噛み締め方で歌うのは芸がない。

「とぅまいあーいず」は、どの単語に力点をおくか。男女の関係からすれば、「私」に力点を置くのが良いのかもしれません。「私には」と「私の目には」も同じ意味合いがあるので、もしかしたら「眼」にはあまり深さを入れなくても良いかもしれません。

以上のように歌詞だけみても、たくさんの旋律の歌わせ方のヒントが出てきます。

そして、もし歌詞がなくても、そういう分析ができなければなりません。歌詞があれば(もしそれがきちんとした作詞家がつけたものならば)よりヒントが多くなるということは言えます。


さてさて…

そういうことをいつも考えながらレッスンしていたりするのです。基本的に僕は歌好きなので、たくさんのことを歌から学ぶことができますし、音楽表現の根本は「歌」にあると思っております。

で、3/3の日曜ワークショップは「旋律」をテーマにします。興味のある方はぜひご参加ください。

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