ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

2007年10月

2019.8 新サイトOPEN!
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富川ギター教室(東京渋谷) https://tomikawaguitar.com
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※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

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tomikawaguitar@gmail.com

レッスン覚書ミニ〜2007年10月3日〜4日

  1. 曲の解釈は、メロディー、リズム、和声・・・という3つにわけてまず分析。なれていないうちは、とりあえずひとつに集中。慣れてくると、これら全てを同時に考えながら解釈できるようになる。というよりは、できなければ曲全体の解釈は不可能。
  2. 一音では音楽として成立しない。次の音が現れてくるとき、やっと意味のある単位となる。
  3. 暗譜法。記憶術の本を読むとか、脳関連の本を読むと役立つ。これはギターだけでなく日常生活にも役立つ。
  4. mを弾くときもa、ch(小指)を連動させてみる。これでじっくりと音階練習していると、手の動きの仕組みがじょじょにわかってくるはずだ。aを動かすとき、chを連動させるのは言うまでもない。
  5. ラリータ・アルミロンの演奏。アラールの華麗なる練習曲などは参考になる部分が多い。ターレガがどのような演奏スタイルだったのかは想像や文献に頼るしかないが、できるだけ近い時代の演奏家のスタイルを研究することは楽曲解釈のうえで重要だ。
  6. セゴビア編ソルのエチュード5番、6番。アナクルーズとデジナンスと明確にすることが大事。これをしらないとフレーズ内の起伏が曖昧となり、ぼんやりとした演奏となる。フレーズの頂点はどこか?しっかりと把握しなくてはならない。
  7. ソル月光。リョベートの演奏は、楽曲全体を大きく捉えた演奏で参考となる。リズムの揺れは、3拍目と1拍目のつながりを意識したもので、なれないと気持ち悪いが、普遍的な西洋音楽のリズムとしては妥当なもの。最終フレーズのデジナンスの処理のしかたは、理想的。是非参考にすべし。
  8. セゴビア編、ソル。ソーファーミというつなぎのフレーズが次の部分で引き継がれていることに注意。そして、これを強調するためのアゴーギグの処理が大切。
  9. 複付点などの複雑な部分はとにかく分割して考える。四分で取れない場合は、8分でカウント。それでも駄目なら、16分でカウント・・・というようにいくらでも分割して、メトロノームで練習しよう。
  10. 細かい盛り上がり、落ち着く部分・・・を積み上げて曲全体の流れを作る。後半部分で、盛り上がりが続きすぎると逆に単調に聴こえるもの。緊張感を緩める部分(じらす部分?)を作ると、曲全体の緊張感は増すものである。
  11. プーランク、サラバンド。左手運指が絶妙。一体だれが運指をつけたのだろう。ギターのハイポジションとローポジションの音色を知り尽くした運指である。献呈されたイダ・プレスティかなあ?

 

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レッスン覚書ミニ〜2007年10月1日〜2日

  1. やはり初心者に月一回というのはふさわしくない。ある程度基本ができるまで、コンスタントに通ってくれるのが理想だなあ。
  2. ゆっくり弾く、ということは音を発するタイミングを自分で聴くことのトレーニング。もちろん音の伸びも聴くことも大事。曲本来の要求するテンポと混同しないように。
  3. 11月のある日。最初のメロディー3音を同じ密度で。この密度は緊張感を維持することの意。クレッシェンドとかダイナミクスとは別の問題。
  4. 自分で教科書を開こうとしない生徒。レッスン室にやってきたら、先週の宿題の部分を自分で開こう。常識。
  5. コードの知識は楽曲解釈にも役立つ。ないよりはあったほうがいい。また各調における、主要なコードの押さえもマスターしておくのが良い。DとかD7とかやはり一般的な押さえを知っておいたほうが、ギターソロにおいてもベター。
  6. トロイメライ。和声の変わり目が強拍に落ちていないことが楽曲解釈上のポイント。これが分かるためにはスタンダードな楽曲を数多くこなすことが前提。金鳳花ワルツの解釈ができなければ、絶対にトロイメライの表現上の特色は掴めないだろう。
  7. アグアドのエチュード。ソルと比べて、曲の書法にまとまりが感じられにくい。そういう曲でも表現をつけて、それなりに聞かせるのが腕の見せ所。
  8. 音のグループには、「動的なグループ」と「静的なグループ」がある。前者の代表例が付点を含んだもの。その対比をうまく使ってフレージングすることがポイント。
  9. トレモロはPが安定しないとamiが安定しない。Pが独立して動くことが大前提。1弦だけでpamiと連続で弾き、粒がそろったところで、Pを順次2弦、3弦…と降ろしていく練習が効果的。
  10. メトロノームでジャストに弾く「練習」はとても大切。これができないで、ある音を突っ込ませることも、ちょっと後ろにいれることも出来るはずがない。任意のタイミングで音を発音する練習なのである。けっして機械的に弾け、ということではない。
  11. ノイマン。「愛のワルツ」。いい曲。テンポ設定四分=60が絶妙。レントととるか、アダージョととるか。ショパン的レントで解釈してもいいかも。
  12. さくら変奏曲。日本人だから歌ってみれば分かる。「さ」「く」「ら」のバランス。冒頭、「く」と「ら」が切れやすい。変奏の中に隠されている主旋律のメロディーにも注意。わざとらしく強調しても駄目。かといって意識しないと意味不明。

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教室企画ライブ「声とギター」 (お勧め!)

秋は演奏会が多いですね。

やはり夏バテがとれるころに人間は心の余裕がでるものなのかもしれません。

夏、クラスタに池田慎司氏と出演。我々のライブに来てくれた、山本のりこさんと池田君が意気投合、ブラジル物セッションとなりました。私も単純に山本さんの声音のファンになってしまいました。ということで、私の企画でふたりのライブを企画しました(自分の聴きたい音楽のライブを企画できるのが一番の幸せですね)。

タイトル:「声とギター」

日時:2007年10月22日(月)開演7時(開場6時30分)

出演:池田慎司(g) 山本のりこ(vo,g)

場所:駒場東大前カフェアンサンブル

http://www.cafe-ensemble.com/

料金:3000円(ドリンク&ケーキ付)

※席数30名限定。予約の無い方は入れません。予約は以下のメールへ。お名前と人数をお知らせください。

tommig@livedoor.com

 

ヴォーカルの山本のりこさんについてはオフィシャルサイトをご参考に。ボサノバシンガーとしてはいうまでもなく有名ですが、ジャンル問わず才能を発揮しています。そういうと器用貧乏っぽく見えるかもしれませんが、そうではありません。存在感あるその声音は必聴です(特にオペラ系の歌手の方に聴いていただきたい。「声音(こわね)」について理解できるはずです)。

私がひさしぶりに「歌も楽器なんだなあ」と感動したヴォーカリストです。

現時点で10名ほど予約が入っていますので、お早めに!

 

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