ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

2010年06月

2019.8 新サイトOPEN!
https://tomikawaguitar.com

富川ギター教室(東京渋谷) https://tomikawaguitar.com
https://tomikawaguitar.sakura.ne.jp/wp/lesson/
※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

お仕事依頼&お問い合わせは下記メールへお気軽に!
tomikawaguitar@gmail.com

フェルナンド・ソルを勉強する会!来月です!

明日は小田原でデュオのライブです。

5月はとっても忙しく、6月は比較的のんびりとはしていましたが、7月はまた多忙になりそうです!

7月前半にまだ詳細は告知いたしませんが、某有名バロックギター奏者の公開レクチャーの司会進行と通訳を頼まれています。南米音楽と古楽についての関連についてのレクチャーですが、実に面白いものになりそうです。

そのための下調べ&勉強もやっています。

で、後半は、本業であるフェルナンド・ソルについてのレクチャーの講師として行ってきます。講演と演奏・・・というよりは、それをミックスした形で進める予定です。

もうひとりの講師は北口功さん。

北口さんはモダンギターで、私は19世紀ギターで・・・という棲み分け(?)でレクチャーいたします。

まだ、若干名枠があるようですので、是非下記にお問い合わせ下さい。



2010年7月25日(日)・アコラ主催 フェルナンド・ソルを勉強する会 午前10時〜午後5時30分

場所: ひたちなか市アコラ

料金: 5,000円(ドリンク付き・要予約)

お問い合わせ: アコラ TEL: 080-6524-2206 FAX: 029-274-2982
acousticlife@ijsnet.ne.jp(メールでの連絡が確実です!)
講師: 北口功 富川勝智

アコラさんのホームページに 詳細な案内があります。是非ご覧ください。ソルの音楽について、バイオグラフィーの面、奏法の面から徹底解剖します。



・・・というわけで、南米音楽から古楽、そして古典・・・という感じで、私自身も勉強しなくてはいけないことがやまほどあります。

うーん、大変!





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7月の月イチ(消音について)

さて、先日の日曜ワークショップは「関節」について行ないました。
来月のワークショップは外部から講師を招いての講義となります。

講師は坂場圭介君に頼みました。若いですが、素晴らしい演奏家であり指導者です。

さてテーマは「消音」です。以下講座のレジュメです。



ギターの奏法論においては、技術論、運指論、表現法など「如何に音を出すか」に重点がおかれますが、他方で「如何に音を出さないか」についてはあまり論じられることがありません。
近年取り沙汰されることの多い、海外演奏家と国内演奏家とのパフォーマンスの差異は、ある程度この「消音法」技術の優劣によるところが大きいように感じます。
今回の講座では、この「消音法」技術に関する基礎理論を展開し、愛好家・専門家志望のギタリストのレベルアップを図りたいと思います。
 
講義内容
1、消音とは
2、左手による消音
3、右手による消音
4、例外的な消音
5、応用と実践

消音というのは最終的に音楽的な理解力に依拠する場合が多いです。単純にバスの進行、和声の「濁りを避ける」ということから最重要基礎技術でもあります。

しかしながら、この消音技術について理論的に分類した教本は非常に少ないですね。

この際ですから、がっちりと整理しておきましょう!


日時は2010年7月11日(日)です。会場は渋谷リフレッシュ氷川。時間は午前9時30分〜正午までです。参加費は3,000円。

参加は事前申し込みなしで大丈夫です。

いまから予定を空けておきましょう!

