ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

2006年05月

2019.8 新サイトOPEN!
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※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

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現代ギター“ギタ研”を読みながら・・・

さて、手元に現代ギター最新号が到着して、いちおう自分の原稿をチェックしています。

今月号では、連載「ファリャの生涯」(→これはあまり読み返しません・・・)とGG学院・ギター研究室(略して“ギタ研”)に登場しています。

事前になんの相談もなく、とりあえず愛称が“トミー”になっています。我が敬愛する師匠・ホセルイスも私のことを“トミー”と呼んでいましたので、それでいいのですが・・・。いっそのこと『トミー富川』でいこうかなとも考えています(嘘)。

さて、そのギタ研を読み返しながら、なんとなく思ったことを書いてみます。

一部、暗譜について触れています。「そもそも何故暗譜して弾かねばならないのか?」と私が発言しています。

このことを考えることが、とても「ギターを教える人」には重要だと常々思っています。

なんども述べていますが、「暗譜をしなければならない」というより「知らないうちに暗譜をしていた」という練習方法なり、レッスン方法が正しいのだと私は信じています。

その基礎となるのは読譜力、これがそのまま初見力の力へとつながっていきます。

そしてそれを鍛えるのに役立つのが「エチュード」です。私の生徒には教本なりエチュード集なりで、とりあえず練習曲を必ずやらせています。

確実な読譜力を養うことが、実は暗譜への近道でもあるわけです。正しい読譜とは、どの部分がメロディーか?、和声はどうなっているか?という分析を含め多岐に渡ります。ある和声がどのような印象を聴き手に与えるか?という次元まで掘り下げれば、より深い楽曲の理解が得られます。

 

フレージングを早めに掴むか、あとで取り上げるか?について、このギタ研で坪川さんと私が意見を異にしていますが、根本の考えとしては同じです。

坪川さんは、『全部の音をきちっと技術的に弾けるようになってから、フレーズを意識!』

富川は『フレーズを意識させるのが最重要』と述べています。

富川個人の意見としては、まずメロディーだけを弾いてもらって、それを歌ってもらうというプロセスが前提としてあります。あまりゆっくりとしたテンポで一音一音丁寧に練習していると、楽曲の求める「雰囲気」を掴むのに時間がかかる場合もあるということです。

鼻歌でもいいので、「ああ、この曲は最終的にはこのくらいのテンポで弾くといいんだな!」とまずは意識。

フレーズを意識することは重要!という意味ではプロセスこそ違っても坪川さんと私の意見は一致していると思います。

 

さて、今回のギタ研の最後のほうの、「禁じられた遊び」をメロディーだけ押さえて、和音は全て開放弦という“荒業”を私が紹介しています。

時間的に間に合わない場合、楽曲を編曲してしまうのも「ひとつの手」だと思います。

よくポピュラー曲のアレンジ物を、全て楽譜どおりに弾かないと気が済まない人がいますが、押さえられない和音などは低音だけ残して削ってしまえば、いいということです。

難しそうに弾くよりも、自分のもっている技術の範囲で「歌うように自然に弾く」ほうが上手く聴こえるということも事実です。

 

以上、ギタ研の個人的感想+追記的解説でした。

なにか質問などある場合はみなさまコメントのところにどうぞ。

 

 

今後の教室行事(6月〜8月)

当教室の行事も増えてしまって、いろいろと調整が大変です。

ということで、今後6月〜8月の教室行事をざっとまとめてご報告。

生徒のみなさんは、今後のご参考にどうぞ。

 

6月25日(日)「ミニ発表会」(兼グレード試験)

→リフレッシュ氷川の多目的室にて行います。日本ギター連盟のグレードも受験できます。春、秋の発表会でものたりない!という生徒さんのために、今後も2ヶ月毎くらいでこのような「ミニ発表会」をやっていこうと思います。

7月22日(土)「神成理を聴く会」

→富川ギター教室サロンコンサートシリーズの第3回です。スペイン在住の神成理氏を迎えて、新高円寺スタジオSKにて行います。音響も良く、すてきなスペースです。教室在籍生優先で予約受付をいたします。

8月4日〜6日「夏合宿」

→池田慎司氏をゲスト講師に迎えての合宿です。来月始めには案内を作成します。レッスン内容も現在検討中です。なんだがいろいろとアイデアがありすぎて・・・。合宿ならではのレッスンを考え中というところです。

 

以上、とりあえず。コンサート情報などはまた別記事で。

 

緊急!※私へメールを送った方へ!

