ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

2007年01月

2019.8 新サイトOPEN!
https://tomikawaguitar.com

富川ギター教室(東京渋谷) https://tomikawaguitar.com
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※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

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枕とギタリスト

睡眠は音楽家にとって大事だ。

付き合いのあるサウンド・エンジニア氏は、どんなに忙しくても「充分に寝る」という。睡眠不足は耳を疲れさせるらしい。他人の演奏を集中して聴く仕事なので、耳を酷使するのだろう。寝ないと耳がうまく機能しないらしい。

私は、結構、非規則な生活を私は送っているので、なんだかそれこそ「耳が痛い」話である(親父ギャグ?)。

そういうわけで、最近睡眠を考えて、枕を購入。

某「TH生活」で紹介されていて、先に私の奥さんが購入。

1日、2日貸してもらったら、何故かすっきり眠れた。見た目も高さもそれほど変わらないのに・・・でも、寝心地がまるで違う。

作曲家千住明氏も使用しているとのこと(某「TH生活」によるとね)。作曲家もスコアとかペン入れしていると、ものすごく肩が凝ってしまうそうだ。

ちょっと高い買い物だったが、音楽家人生を考えると必要経費か?

とりあえず、最近ぐっすりと眠れてます。

(とはいっても、もともと熟睡型なのですが・・・)

 

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グロンドーナマスタークラス覚書

最新号の現代ギターにギタリスト、ステファノ・グロンドーナ氏のマスタークラスの記事が掲載されています。

私は、そのマスタークラスの通訳を担当しました。マスタークラス自体のレポートは小川和隆氏が担当。

その補足を書いたら?という小川氏の配慮で、原稿を書くことになりました。

私自身の目には、グロンドーナ氏のレッスンは各生徒さん毎にテーマを発展させていく・・・というふうに映りました。

一人目・・・「感じる」ことの大切さ

二人目・・・音の持つ緊張感(テンション)を感じることの大切さ

三人目・・・楽曲解釈と演奏の自発性との関連

という具合です。(あくまでも個人的見解です)

 

ちょっとだけ自分の書いた文章を引用。

マスタークラス前後にグロンドーナ氏とテクニックについて語る機会を雑談という形で得た。そこで語っていた彼の哲学は、音楽を感じてそれがそのまま音になる…というのが彼の追い求めている方法であった。爪の形がどうだとか、タッチのアングルがどうだとか…ということは関係がなく、自分がある音をイメージした瞬間にそのとおりの音が実際にでる…ということが重要であると力説していた。

『音のイメージ=実際の音』という図式になることがグロンドーナ氏の理想であり、実際に彼が実現できていることである。一般には、この図式が成立することは非常に難しい。タッチだとか、左手の押弦などのテクニック上のことを考えた上で実際の音が成立するからである。

 

音のイメージが実際の音が完全に一致するタイミングで生じる・・・というのが、グロンドーナ氏の最終的に言いたいことだったのではないかと思います。マスタークラスを受講した3名は、技術的にも音楽的にもかなり高いレベルにありましたがまだ、その点では「ギタリスト」というわけです。この点を学ぶことができれば「音楽家」になれるということなのでしょう。

そして、この「最後の領域」へと至る過程を3名のレッスンを通じて辿ったのだと私は考えています。

 

そういう意味で、グロンドーナ氏のレッスンは通常のレッスンとは異なるものでした。知識や一般的な意味でいう技術を学ぶものではなかったということです。

解釈や奏法に関する技術については受講生3名とも、しっかりとしたベースメントがあったからこそ、実現しえたマスタークラスであったと思います。

このあたりが聴講生にしっかりと伝わっていたのかどうか?・・・ということが通訳として不安でした。そのあたりを察してくれたのがレポート担当小川先生です。小川先生の御陰で、前例のないマスタークラスレポートになったと思います。

今後のマスタークラスのあり方も含めて、いろいろと勉強になった原稿でした。

 

詳しくは「現代ギター2月号」をご覧ください。

現代ギター社のサイト

 

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ガスパール・カサドーのギター曲

本来練習しなければならない曲があるときに限って、ついつい関係ない曲を練習してしまうことがあります。みなさんはどうですか?

最近、そんな暇つぶし曲がガスパール・カサドーの「カタルーニャの伝説Leyenda Catalana」です。

カサドーは1897年生まれ、バルセロナ出身のチェリストです。作曲もしました。巨匠パブロ・カザルスの弟子です。日本が生んだ世界的ピアニスト原千恵子と結婚したことでも(一部で)有名ですね。

セゴビアとも親交があり、ギター曲を数点書いています。「サルダーナ」という曲をセゴビアは録音しています。

「カタルーニャの伝説」はセゴビアは録音しませんでした。最近出版されているセゴビアアーカイブシリーズの「カサドーギター作品集」に収録されています。

この曲には、カタルーニャ民謡の「聖母の御子」が引用されています

なので、なんとなく楽しくて弾いています。リョベート編、セゴビア編などと比べると、ちょっとアンニュイな感じがする楽曲です。途中からカタルーニャ民謡がスタートするのですが、前半部分もミスティックで「ああ、カタルーニャ!」で感じがします。

ギターの書法はセゴビアと親しかったので、理解していたのでしょうね。結構ギターの機能を駆使しながら、すっきりとまとめています。

日本ではまだ誰も弾いていないかも・・・。お暇な人はトライしてください。

 

