ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

2010年01月

クラシックギター弾いてみたいなあ…!と思っている方…
真剣にクラシックギターに取り組んでみたい!と思っている方…
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富川ギター教室(東京渋谷) http://guitar.sakura.ne.jp/
※他に池袋、横浜青葉台でもレッスンしています。

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2月6日フルート&ギターコンサートです!

あっという間にもうすぐ2月です。

2月最初の演奏会はフルートとギターのデュオです。

2009年3月14日に予定され、事情により延期された山下兼司氏とのフルート&ギターコンサートを行います。

2010年2月6日(土)午後2時〜
会場は新高円寺スタジオSKです。

2009年3月14日のチケットをお持ちの方はそれでご入場いただけます。

(延期されたコンサートの詳細は下記リンクをご覧下さい。)

延期されたコンサートについてのブログ記事



山下氏のサイトにもコンサートの詳細があります。

http://www4.ocn.ne.jp/~yamatta3/


若干まだ席がありますので、御予約受け付けます。2500円です。

tommig@livedoor.com

お名前と人数をお知らせ下さい。

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セーハについてのご質問

最近はブログの更新も滞っております。その合間にコメント欄にギターの奏法に関するご質問がありました。コメントのところで回答するのもなんですし、記事の内容とは無関係ですので、別枠で回答いたします。

これを機会にいいますが、今後このような記事に無関係な質問はメールにて送っていただければと思います。教室電話はコンサートのチケット申し込みや教室入会の問い合わせだけにしか対応しておりません。

またメールを頂いたからといって、全てに回答するわけではないことを予めご了承ください。できるだけの回答をしたいとは思いますが、教室に在籍している生徒さんとの対応を一番に考えております。

しかし、ギターを学んでいる皆さんのためになるだろうと思ったネタはこちらのブログで取り上げていこうと思います。

どちらにしても、個別の対応は「個人レッスン」で行なうのが私の考えだということです。

さて、ブログコメントの質問です。
 

1番気になっているのはセーハ時にガチガチに力が入ってしまうことです。現状は右腕でギター本体を押さえつけ、左腕に力こぶができるくらい引っ張るようなやり方をしてます。イメージとしては弓のようにギターをしならせるといった状態です。

そもそもセーハというのは右腕でギターを固定していない状態でもできていないとダメなのでしょうか?

実際に富川先生のレッスンを受けてアドバイスを頂けたら最高なのですが、住まいが遠方のためそれも難しい状況ですので、この場をお借りして質問させて頂いた次第です。

ちょっとしたことでもアドバイスを頂けたら幸いです。


簡単な回答・・・まず「右腕でギターを固定していないとセーハができない!」というのはまずいです。
何故まずいかというと、右腕は独立していなくてはならず、「腕の自然な重みでギターのボディのところに“一時的に”置いてある」という状態でなければならないからです。

右腕とギターのボディとの接点を一点にして、前腕部分だけを振り子のようにして、高音弦側と低音弦側をフォローするという弾弦法もあります(従来のスパニッシュスタイルですね。タレガなどのスタイルです)。しかし、これは右手タッチのアングルが一定しないので、音色のコントロールが難しくなります。

現代的な奏法では、ギターと右腕の接点はフリーにすることがポイントとなってきます。そのことによって、高音弦であろうが、低音弦であろうが、均質なタッチで弾弦動作を行なうことができます。

これは勘違いしないでくださいね。一時的には腕の自然な重みでギターのボディと右腕は接しています。上記の「フリーな状態」というのは、「自由に位置を変化できる」ということです。

ということで、右腕全体でギターのボディを「常時押し付ける」のは避けるべきアクションということになります。

さて、上記を踏まえたうえで、セーハのポイントは以下3点。

1:左手の重みだけでも、セーハをかけられること。
2:そして、そのためにはギターの指盤を床面に対して垂直にするのではなく、若干上を向けることです。
3:楽器の弦高などをチェックする。

1に関しては、左手の親指をネック裏から外したとしてもセーハをかけられるバランスを見つけることです。

2に関しては、上記に関連しています。1指を伸ばして、指盤の状態が床面に対して垂直であれば、腕の重みを用いて人差し指を「ひっかける」ことができません。

ギター表面板を床面に対して垂直にするというギターの配置の仕方はお勧めできません。これは音響上においても良い効果はありません。楽器はいわばスピーカーです。サウンドホールが若干天井方向を向いているほうが音の抜けはいいのです。

セーハできない人は、ギターの表面板を地面と垂直に(つまり90度に)していることが多いです。そうすると、セーハをかけようとするときに、腕を引くようにして自分の後方向にネックをひっぱることでしかセーハをかけることができないようになります。

言葉だけだとわかりずらいので、絵を描いてみました。

100128_2308~01














(悲しい絵です・・・それはさておき・・・)

上記のようにすると後方に引くことでしかセーハをかけることができません。もしくは人差し指の力で弦を指盤に押し付けるしかないでしょう。腕の重みを使いたいとしても、「指がひっかからない」ので、不可能です。

また上記☆印のところが曲がってしまって、指を動かすための筋の動きを阻害して腱鞘炎にもなりやすいのです。

さて、私がお勧めするのは、以下のアングル。(次の絵も悲しいです・・・)

100128_2309~01














絵をみれば一目瞭然です。腕の重みを床方向に向ければ、ひとさし指は自然に弦を指盤上に押弦することになります。つまり腕全体の重みを弦の押弦に利用できるということです。

このバランスさえとれれば、右腕でギターなんか押し付けることはしなくても、セーハは可能です。

以上です。

いかがでしたでしょうか?

