ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

2010年11月

2019.8 新サイトOPEN!
https://tomikawaguitar.com

富川ギター教室(東京渋谷) https://tomikawaguitar.com
https://tomikawaguitar.sakura.ne.jp/wp/lesson/
※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

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基礎練習覚書(何を行うか?&どのくらいの時間がかかるか?)

最近さぼりがちなレッスン覚書ですが、いくつか気になること点について書いておきます。

楽曲の中の難所を取り出して、基礎練習に取り込んでいくのは大切なことです。

世の中にはたくさんのベーシックなテクニックを項目ごとにわけた本が出版されています。
ホセ・ルイス・ゴンサレスギターテクニックノートなどが有名ですね。教本の後ろにもそのようなスラーや音階などのテクニックを項目わけして掲載している本もあります。
村治昇先生の本「ギターだーいすき!」シリーズの中にもテクニック別によく項目わけされてまとめられているものが多いです。

さて、いずれの本にしても、何か1冊持っていおくことをお勧めします。そして、頭から全部通す必要はありません。あくまでもリファレンスとして持って置き、自分が現在取り組んでいる楽曲のなかの苦手な部分に関連したテクニック練習をそれらの本で学んでいけばいいと思います。

各種テクニックには守るべきことが数点含まれています。「何を守ってやるのか?」ということに集中してテクニック(メカニック)的な面に集中して基礎練習を行うことが大切です。

そして、そこで意識したことを楽曲の中でもしっかりと実現できるか?・・・ということが大切なのです。

あと、もうひとつ大切なことが、各基礎練習がどのくらいの時間がかかるのか?・・・を把握しておくことですね。

社会人の方などは1日で練習する時間が限られています。練習できる時間が1時間確保できるとして、基礎練習で30分とかはかけていられません。

なので、今自分が取り組んでいる基礎練習課題が複数あるとして、それぞれがどのくらいの時間がかかるのか?・・・をしっかりと把握しておきましょう。


最後に。基礎練習といっても、単純にメカニックなもの、そして、音楽表現のための基礎練習という2種類があることも頭に入れおきましょう。

もちろん、メカニックな面から音楽表現のための基礎練習に応用していくことも可能です。つまり、スラーから「アーティキュレーション」へと変化させていくため、テヌートやスタッカートなどのバリエーションを与えて練習してみる・・・などです。

純粋に音楽的な練習としては、音程感を感じる練習(予測する練習)などは音感を鍛える意味、そして歌心を鍛える意味でも重要です。

基礎練習は少しずつやっていくしかありません。そして、その重要性に気づくのは数年後かもしれませんが、その気づきこそが「発見!」であり、ギターを練習している人にとっての財産となっていきます。



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フレットボードを深く知る講座&アンサンブル練習

昨日は朝から月イチ講座(日曜ワークショップ)を行いました。
今回はソルの教則本の「3度」の考え方を概説しました。

いってみれば音楽理論講座ですね。とはいっても一杯弾いて貰いました。
結局、理論をしっても脳みそのなかだけのものであれば、意味がありません。それを実際に自分の指で実現できるかどうか?・・・そしてどのように感じるのか?

指板で遊びながら、練習していくしかないのです。

昨日は若い方の参加も含め、たくさんの方に参加していただけました。毎回じょじょに「富川ギター教室外」の方の参加が増えてきているのが嬉しいことです。

2010年11月14日ソルの3度理論講座












自分自身の経験からいうと、こういう機会には是非「自分から積極的に参加すること」が大切だと思っています。なにかのしがらみにとらわれてチャンスを逃すことのほうが長い人生を考えると(特にプロ志望の方などにとっては)損のほうが多いといわざるを得ません。

さて、ソル講座のお話に戻ります。

ソルが3度をギター上で実現すること、そして、それをギターの機能性の中でスムーズに(自動的に)実現すること・・・これをギター音楽の作曲上における最大のヒントとしたことはいうまでもありません。

