ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

2008年03月

クラシックギター弾いてみたいなあ…!と思っている方…
真剣にクラシックギターに取り組んでみたい!と思っている方…
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マエストロの思い出

来月4月はホセ・ルイス・ゴンサレス没10周年記念演奏会であちこちで演奏します。

ホセ・ルイス・ゴンサレス氏には1996年より2年間師事しました。

マドリッドに演奏会&マスタークラスのために行っていたときに他界しました。

1998年3月22日でした。

その前の週にレッスンがあり、「来週はレッスンないから、間違うなよ!」と釘を刺されていたので、他界の知らせを電話で聞いたときはしばらく「?」だったのを覚えています。

そして、今年没10年というわけで、全国各地で「マエストロ」の弟子達が追悼演奏会を行うという運びになったわけです。…なんだかんだで10年かあ…という思いが強いですね。もう10年も経ったのかあ…というのと、まだ10年しか経っていないの?…どちらだか分からない感じなのです。

どちらにしても、マエストロにレッスンを受けたのは10年以上前の話ということになります。忘れないうちに、いろいろ思い出しておこうと思います。

(註:ホセ・ルイス・ゴンサレス氏のことを弟子達は敬意を表して「マエストロ」と呼びます。日本語で「巨匠」「先生」という意味です。)

 

・日本にて(1992年頃)

初めてマエストロに会ったのはスペインイヤー(万博とオリンピック)だったと記憶しています。1992年のことでした。それまで出ていたCDが2枚にまとまってソニーから新装版がでたのもこのときです。来日が決まって、さっそく私は「参考に・・・」という軽い気持ちで購入。そして打ちのめされました。「これがギターの音なのか!」と。特にスペイン舞曲5番は衝撃的でした。何度も聞き込むうちに音色&表現の豊かさに胸を打たれました。

東京での演奏会はカザルスホールだったと思います。そのとき弾いたソルの「ファンタジア・別れ」も衝撃的でした。それまで正直ソルは「つまらない」と思っていたのですが、マエストロの演奏で初めてその価値に気づきました。(今でも、この曲を収録しているアルバム(LP)は愛聴盤です)

その後の打ち上げで、持ってきたCDにサインをお願いしました。マエストロは「さしみ」が好物のようでしたが、醤油にどっぷりつけて食べるので、指は醤油まみれ…。ソニーから出た新装版を興味深く眺め、『初めてみるけど、このイラストは何を意味しているんだ?』と質問されたのを覚えています。なんとか覚えたばかりのスペイン語で自分なりの解釈を拙いスペイン語で伝えました。なんだか愉快そうな顔をしたのを覚えているので、私の覚えたてのスペイン語も通じたのでしょうね。

(註:私の大学での専攻はスペイン語でした。マエストロと会ったときはスペイン語を習い始めて1年も経っていなかったと思います)

ケースからジャケットを出し、サインする場所を5分ほど思案していたマエストロですが、指が醤油に染まっているのには気づいてもいないようでした。そのせいでジャケットにはマエストロの醤油のシミがくっきり残ってしまいました。今でもこのシミを見ると、あのときジャケットをいろいろな角度から見ながら、サインするのにふさわしい場所を探していた顔を思い出します。真摯な人柄を感じました。

 

・その後〜マスタークラスの思い出

その後もマエストロは来日しました。このときはマスタークラスも受講しました。場所は新大久保だったと思います。

近くで聴くマエストロの音には(また)びっくりしました。録音や演奏会のホールで聴くのとは若干違う感じがしました。この違いの理由が分かるまでにはかなりの時間と勉強が必要でしたが、単純にいうと音の遠達性の問題なのだと思います。とにかく客席で聴くより「芯のある音」ではありました。レッスンを受けた曲はエドゥアルド・サインス・デ・ラ・マーサの「プラテーロと私」より「プラテーロ」でした。主に音色に関するレッスンでした。アポヤンドを用いる場所と歌いまわしの関連について、かなり細かくレッスンをしてくれました。

音色に関して言うと、あまりにも私が彼が望んでいる音をださないので、途中で楽器を取り上げられ、「ほら、こういうふうにやるんだ!」と手本を示されたのを覚えています。このとき、私が使用していた楽器はマルセロ・バルベロ・イーホでしたが、まだ新品でした。自分が弾いてもぜんぜん鳴らず、「うーん、新品だから鳴らないんだろうなあ…」と思っていましたが、それが間違いであると気づかされました。なぜなら、マエストロが弾くと、そのギターからまさしく「ホセ・ルイス・サウンド」が出てきたからです!。深く、それでいて芯のある音色…自分の技量が足りていないというのが分かったのです。

何故か、このときのマスタークラス、マエストロは自分のギターを持ってきていませんでした。主催者である私の日本の師匠である手塚先生が「富川君のギター、貸してやって!」というので、数時間のマスタークラスの間、マエストロは私のギターを手にしていました。

