ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

2009年03月

クラシックギター弾いてみたいなあ…!と思っている方…
真剣にクラシックギターに取り組んでみたい!と思っている方…
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記憶と演奏(予測と裏切り)

最近、レッスンでよく言っていること、もしくは多くのアマチュアの方の演奏を聴いていて思うこと…それをテーマにちょっとしたブログ講座を行ないます。(だいたい3回くらいで終わるかなあ?…まあ、わかりませんが、ノンビリお読み下さい!)

音楽というのは繰り返されるパターンが基本にあります。

分かりやすいのは「ロック」ですね。だいたいがエイトビート…リズムの反復に安定感があります。そして、それが裏切られるとき、大抵Bメロがきたり、サビが来たりします。

ただし、それがイントロ、Aメロ、Bメロ、サビ…と定型化されていくについて、それは「懐メロ」となっていくのですね。現在のロックはファンクや民族音楽、ラップ、サンプリングなどの新しい要素が盛り込まれていることが多いです。なので、60年代、70年代のロックに馴染んでしまった世代には、現在のロックは「ロックではない!」と思う人も多いはず。

 

さて、ここで、何を話したいかというと、音楽は全てパターンを認識した上で、それを「裏切る」要素を加えることで、絶妙な緊張感をかもし出しているということです。

一定のパターン…それは拍節感であったり、リズムのパターンであったりします。もしくはメロディーのパターンであったり…そして、そのパターンを聴き手は予測しながら聴いていくわけです。それは人間が記憶する動物だからです。

たとえば、ラララー…(一応ドレミで読んでみてください)というメロディーがあったとしましょう。それが2回繰り返される。

ラララー、ラララー

そうすると、聴き手はもう一度「ラララー」が来るんじゃないかなあ?と予測します。しかし、次にくるのが「ララソミー」と違うメロディーがくるわけです。「あれ?何か違うことが起こりそうだなあ…」と聴いている人は思う。

実はそれができるのは、過去に聞いた「ラララー、ラララー」を記憶しているからできるわけです。そして更に頭を使う人は、共通の要素「ララ」になにか意味があるんじゃないかなあ、って思うわけですね。

上記のように音楽というものを聴くとき、人は記憶をたよりに過去と現在進行形で展開されている音を結び付けて聞いているわけです。

そして、演奏家はそれらのことを「認知されやすい」ように表現していかねばなりません。更にいうと演奏家自身もまた、その音楽がその場で初めて誕生していくかのような「感動」をもって演奏しなくてはなりません。自分自身で、パターンと「パターンの裏切り」に「おお!そうくるか!」とか思いながら演奏しなくてはいけないのです。

もちろん、それは舞台の上で行なうべき作業であるわけですが。

譜面を読んでいるときに、演奏家は楽曲の中のそのようなパターンや裏切り、そしてそれらの要素が自身にあたえる「感情」を徹底的に分析し、それを聴衆にわかりやすいように表現するわけです。そしてそれらを表現しながらも、その感動を再体験しながら演奏するわけですね。単純に「与える側」として偉そうにしていては駄目!というわけです。

なによりも演奏というのは音楽を通じて何らかの感情(思想やイメージでもいいのですが)を聴衆と演奏家とか共有することが大切です。でかいことをいいますが、それが「人類愛」につながっていきます。音楽という媒介によって、「ああ、今ここにいる人は同じ感情を共有しているのだなあ…同じことを考えているんだなあ」と思えることが大切なのです。

 

私は通常のレッスンでも、上記のようなことを生徒に教えています。それはやはり「演奏すること」の意義を知ってほしいからです。

だから、自分がその作品の分析をできないで、感情は共有できるわけはありません。なので、生徒さんにはフレーズやモチーフなどは徹底して分析してほしいわけです。最初は段階的に…。やはり簡単なエチュードなどで分析する癖をつけるといいのですね。

そういう意味で、やはりギター作品のなかでは、ソルのエチュードや小品などは格好の教育的作品であるといえます。そして、そういう音楽の根源的な要素である「パターンと裏切り」が明確に示されている点において、ソルは天才的であると(やっと)最近分かってきました。

(余談)

ソルといえば、最近現代ギターがかつて出していた増刊号「ソル〜エチュードのすべて」(名著!)の焼き直し+増補改訂版がでましたね。

現代ギター 2009年04月臨時増刊号 ソル 練習曲と教則本全訳(準拠CD付)
現代ギター 2009年04月臨時増刊号 ソル 練習曲と教則本全訳(準拠CD付)
クチコミを見る

上記本はかつて出ていた(約20年前?)ものの増補版です。今回はCDもついて、お得です。

そして、何よりもソル教則本の全訳がとっても貴重!!