 ※会場などの詳細は富川ギター教室日曜ワークショップページをご覧下さい。



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レッスン覚書ミニ〜2010年6月19日〜21日

  1. こどものレッスン。とにかく教える側本人が「おお!この曲かっこいい!」とか「きれいだなあ」と思っていないと、こどもの気分も楽しくならないし、結果として練習意欲が沸かないようだ。教える側の気分は見事に教えられる側に伝わっている。特に子供はそういう共感能力が強い。
  2. ある意味、こどものレッスンでは、こちらが「音楽バカ」に徹することが大事なのかもしれない。技術練習もスポーツ感覚でやると楽しくやってくれることが多い。
  3. 運指で、弾きにくいにもかかわらずPなどが指定している場合は、やはり「Pの音色」が欲しいのだな・・・と考えること。右手各指の音色の個性をしっておくべし。
  4. 武満編イエスタデイ。音の伸びをしっかりと意識。そしてテンポ設定も早めになっていることにも注意。テーマのメロディー冒頭がオクターブ下で示唆されている部分は、それまでの流れを考えてみても、非常に「!」な部分。印象深く弾く事。
  5. ブローウェル。シンプルエチュード18番。符割りは難しいが、非常に美しい曲。装飾音の意味をしっかりと考えること。あとは基本的に1拍目に向っていくので、それをまとまりとして意識して、しっかりと打点を意識すること。liricoのニュアンスも大切に。意味をしっかりと考えることがポイント。あとはハープ風に弾く指定がある部分も見逃さず。逆にいうとこの観点から左手運指を見直すことも可能ではある。
  6. pのタッチ。低音から高音でpオンリーで弾く場合のフォームに注意。指を伸ばさないとこれができないという人が多いが、通常のフォームで行なうことができないと、演奏中にタイムラグが生まれることが多い。pのアポヤンド練習をしっかりと行い、スムーズに動作ができるように研究しておくこと。
  7. 半音下降や解決している部分。これらの部分をゆっくりとしたテンポで「聴取」できるようにすることが先決。そしてそれを適切なテクニックで表現する。表現に関わる部分を「聞き逃さないこと」。ゆっくりと弾くと表現はきっちりとできるが、あるテンポ以上になると「耳が追いついていない」人が多い。そういう人は他人の演奏も「表現や和声の変化に耳がついていっていない」ことが多い。
  8. セゴビア編ソル13番。半音の変化に敏感になること。ポリフォニックに書かれていることを忘れて縦の和声でのみ処理すると中間部の部分で「これはメジャーコードだ!」と勘違いしてしまう。徹底的にポリフォニーを意識することだ。
  9. 譜面は「読む」ことが前提。指を覚えてはいけない。徹底的に単旋律を勉強すること。それから2声、3声と増やしていくこと。特に初心者には、このプロセスは大切である。同時に和音の感覚を養っていくことも大切である。
  10. 独学者で多いのは、音階をドからドまでぐるぐると何回も指で覚えてしまうこと。実際の旋律ではドから始まるのではなく、途中の音から順次進行していくことも多い。なので、各音から始める練習をしておかなければ意味がない。例えば、ミからミまで。難しくいうとモードの練習ということになるが・・・。
  11. プランティングはやはり重要な基礎となる。基礎を見直す場合、すべての曲をプランティングで再検討することがタッチの安定感を見直すよいきっかけとなる。
  12. 身体的な長所をもっている場合がある。女性だからといって「力がない」ということで短所とはならない。「柔軟性」は充分な長所となる。指の長さはそれほど問題とならない。
  13. 初心者でなくても、中級者が上級者になりたいと思うのであれば、2分程度の長さの曲をできるだけ多くこなすほうが書法、調性、形式、リズムにおいて多数のパターンをこなすことになり有利。10分程度の曲を2ヶ月かけて「弾きとおす」よりも、2分程度の曲を2ヶ月で5曲程度「音楽的に考えて」勉強するほうが、実力がつく。
  14. バッハ。チェロ組曲。セルを探す作業。最小単位の音楽的な要素をしっかりと考えると、それが潜在意識に残って音楽の流れのなかで重要な役割を果たしていることが分かる。そして、それをしっかりと意識して練習、分析すること。
  15. タンゴらしいリズムのプロポーションがある。楽譜どおりに弾いてもそれは再現できない。「らしく」ならないということ。
  16. 古典曲ではそう書いていなくてもシンコペーションの部分がある。しっかりと聴き、耳でつながっているかいないかを判断。
  17. 「基礎というものをやりなおしたい!」という人はすぐに「もっと簡単なものをやれば段階的にうまくなるに違いない」と思い込むものであるが、そんなに簡単なものではない。まったくの初心者であるならばともかく、現在「読譜」はある程度の実力があるのであれば、その水準をキープすることも重要である。基礎から・・・と短絡的に考え、単旋律の「ちょうちょ」や「メリーさんの羊」で読譜力はキープできるとは思えない。なので、しっかりと今やっている楽曲でテクニック面などを見直すことを考えてもらいたい。
  18. アストゥリアス。左手の運指は、考えてみると意外に弾きやすくなる部分が多くなる。準備などをしっかりと考えてみよう。
  19. メトロノームに合わせる・・・というと点が発生する瞬間ばかりを意識しがちである。特にデジタル式のメトロノームを使用しているとそういう感覚になってしまう傾向がある。テンポというものが自然な運動であるということを意識して、ボールのバウンドでもなんでもいいので、具体的な(物理的な)運動として拍を捉えることが大切。その上でメトロノームを使用すること。


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ミラーニューロン〜教師自身が『楽しく』教えること!

