現代ギター誌に4月より連載予定の「ファリャの生涯」である。
その前に2月号と3月号において「前哨戦連載」を行っている。
いちおうファリャと同時代の作曲家をテーマに書いてみた(第1回分の原稿は2月号に掲載済み)
1920年代〜30年代に書かれたギターと作曲家のかかわりを書いているのだが、案外面白い。個人的にスペインの27年世代(ロルカを中心とする芸術ムーブメント)は大学時代からの“興味”であったので、またこの時代に戻ってきたか・・・という感じである。
ということで、楽譜なども暇を見つけて研究している。
詳しいことは現代ギター誌2月号をごらんいただくとして、個人的に楽譜をみて、この曲いいな!と思ったものを、ご紹介します。(暇な人は弾いてみてくださいね)。
サマズイユ「セレナーデ」が、ここ2〜3日のヒットです。
なんで、こんないい曲が弾かれていないのか?というくらい名曲です。技術上・・・とても難しいです。楽譜から音楽を読み取るのにも苦労するでしょう。でも、とてもいい曲です。3分程度の曲の割には、楽譜が「黒い」ですが、弾ければ格好いいです。
1925年作曲。運指が「とってもセゴビア!」です。ロマン派を彷彿とさせるアーティキュレーションと弦の選択が見事。フランス、デュラン社から出版されています。
この曲が聴けるCDはこれです。山下和仁氏の名演です。
ああ、なんだか、とってもセゴビアな感じがする曲でしょ?