私も今回じっくりと読みましたが(英語では読んだことがあったのですが…)、ソル作品を演奏するヒントを又いくつか発見いたしました。

全ギタリスト必携です。

現代ギターのサイトもご覧下さい。

詳しい内容はこちら!

 

 

さてさて、上記の「記憶と演奏」記事の続きは…また次回!!

 

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月イチ講座(4月はビウェラ!!)

だいぶ春めいてまいりました。もう桜のシーズンです。

さて、4月の月イチ講座のご案内です。

だいぶ、予約者も増えてきましたので、興味がある方はお早めに下記メールにてお申し込みください。よろしくお願いします。

tommig@livedoor.com

ナルバエスやムダーラなどをギターで演奏したことがある人は多いはずです。しかし実際にそのオリジナルの響き…つまりビウェラという楽器でその響きを聴いたことがある人は少ないはずです。

本来どのような響きをもった音楽であったか…知っておいて損はありません。損はない…というよりは知っておくべきなのです。

初心者から上級者、またプロの方も勿論歓迎です。できるだけ多くの人にいらっしゃっていただきたいレクチャーコンサートです。

よろしくお願いします。

 

期日:2009年4月12日

料金:4,000円(当日会場にてお支払いください)

申し込み:必要です。メール(tommig@livedoor.com)へお名前と人数をお知らせ下さい。

※プログラムを記載しておきます。


ビウエラ&19世紀ギターレクチャーコンサート

〜演奏とお話:永島志基
「スペインの光と影」
●はじめに
パヴァーヌ/L.ミラン

●ビウエラとは
ファンタジア/A.ムダーラ

2つの「牛をみはれの主題によるディフェレンシアス」
牛をみはれの主題によるディフェレンシアス/.ナルバエス
ロマネスカ(牛をみはれの主題によるディフェレンシアス)/.ムダーラ

●ナルバエスが本当に影響を受けた作曲家達
ジョスカンの「千々の悲しみ」による皇帝の歌/.ナルバエス
リシャフォールの歌「メランコリーに身をゆだね」/.ナルバエス
ジョスカンのミサ、フザン・ルグレから「サンクトゥスとホザンナ」/.ナルバエス

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休憩----------------------------------
19世紀ギターとは

アダージョ/D.アグアド

●ソルの生きた時代
3
つのメヌエット/F.ソル
モーツアルト「魔笛」の主題による変奏曲/F.ソル

●知られざる後期作品
村の幻想曲Op.52/F.ソル

●ソルの晩年
セレナードOp37より第一楽章と悲歌的幻想曲Op59より葬送行進曲/F.ソル

 

 

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ギターコンペティション全国大会結果!

昨日はギター連盟主催第2回ギターコンペティションの全国大会でした。

私は審査員として出席いたしました。以下金賞と副賞というべき優秀賞、敢闘賞、熱演賞、努力賞のみ記載します。(以下敬称略)

A部門(幼年児童の部/11才以下)金賞:宇都宮有乃、鬼塚大輔/熱演賞:吉川誠太郎
B部門(ジュニアの部/12才〜15才)金賞:会所絢子、斎藤優貴/優秀賞:菅沼聖隆、努力賞:金子麻
C部門(青少年の部/16才〜22才)金賞:宇田奈津美
D部門(成人の部/23才〜35才)金賞:椎葉太一/敢闘賞:月澤寿恵
E部門(ミドルエイジの部/36才〜50才)金賞:志賀和浩/優秀賞:関口隆正
F部門(シニアの部/51才〜65才)金賞:鈴木幸男/熱演賞:長岡増男、敢闘賞:新宮原正三
G部門(ゴールドエイジの部/66歳以上)金賞:萩原えみ子/努力賞:山形克衛

グランプリ:会所絢子、鈴木幸男

(グランプリは子どもの部門ABより1名、C〜G部門より1名を選びました。)

審査員(以下敬称略):高島茂樹 高田元太郎 坪川真理子 富川勝智 藤澤和志 古川昭夫 山内淳


あくまでもこのイベントの主旨は「日本ギター界のアマチュアリズムの啓蒙」であるわけです。つまり一般のコンクールの審査基準とは違うわけです。つまり課題曲もありませんし、楽曲のレベルも違う(時間も違うわけです)。

細かいミスや読譜ミスなどはある程度多めに見る…ということがポイントで、それよりも「ギター音楽を愛しているか?」「音楽を楽しんでいるか?」…ということを想像しながらの審査となります。

…かなり難しいです。

はっきりいってしまうと「好き嫌い」ということが基準となるとは思います。

いかに個人的な覚書を書いておきます。(審査員全員の総意ではありませんので、その点を考慮してお読みください)