人間は相手の情動を感じ取る共感能力を持っています。

ミラーニューロンというのだそうです。

今年に入ってから、なんとなくこのことが気になりだして、ちょこちょこ関連本を読んでいます。その中でも非常に面白かった本をご紹介。身体と脳の関連について書いています。

上述のミラーニューロンについても丁寧に説明されています。

レッスンのときにうすうすと感じていたものがすっきりと理論的に説明されていて・・・(重複ですが)すっきりとした気分にしてくれた本です!



脳の中の身体地図―ボディ・マップのおかげで、たいていのことがうまくいくわけ脳の中の身体地図―ボディ・マップのおかげで、たいていのことがうまくいくわけ
著者:サンドラ ブレイクスリー
販売元:インターシフト
発売日:2009-04
おすすめ度:4.5
クチコミを見る

特に小学生以下の生徒を教える場合には、このミラーニューロン理論は重要かもしれません。

ついつい基礎的な部分に執着しがちな、こどもとのレッスンですが、とりあえずは教える側が「音楽バカ」になることが大切じゃないか?と思っていました。

つまり、「うおー、この曲かっこういい!」と本気で思えば、生徒も「かっこういい!」と共感してくれるし、「やっぱりこのメロディー、綺麗だな!」と教える側がほんとうに思えば、「綺麗!」って生徒も思うものなのです。

ついつい体系的なものに頼りたくなったり、教本を進めることに重点を置きがちになってしまうレッスンなのですが、まずは教師自身が「音楽の素晴らしさを感じる」ことが最も大切であるということです。

これは、漠然と「楽しく」やるということとは違います。

「楽しく=気楽に=適当に」ということではないのです!

技術上の側面で生徒が未熟な場合、それができないことによって音楽が「成立しない」という部分で、教師側が「悔しい!」という思いを持たねばなりません。

例えば「このスラーが綺麗にはまりさえすれば、この楽曲の流麗さが引き出せるのに!」という感じ。そういうふうに思い、教師側が心のそこから「悔しいなあ!」と思い、真剣に技術解決の方法を提示している姿を見せれば、受けて側の生徒も「悔しい!この技術上の欠点を解決せねば!」と思うものなのです。

いろいろな教育システムがありますが、教師の情動がそのまま生徒に伝わって「無意識なレベルで真似される」ということを忘れてはなりません。

根本の次元としては、教える側は徹底的に「音楽大好き!」でなくてはいけませんし、「ギター馬鹿」といえるくらいギター音楽を愛していなくてはいけません。

惰性で「この生徒にはこのレベルでいいや。。。」というレッスンをしていれば、その「いいかげんさ」が生徒に伝わります。

確かに教師側も体調やプライベートの問題を引きずることがあります。そして音楽バカになりきれないこともあるのも事実です。

しかし、僕は教える立場として、そして演奏する側としても「24時間音楽バカ」でいようと思っています。


演奏という場でも、こちらが楽しくやっていると、やはりお客さんにも「楽しさ」が共感されるものです。

そんな風にレッスンの現場、演奏の現場では「楽しく!」ということをモットーにやっています!

(なんどもいいますが、「楽しく!=真剣でない」ということではないですからね!)



上記の本、実に含蓄が深い本です。

楽器奏者以外の方にもお勧めです!


 


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昨日の月イチ(指関節について)

昨日は恒例の日曜ワークショップでした。

今回は私の担当。ギターの基礎技術についてのワークショップです。15名ほどの人に参加していただきました。

指の関節を解剖学的に解説。もちろんギターを弾くという前提でポイントを絞って解説です。

左手の押弦の原理とポジション、各弦上でのフォームを定めるうえでどのように関節が用いられているか?・・・またそのトレーニング方法を伝授しました。

日曜ワークショップ2010年6月










毎回、講座にでてくれている人はほとんど問題なし!・・・そして経験者も多かったので、「80パーセント」フォームはできている・・・というわけで、よりブラッシュアップしていく方法を講義の中心とし、時間もあったので、各自へのアドバイスを多めにしました。

日曜ワークショップ2010年6月

















手根部分とCMC関節の柔軟さが腕とのリンクと密接に関わっていること・・・については最後にチラッと触れました。

日曜ワークショップ2010年6月

















昨年の池田慎司さんのテクニック講座に出席したかたは、「!」と思ってくれたはずです。

次回の私担当のテクニック講座は8月の予定です。

是非、多数の参加、お待ちしています。

尾野桂子さんのサイトにも、講義の内容が記載されています。あわせてお読みください。


http://blog.livedoor.jp/ono_guitar/archives/1436591.html




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