夕方、全てのマスタークラスが終了し、マエストロが「グラシアス!(ありがとう)」と言って返してくれたギターには、マエストロ愛飲の黒タバコ(ドゥカド!)の香りとコロンの香り&マエストロの体臭がしっかり染み付いていました。その後、家に帰ってこのギターを弾いてみたら、実に良く鳴るのです。マエストロが弾きこんだから?…それとも自分の弾き方が変わったからなのかなあ?…結論はでませんでしたが、まるで違う音色がしました。甘く、太く、それでいて芯がしっかりとある音になっているのです。この奇跡は数日続きました。その後、もとのシャリシャリの音に戻ってしまいましたが…。

(マエストロの思い出△愨海ます)

ホセルイス・ゴンサレス追悼公演(下記の場所にて、ホセ・ルイス・ゴンサレス氏に90年代に師事した3人のギタリストの没10年記念コンサートが行われます。出演は富川勝智、岩崎慎一、池田慎司です。東京公演のみ井桁典子さんも出演いたします。多くの方のお越しをお待ちしております!!)

詳細・チケット購入については下記をクリックしてください!

北九州福岡大阪横浜東京

 

 

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レッスン覚書ミニ〜2008年3月27日〜29日

  1. カルカッシ25の調性はわりあいシャープ系が多い。ギターでは弾き易い調である。そういう意味で純粋に技術を磨くという目的で使用するのにも良い教材。
  2. ソル、マルボロー。音のグループのまとまりがどこへ向かっていくのか…考える。曖昧に雰囲気で弾くと、全体がまとまらない。イントロ部分、単旋律の部分、緊張感をゆるめないように。体を動かしては駄目。結構音に影響する。
  3. 運指が決まったら、最初の段階から1音たりとも間違えずに正確に練習。10回弾いたら10回正しい運指で弾けるように練習すること。焦っては駄目。
  4. セーハ中心のエチュードは何か一曲くらい毎日やると良い。なんだかんだコツをつかめてくる。理屈ばかりではセーハは極めることはできない。
  5. 「どうやったらうまくなるのでしょう?」とか「いつになったらうまく弾けるのでしょう?」という質問は愚問。一体、「うまい」というのはどういう定義なのか?…音楽的に「良い演奏」をすること、「正しい演奏」をすることを目標にするべし。
  6. 和声進行や、フレーズわけ…分析ができたら、あとはそれを体に馴染ませる。具体的にどういう流れになっているか…アナクルーズ、デジナンス…考えながら、いろいろ試して自分の心のなかから出てくる歌とリンクするようにする。多くの場合、分析によって自分の心のなかの歌を修正しなければならないことも多い。
  7. ブランテルの子守唄。いい曲です。禁じられた遊びよりも味わい深いかも。ギターの音色の良さを感じるために最適な曲。
  8. 大聖堂3楽章、スラーの位置をしっかりと確認。このスラーでニュアンスをつけノリをつくるべし。弾きやすさだけのスラーではないことを意識するべし。
  9. コストのエチュード。名曲多し。特に25のエチュードは必修だと思う。
  10. 3拍子、自然リズムを学ぶことがソル月光制覇のポイント。
  11. パガニーニの小品はアルペジオの処理がポイントか?…旋律と和声の弾き分けが曖昧にならないように明確に。
  12. ターレガ、ラグリマ。音をつなぐ、低音のノイズを減らす…この2点をやろうと思うだけで、この曲は決して初心者用の曲ではないと気づくはず。
  13. ある曲をやって、技術的に様々思考して、解決法を試して…それでもうまく弾けない部分は、音楽表現において自然に聴こえるように処理を考える。アゴーギグを考えたり、ダイナミクスを考えたり、アーティキュレーションを考える。前提は楽譜が要求しているテンポを目指すことなのだが、それができない場合のことである。「意図的に誤魔化す」ということ。 「コントロールされたゴマカシ」?。
  14. 音階練習、速度をあげるには付点リズムでの練習が重要。
  15. 本人が音量や音色を楽器のせいにしている場合がある。その場合は右手だけ私が弾き、「このくらいの音量はするんだよ〜」とやる。それを生徒が真似をする。すると、音量や音色など解決する場合が多い。意識の問題かもしれない。
  16. あるていど弾き込んでくると、惰性で指運びをしている場合がある。これが間違った運指である場合が危険。運指を確かめながらゆっくりと弾くことが練習のどの段階でも重要。
  17. 粒のそろっていないトレモロよりも、ゆっくりでも粒がそろっているトレモロのほうが聴き易い。
  18. 海外へ行く生徒。先生探し&レッスン継続のポイント。とりあえず、現地で出版されている初心者用ギター教本で用語をチェック。初心者用音楽入門書も軽くチェックすると良い。
  19. 和音をばらすか、ばらさないか…これは全ての曲の全ての和音についてチェックすべき。
  20. フェルナンデス、解き放たれた悪魔。レアな楽譜だが、アリリオ・ディアスの名アレンジャーとしての才能が見事に発揮されている。運指、弦の指定を徹底して研究すること。