そのヒントはギターの調弦の中にあります。

そしてソルが3度について執着したのは、やはり音楽史の流れのなかで必然であったともいえます。 そして、その後もバークレーなどのジャズ理論、ポピュラー音楽の流れにおいても3度堆積による和声理論は主流となっていきます。

いずれにしても3度というものが音楽理論上どういうものであるのか、そして、それをギターの機能性のなかで生かすためにはどのようなアプローチがあるのか?・・・これを知ることがギターのフレットボードの知識を深める意味で重要なことなのです。


午後からはアンサンブルの指導です。クリスマスに行う門下でのコンサートのために弟子の宮島君がクリスマスソングをアレンジしてくれました。

非常によいアレンジです。丁寧に推敲を重ね、音楽を作っています。それを指導したわけです。

あくまでも楽譜どおりに丁寧に弾いてもらうことを主眼に指導します。僕はいつもそうです。まずはそこから音楽というのはスタートします。休符、音価・・・きっちりと書かれているものはしっかりとそのとおりに・・・。

この当たり前のことをやって、そこから音楽が生まれてきます。そして、そこに作曲者なり編曲者の意図が含まれているのです。


実は、このアンサンブル、12月11日に本番なのですが、もうひとつサプライズがあります。おそらくクラシックギター界初の試みです!



期待していてください。


 


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ソルの「3度理論」〜今月の月イチ

すっかり遅くなってしまった今月の「月イチ講座」の予告です。
14日午前9時30分から行う予定です。講座の内容を「音楽理論」に関わるものにします。

いわば先月行われた池田慎司さんによる「フレットボードの音を覚える!」講座と、ギター連盟主催で行われたギター和声(坂場圭介さんが担当した講座)をミックスして、また別の観点から理論と指盤上の知識を深めようという講座にしたいと思います。

そして、そこに若干、ホセ・ルイス・ゴンサレス氏のテクニックノートとの関連も述べていきたいと思っています。

もちろん、上記二つの講座に出席しなかった方でもわかるようにゼロからレッスンしていきます。


おそらくこの講座に出ていただくと、非常に理論面、ギター史(一般音楽史)との関連が見えてくることでしょう。

完全音程である1度、4度、5度が支配していた世界から、バロックから古典にかけて長短3度の響きを重んじることになりました。この点をはっきりと意識していたのがわれらがフェルナンド・ソルです。

フェルナンド・ソルこそ、3度=クラシック音楽の基本と考え、それをギターの機能と密接に結びつけることに成功した人物といえるのです。

ソルのギター教本をしっかりと読み解いていけば、その考え方が非常に画期的であり、且つ「シンプル」であったことに気づきます。ソルはけっして「フレットの音すべてを覚えろ!」とはいわないタイプの教育者であり、音楽家であったのです。それよりも、「まずは音楽理論を知るべき!」=「音楽の基本を知りましょう!」という人であったのです。

そして、彼の考える音楽の基礎というものは、やはり「古典音楽のマナー」というものに準じています。そこに現れるのがソルの「3度理論」です。(ちなみにこの「3度理論」は私の造語ですので、ご注意を!)

そして、このことがはっきりと意識してもらえると、ソルの生きた時代、つまり古典時代の音楽の特徴が見えやすくなります。同時にそれ以前の音楽の特徴もはっきりとわかるようになります。このことが「音楽史を生きた知識」にするということになるのです。

私は先日行われたギター連盟ユベントスのワークショップで「ギター史」を担当しました。実は、一気に中世からルネッサンス、バロック、古典、そしてロマン派、タレガ時代までを概観してしまいました。

たった1時間と10分でしたが、まずは重要な年代を覚えてもらうことが目的でした。

そして、なによりも大きくつかむことにより、まずは「そういう時代があるんだなあ・・・」という基礎知識を持ってもらうことを旨としたわけです。

そうしなければ、ソル=古典時代、、、という図式すら描けなくなりますから。

そして、私にとって、古典の音楽マナーを徹底的に意識してギターと格闘し指盤上の機能とその音楽書法を合致させたのはフェルナンド・ソルなのだなあという認識でいます。


ということで、次回の月イチ講座、みなさま是非お越しください。もし、池田慎司さんと先日のギター連盟ユベントスワークショップに出席した方であるならば、より深くフレットボードの知識を深めることが可能です!