A部門

  • (全体)まだ体も小さいので楽器の安定がはかれていない子も数人見受けられました。このようなイベントであれば、椅子は舞台上に一台…そして標準的なピアノ椅子という場合がほとんどです。普段の練習などで気をつけていればよいのですが、椅子の高さというものは重要です。椅子の高さによって右手のタッチのアングルもある程度は既定されてしまいます。
  • 個人的には萩尾さんの演奏が好きでした。「サウダージ3番」全体のイメージをよく掴めていたと思います。若干低音が響かなかったのが残念ではあります。やはりラテンフレーバーの音楽にとって低音がしっかりと響かないのはマイナスとはなります。しかし、個人的にはその表現の練りこみ具合はとても好印象となりました。

B部門

  • 惜しくも銀とはなりましたが、金子さんの選曲がとても好きでした。オルボンとカルレバーロでした。オルボンは私も弾いたことがありますが、とてもリズムの扱いが難しい曲です。しっかりと読譜して仕上げていたと思います。アクセントの扱いも丁寧で好感が持てました。
  • 同賞の大見さんもしっかりとしたタッチの方でした。アストゥリアスでしたが、この手の曲を弾く事は、実はとても勇気がいることです。一粒一粒の音が明瞭に出ていないと成立しませんので…。その点をクリアーしているという点において、しっかりと普段勉強しているんだなあと思いました。
  • 金賞でグランプリの会所さんは、とにかく良くコントロールされたテクニックの持ち主でした。個人的には冒頭部分のリズムの出し方をもうちょっと研究するとよいのかなあとも思いましたが…。トレモロのダイナミクスのコントロールは本当に絶品!
  • (全体)もうこのB部門となると、音楽がしっかりとしてきます。逆にいうと音楽的に単調+弾き飛ばしている…というタイプの演奏はマイナスとなったように思います。

C部門

  • (全体)この年代はほぼ大人の体格になる時期ですね。実は結果発表のとき審査員の立ち位置から出演者の背中をみていたのですが、このC部門〜D部門あたりの世代の背中の湾曲がけっこうひどい方多かったです。E部門以降になると、わりかし腰に気をつかったりする世代ですので(つまり無理がきかない世代?)、背中の形はわりかしすっきりとしているのですが…。この年代を指導することは一生のギターフォームに関わってくることですので、正しい指導を受けられることを切望します。
  • 金賞の宇田さんはポンセの主題と変奏と終曲をしっかりとした表現をつけて弾ききっていました。若干ルバートが多すぎるかな?…という印象ですが、これは私の個人的好みかもしれません。

D部門

  • (全体)全体の中でも、もっとも地味な部門だったかもしれません。ある程度の技術の完成があるためにかえって地味に思えてしまうのです。それでも、金賞の椎葉さんの技術的な安定感と音楽のバランスの良さはやはり金賞に相応しいものでした。

E部門

  • 個人的にはプログラミングが好きだったのは、銀賞の塩崎さん。トローバのトリーハとポンセのワルツ…音楽的には両方とも唄がしっかりとありますので、ベストマッチだったように思います。
  • (全体)部分部分の表現の完成度は非常に高い部門だったように思います。しかし、それが近視的なものになってしまってはいけません。もうすこし楽曲全体を見通した演奏表現を考えると、もっとよい音楽になったのになあ、という方が幾人かおられました。

F部門

  • (全体)もっとも人数の多かった部門です。この部門になると実に一音一音が「ギターらしい響き」になってくるのです。もちろん楽器のレベルも高くなってきます。みな良い楽器を使っています。しかし、それがアダとなって、音楽表現…というよりも表現意欲が疎かになってしまう場合もあります。つまり音楽的に単調になるキライがあるのですね。それには気をつけてもらいたいとは思います。
  • 上記の点において、金賞およびグランプリの鈴木さんは一つ頭抜けていた存在だったと思います。とにかく音楽作りが美しかったです。また「音の余韻」をしっかりと聞いてヴィブラートをかけていたのは鈴木さんだけだったように思います。もちろん、他の参加者の方もそのことを意識していたとは思いますが、実際にこちら側に伝わってきた方は鈴木さんだけでした。

G部門

  • 萩原さんが審査員全員一致で金賞でした。丁寧で、それでいて美しい音楽でした。美しいアマチュアリズムを見た思いがしました。演奏順としても昨日最後の演奏者でした。美しい締めくくりだったと思います。

 

来年も開催されるギターコンペティション…実に楽しいイベントだと思います。全ての世代が参加できるイベントですので、是非みなさん参加してくださいね!

 

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今から受賞式

2c883900.jpg椅子が参加者全員分用意してあります!

今日はギターコンペティション

5ace9a66.jpg審査員で来ています。春らしい天気です!
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