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レッスン覚書2006年11月20日〜24日

(もう2007年ですが)2006年11月20日〜24日のレッスン覚書です。

独学で「変な癖」がついてしまった生徒さん。自己流でポピュラーのアレンジ物を弾いていたりするのだが、左手もばたばた、右手はがちゃがちゃ・・・で弾けない。とりあえず。基礎練習3点セット。スケール、アルペジオ、左手のポジション練習で様子をみよう。この三つで「気持ちよく」弾ければ、癖は直っていくだろう。

左手の指の癖を直すには、指先での「ひっぱりっこ」が一番いい。そうすれば腕の延長線上に指があるということが分かる。左手押弦に際して、親指と他の指で挟みこむ・・・という考えだけでやっていると、いずれ左手に支障がくる。

初心者の生徒さんが、「ゆっくり弾いていいんですか?」と訊いてくるので、「ええ、もちろん」とこたえた。初心者の生徒に一度も「速く弾け」といったことはないはずなのに。

かなりの年月独学で弾いている生徒さんが習いにきた。なんとなく指の調子がおかしいという。演奏している姿を見ていると、ギターをがっちりと「動かない」ように固定し、右手の動きも「無駄に動かないように」試み、左手も間違った場所を「押さえないように」に一生懸命がんばっているのが分かる。その結果、かなりの“力技”で弾ききろうとしているのである。

力を抜いていきながら、スピードアップをする・・・というような「本人の意識を騙す」実験をいくつか試みる。「力をいれないと正確に弾けない」という意識を本人が変えることができなければ、なかなか奏法改革は難しいだろう。

ソル20のエチュード6番。低音の八分音符&四分音符のリズム。四分音符の部分を「スーッと伸びるイメージ」で弾くと、躍動感がでる。またこの曲では歌手の伴奏の掛け合い、といったイメージを持つことも大切。ピアノ伴奏者が歌手のリズム感やテンポ感を感じながら、ちょっと“しかけていく”(=テンポを揺らしていく)という雰囲気がでてくると、楽しい。

音階は調性のイメージを感じ取る意味でも重要。ある音からある音が生まれていくという感じを持ちながら、ゆっくり練習することが大切。

ターレガ、夢〜マズルカ。装飾音にプレッシャーが掛かって、後続の音と断絶してはいけない。装飾音+後続音で、ひとつながりの連符だと思ってまずは練習(例:モルデンテ+3連符=5連符)してから、3つ目の音に向かって急いでいくというイメージで練習するなどして工夫すること。

教本で運指が振ってある部分とない部分がある。A-B-Aの形式だと、最初のAに運指がふってあり、あとのAに振ってない場合がある。運指を全てに振ってしまっても良いが、練習だと思って、後半は運指を頭の中で想像しながら弾いてみるのもよい。

カルッリ45のエチュード。27番。低音の消音をしっかりと守る=低音にリズムが生まれる。このように消音というものが、音の濁りをさけるためだけでなく、リズムを生み出すという効果があるということを知るのに最適なエチュード。

28番2段目あたり、1の指で4弦と3弦のみを押さえる運指を想像できるかがポイント。23番あたりでこの運指を使用しているので、それを参照。

ギターをゼロから始めた生徒さん。右手タッチ&爪調整をはじめて行う。きちっと爪調整をすれば、「音質だけではプロと同じ」ということは理解できたようである。あとはコントロールの問題。

楽曲のなかで、繰り返されるパターンを見つけること&それを裏切っていく部分を見つけること・・・これが結構重要だ。

左手の押弦も、右手のタッチと同じである。ボーリングにおいて、ボールが接地した瞬間を意識できるかという点にも似ている。

ミランのパバーヌ。踊りのステップを意識して、「拍」という意識から「動き」という意識に変えていく。足を一歩踏み出す、大きいのが、小さいのか・・・というようなことをイメージすれば、自然な進行感が生まれる。

ソル20のエチュード、1番。このセゴビア編は、しょっぱなからセゴビア節が炸裂している。音をつなぐ・・・という意識を学べる。そういう運指になっている。

 

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月初の演奏会は危険・・・

今朝はちょこっと早起きしてホームページに手を入れました。

とにかく今後は少しずつでも、手を入れて最新の情報にしていきます。

ということで、来月は演奏の仕事が3つもあります。来月とはいってもしょっぱなは2月1日・・・あれ?来週か・・・。

という具合に月の頭にある演奏の仕事は危険です。

来週2月1日はクラスタライブです。なんだか知らないうちに来週・・・という感じなのですね。

月の終わりのほうだと、「えーと今月は何の仕事があるのかな〜・・・ああ、20日にあそこでライブね」みたいな感じで、なんとなく2週間くらい前から練習に本腰が入ったりするものですね。

やっぱり、手帳もその月の分ばかり眺めてしまうものですし・・・。

まあ、基本的には、ライブは普段の積み重ねを見せるものだと考えているので、特別な準備はしないのが私のポリシーです。

でも、なんとなく今年はちょっとレパートリーに変化を加えてみたいと考えている自分もいますので、もしかしたらそのあたりがチラッと見えるライブになるかもしれません。

とりあえず、ご期待あれ!

予約はクラスタホームページからどうぞ。電話でもできます。

 

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