詳しくは下記リンクをご覧ください。

http://guitar.sakura.ne.jp/school/contents/tsukiichi.html

10月末〜11月の近況報告

いろいろと忙しくやっております。
演奏、教授、執筆。。。。

現代ギター誌上での連載も久々にスタートしました(「巨匠の時代」)。あとギター連盟のほうのギター史と和声学のワークショップもスタートしました。

ばたばたとやっております。

簡単に近況報告です。

10月31日。当教室での日曜ワークショップ(通称:ツキイチ講座)で、池田慎司さんが講師をしてくださいました。指盤上の音を「どう覚えるか?」という講座です。非常に実践的なトレーニング法でした。

池田慎司講座2010・11月










午後から、マリア・エステル・グスマン氏のマスタークラスを私の生徒2名(林祥太郎君、鈴木文乃さん)が受講するので、私は池田さんの講座を途中で抜けて、青葉台へ・・・。

林祥太郎君のメルツのレッスンは凄かったです。曲の輪郭の捉え方など、素晴らしいものがあります。やはりマリア・エステル・グスマン氏のトッププロとしての感覚と分析力はすばやくそして適切です。

↓マリア・エステルお気に入りの鈴木文乃ちゃんとの2ショット。

マリアエステルとふみのちゃん






今回で2回目の受講ですが、毎回文乃ちゃんの上達ぶりをマリア・エステルは楽しみにしているようです。今回も「そのレスポンスの速さ」を褒めちぎっていました。

さて、11月一週目は九州ギター音楽コンクールがありました。

私は私で仕事です。

ギター連盟ユベントスのイベントであるギター史と和声学の講座がスタートしました。今回はプレ企画ということ「第ゼロ回」。

ギター史を私が担当し、和声学を坂場圭介さんが担当します。もちろん、それぞれ事前打ち合わせを行い、関連がつけられるように配慮しています。

20名弱の方参加。新橋の公民館にて。

ユベントスワークショップ










来年以降も2ヶ月に一回ペースで開催していきます。
次回2011年1月30日です。

そうこうしている間にも林君は九州2次通過のお知らせが・・・で、夜になって本選です。

その結果は・・・先日お伝えしたとおり、私の弟子の林祥太郎君が見事優勝!

で、昨日はその祝勝会!!

天麩羅屋さんです!

入り口










テンプラ










師弟ショット!

林祥太郎君と私










礼儀正しい林君は師匠への九州土産も忘れませんでした!(えらい!)

夢にまで見た・・・博多とおりもん!


はかたとおりもん










どーん!・・・ひとりで食べるのにはきついので、その場にいた方に分配。

益田君と林君と私2











この祝勝会に忙しい中駆けつけてくれたギタリスト益田正洋さんと3ショット!






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九州ギター音楽コンクール結果:林祥太郎君優勝!

九州ギター音楽コンクールで、私の生徒、林祥太郎君が見事に優勝しました!

昨日、審査委員長の藤井眞吾さんともお話をし、「文句なしの優秀」との言葉も頂きました。

友人ギタリスト池田慎司さんにも電話し、本選の様子を聞きましたが、くじ順1番にもかかわらず、その印象は最後まで薄れることがなく、優勝にいたったようです。

バッハ演奏の最優秀に与えられる「フォレストヒル賞」も同時受賞!

あと1位に与えられるJGA賞も獲得しましたので、全賞もらったことになりますね。

すごいぞ!

以下、九州ギター音楽コンクールの順位です。

1位:林祥太郎

2位:なし

3位:溝口伸一

次席:斉藤里枝/河内健晟

フォレストヒル賞:林祥太郎

http://www.kyusyuguitar.org/competition/56/3_result.html 


(追記)
林君が受賞の瞬間を池田慎司さんが撮影していてくれました。記念にアップ!

林君受賞の瞬間











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