業務連絡です。

5月19日に私へメールを送られた方

理由はわかりませんが、メールデータが全て消失しました。

ということで、メールを再送、またはお急ぎの方は電話などで連絡ください。

以上。

鼎談第2弾(暗譜について)

今日は湿度が高いです。

クラシックギターの最適湿度は45パーセント〜55パーセントくらいですので、すでにエアコンの季節ですね。

毎日弾いてあげることもとても重要です。鳴らしてあげれば、振動で楽器の健康は保たれるものです。

 

さて、本日は現代ギター社でレッスン。

その合間に、「ギタ研」の鼎談。現代ギター社GG学院の講師による連載です。

今回のメンバーは、金さん、坪川さん、私。

テーマは「暗譜」。

・・・「あんぷ」はマーシャル!(おやじギャグ)・・・といいたくなるくらい、このテーマは難しいですね。

各ギタリスト、皆それぞれの方法があると思います。ということで、習っている人も各自の方法を見つけ出していけばいいのですが。

暗譜を難しく考えるよりも、やはりそのモチベーションも大切、という意見もありました。

個人的意見としては、「暗譜しなくちゃいけない!」というよりも、「あれ?暗譜ができているな〜」くらいの感じを生徒皆もってくれるといいのだけれど。

しばらくあとの現代ギター誌に掲載されますので、お待ちくださいね。

4月のレッスン覚書(概観)

4月は発表会がありましたので、中盤まではそれに向けてのレッスンが中心となりました。

新入会の生徒も多かったので、基礎をどのように教えるか?ということについても久々に慎重に考えた時期でもあります。

☆発表会を終えてみて

発表会を終えてみて、生徒に感想を聞くことで得られることも多かったです。

やはり全般的に“音楽”に集中できているときは、みな上手く弾けているようです。

それとは逆に指の動きやダイナミクスなどを“言葉”で処理しているときは、ミスを呼びやすいという傾向があるようです。これはすこし説明しにくいですが、『次は早いスケールだからキメないと!』とか、『あ!この部分は普段より上手く弾けたな!』とか考えているうちは、満足できる演奏はできていないということです。

私自身の演奏の経験からいうと、やはり上手く行ったときの演奏時に頭の中には“言葉”はありません。漠然とした“いい感じ”という快感物質だけが脳みそにある感じ・・・分かりますかね?

このあたりを今後整頓して、なんらかの形でレッスンなどに応用できればと4月後半は考えていました。

☆新入会の生徒

4月〜5月は新入会の生徒が入る時期でもあります。やはりこの新入会の生徒への指導が、一番難しいし、楽しみでもあります。

今まで、まったくの初心者〜あるていど独学でやってきた人まで、たくさん指導してきましたが、やはり各人の性格、柔軟性のレベルなどを掴むまでが難しいのです。

単純な話、何の知識もない白紙の状態で習いに来てくれるほうが『教えやすい』。その『白紙』の状態を、教師はどのようにでも染めることができるということを考えてしまいました。

その白紙に、セゴビアのフォームを描いてしまうのもいいし、カルレバーロ奏法を描くのもよいのですが、最近考えていることは、以下です。

その白紙に『考え方のプロセス』を描くこと。そして奏法は各自見つけて行ってくれたらいいという指導ポリシーです。

ギターで音を出すには、弦を振動させればいい。

そしてその振動をできるだけ自然な指の動きの中で実現できればいい。

これら上記のことから導きだされることから基礎を各自で考えていくことが重要です。

弦の振動方向や、体全体のバランスなどを考えていくと、とても複雑なものになっていくので、その確認の意味で『教師』が必要である、と最近考えています。

わかったようなわからないような文章でしょうが、こんなことを考えていた4月後半でした。

 

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