セーハのコツ・・・というかポイントですね。

みなさんも是非考えてみてください。

ギターの構え、アングル、そして右手はどうあるべきか?・・・ということもトータルに考えなくては実はセーハはできないということも、考えてみるとよいです。

質問者さんのようなセーハのかけ方をしていると、右手の自由度が失われます。気をつけてくださいね。


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三軒茶屋

dc4ff2f9.jpg今日はヴァイオリン2台とのトリオで演奏です。

1月17日ボサノヴァ講座レポート(私の意図もちょこっとだけ・・・)

さて、17日に山本のりこさんを講師に迎えて、ボサノヴァ講座を開催しました。

ボサノヴァの歴史をまずは講義。山本さん自作の年表はレコーディング史や歴史経済の絡みや他のクラシック音楽のムーブメントもしっかりと絡めてあって、実に素晴らしいものです。

この年表をもらうためだけでも価値がある講座だと思いました。

山本のりこボサノバ講座 4

あとは実習あるのみです。ボサノバの基本的なリズムを学んでいきました。

そして、「かえるの歌」で表と裏の拍感を感じ取る練習・・・うう、難しいです!

それから、ブレスやポルトガル語のアクセントについて講義。もちろんみなで軽く歌いながら・・・です。

アクセント言語であることを踏まえると、ボサノバのリズムが立ち現れてきます。これは実に面白い経験だったと思います。

・・・さて、いろいろと書きましたが、先日書いた「私が生徒達のために講座を企画した意図」です。生徒たちと書きましたが、僕はクラシックギタリストに不足がちな要素を気づいて欲しくて、この講座を企画しました。

結論は「歌うことによってしか気づくことができないことが音楽にはある」ということです。

クラシックギターをやっている人は、「歌うことが苦手」という人が多いです。それは今までもこのブログで記事にしたことがあります。なので、その音楽的な重要性は、今ここで議論の対象にしません。

さて、クラシックギターのレッスンにおいて、又クラシックギターを学んでいくうえにおいて、やはり「歌うこと」に抵抗があると、音楽の大切な要素を見失うことになります。そこで、私なりに考えたのですね。

歌いことに抵抗がある人を自然に声を出させるためにはどうしたらいいのか?・・・そして自然に声が出るタイプの人には、「歌うこと」によって音楽的にどのような効果があるのか?・・・これらのことをトータルに体感して欲しかったわけです。

ボサノバを弾き語りすることによって、ある一定のリズムの上にメロディーが乗っかることによって、独特の「心理的な揺れ」が生じます。それは非常に気持ちのよいものです。

そして、ハーモニー的にもギターと歌が創り出す「緊張感や緩和」を感じることができます。実はボサノヴァという音楽はギターだけではまったく「成立しないもの」といって過言ではありません。

それは独奏楽器においてもそうです。

メロディーだけをうたって、低音や伴奏部分だけをギターで弾くと、思いもよらぬ発見があります。

だから、クラシックギターを学ぶ上で「歌うこと」は必須です。残念ながら、歌うことに抵抗がある人で音楽的にきちんとした演奏をしている人は見たことがありません。プロの世界では当然のことですし、是非アマチュアの方にも声部を歌うことによってしか得られない「音楽の面白さ」を体感していただきたかったわけです。

もちろん今回はボサノバ音楽ですから、その特徴的なリズムやハーモニーを楽しむことが前提となります。むしろ、それを楽しんでもらえればよかったわけですが、参加した方には楽しむまでの過程が実に着実なトレーニングから生まれるか・・・が分かったはずです。

山本のりこボサノバ講座 1











山本さん曰く「みんな自然に声でていましたね!」ということでしたので、これで成功だったと思います。

声を出すこと・・・これは音楽をやる上で根源的な欲求だと思います。もちろん器楽音楽には「声で実現できない世界」を求める傾向がありますが、だからといって、音程やリズムを感じるうえで「体感」することが有益であることは否定できません。

若干、参加者が少なかったことが悔しいです。

ホセ・ルイス・ゴンサレスのテクニックノートのときはたくさん集まりましたが、ボサノバ講座となると見向きもしない「クラシックギター界」・・・。

非常に残念なことです。

「音楽とは何か?」「音楽をやる意味は何か?」「音楽の快感はどこにあるのか?」・・・これらのことを徹底して考えることがクラシックギター界に欠けている部分だと思います。

と、厳しい意見となりましたが、次回の日曜ワークショップは2月14日です。講師は私、またギターテクニックについてやります。

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