 

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レッスン覚書ミニ〜2008年3月24日〜25日

  1. 「指」「手」という認識をチェック。指を動かそうと思うと根元から(第一関節)から動いていない人が多い。これは体の認識の誤り。指の関節が手のひら側のどこにあるかチェックする。できれば触って確認。手の内側から曲げようと思うと、うまくいく場合が多い。
  2. トレモロの運指amiには一応意味があると思う。手指の動きの特性はいうまでもないが、音色の問題である。トレモロをひとつの「歌」であると考えると、ひとつひとつのトレモロが「丸く」聴こえるようにしなければならない。例えば、pimiにするとアタックが強くなりすぎるような気がする。もちろん、さまざまな組み合わせの練習は有効であるし、どのパターンでもできるだけ差異がないように練習すべきではある。上記の話は、それができたという前提での提案。
  3. 体験レッスンの生徒さん。鈴木巌さんの教本を独学で結構進んでいた。すごいなあと思った。なんだかんだ、この教本、実に良い編集で好きです。
  4. 牛を見張れ。音階の運指はふりましょう。とりあえず4音ずつで、しっかり運指を確かめながら練習。
  5. 私が言った事を素直に聞いてくれる生徒。ある部分を説明して、次回にはそれを曲中の応用できる他の部分にも応用できる。こういう生徒は伸びる。割合理系の人はこういうタイプの人が多い。
  6. レッスン合間、ラウロのソナタを遊び弾きしていたら、やってきた生徒が「そのくらいの曲はどのくらいで弾けるんでしょうか?」と訊いてきた。ラウロの他の曲ならいざ知らず、この曲は「弾く気になれば」でしょうね。
  7. カルッリのアルペジオでもなんでもいろいろ手を変えて練習しておくと、実に良い。Pのアポヤンドでpamiのパターンで練習しておけば、理論上はトレモロでもpをアポヤンドがかけられるはず。このあたりが分かってくると、基礎練習は楽しい。
  8. ホセルイステクニックノート。ターレガのトレモロ練習。想像以上に、効果的という生徒が多い。

 

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メルツのギターデュオ作品コンサート終了!!

昨日のコンサートのレポートです。

うーん、楽しかったです。テルツギターと19世紀ギターのデュオ曲、しかもすべてメルツ!というマニアックなコンサートでしたが、ご来場の方も楽しんでくれたようでなによりです。

写真をどうぞ。

テルツギターデュオ1

共演の尾野桂子はコゲットを使用。

メンテナンスしたばかりで、実に調子よかったです。

 

 

テルツ&富川1

 

小型なので、ちょっと前傾気味になるのが、結構問題とはいえば、問題。

ストラップも試しましたが、やはり楽器のアングルなどを考えると足台という結論でした。

 

 

 

テルツギター&富川2

ハーモニクスも使います。

こういう写真をみると、本当にテルツ君、かわいいですね。

抱きしめたい…そんな気持ちになってしまう音色と大きさです。

 

 

 

テルツギターデュオ客席から

客席から。

ほどよい人数だったので、アットホームな感じで進行しました。

 

 

テルツコンサートMC中

途中、MCをはさみながら…

裏板を見せているところ。19世紀ギターは材料の雰囲気も魅力のひとつ。

 

 

トータルで1時間ちょっとのコンサートでした。途中MCをいれてレクチャー風に進行しました。

終演後、興味のある方にテルツと19世紀ギターを触っていただきました。みな触ると嬉しそうな顔になります。やはりその形と音色にひきこまれているようでした。

やはり19世紀ギターの魅力はコンサートを行わないとわからないかもしれないなあ、と実感しました。またやってみたいと思います。

(演奏曲目)

礼拝へ

マズルカ

セレナーデ

ドイツの唄

3つのエレジー〜愛する人の墓で、あなたを想う、葬送行進曲

バルカローレ

タランテラ

(アンコール)セレナーデ

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本日!新高円寺にてコンサート

さて今日です。19世紀ギターを使ったコンサートを新高円寺で行います。

1時間弱のミニコンサートです。1000円ですので、近隣の方お気軽にお越しください。詳細はこちらのブログ記事をご覧ください。

今簡単なプログラムを作ったところです。

午前中練習していました。本日はテルツギターを使用するのですが、小ぶりです。先日のギター連盟のスプリングコンサートのときは「ウクレレ?」「なんだあの楽器?」という声があったようです。このときは足台を使用したのですが、まだいろいろ試しています。ストラップも試してみましたが…会場の椅子の高さが問題かも。

とりあえず、本日演奏する本人も楽しみです!

 

(本日の演奏曲目)

礼拝へ

マズルカ

セレナーデ

ドイツの唄

3つのエレジー〜愛する人の墓で、あなたを想う、葬送行進曲

バルカローレ

タランテラ

 

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