ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

2011年08月

2019.8 新サイトOPEN!
https://tomikawaguitar.com

富川ギター教室(東京渋谷) https://tomikawaguitar.com
https://tomikawaguitar.sakura.ne.jp/wp/lesson/
※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

お仕事依頼&お問い合わせは下記メールへお気軽に!
tomikawaguitar@gmail.com

8月28日:日曜ワークショップ!「クラシックギター学習の指針」をテーマに講義します!

いっつもぎりぎりの日曜ワークショップの告知。
当教室主催の「クラシックギターに関するワークショップ」です。毎月やっています。
教室外の方も毎回多数参加していただいております。

(おおよそ)2ヶ月に1回の割合で外部から講師を招いています。7月はスペイン在住のギタリスト、藤井浩さんを招いて「スペインギターの音」をテーマに講義していただきました。

次回は来週の日曜日。8月28日です。午前9時30分より。
講師は私がやります。 

テーマは「クラシックギター学習の指針」としました。

これはずっと講義したかったテーマではありました。もうギターを教えて、10年になります。数多くの生徒さんと付き合ってきました。技術上の相談、音楽についての質問をたくさんをいただいてきました。その質問のなかで最近特に多く、そして答えにくいのが、「ギターをどのように学んだらよいかわからない」ということです。

もっと厄介な質問が「どのようにギターや音楽と付き合っていったらいいのかわからない」というものです。これは厄介だなあ・・・と思っていたら、今月行なった長野での講習会の受講生の方からヒントをいただきました。

そのヒントとは「質の高い楽しみ」という言葉でした。あづみ野の講習会は主催者の自分がいうのもなんですが、その講義内容と参加者の意識は高いレベルにあります。その中でその参加者の方は、「このあづみ野ギターアカデミーで刺激を受けたので、自分にとってクラシックギター学習を”質の高い楽しみ”としていきたい」と閉会式のときの述べてくれたのです。

この言葉は私にとって、普段のレッスンにおいても大きなヒントとなりました。私の教室はもともと本格的にギターを学ぼう!と思っている人が多いです。それはアマチュア、プロ志望問わず・・・ですね。なんとなく「気楽にやれればいいや・・・ギターだしね」という感覚の人は少ないのです。

それは、ひとえに私の「アマチュアだろうが、プロ志望だろうが、音楽をやるために必要な知識と技術は一緒。だから、誰にでも同じ知識と技術を伝授したい」という気持ちが原因なのでしょうね(苦笑)。だから、そういう人達が集まる。

・・・考えてみると、ちょっと珍しい教室かもしれません。
通常は以下のカテゴリーに分類されるでしょうね。
1:誰でも気楽に楽しみましょう!的な教室
2:プロ志望やコンクール挑戦者が中心となっている教室

上記1と2がうまくバランスよくミックスされている教室はほとんどないでしょうね。でも、僕はそれを目指したかったわけです。

だから、「質の高い楽しみ」という言葉は、凄いヒントになりました。そうだ、僕はそういうものを与える教室にしたかったのだ!・・・と思ったわけです。

さて、ながーくなりましたが、日曜ワークショップでは、では「質の高い楽しみ」をクラシックギターにおいて見出す方法を講義したいと思います。

そして、そのための具体的な内容を概略だけでも伝授できればいいかなあ?・・・と思うわけです。アマチュアの方にとっては「どのようにギターを自分の正確に位置づけていったらいいのか?」「どのようにしたらクラシックギターの深さを理解することができるのか?」ということを、考える場としていければいいかなあ、と思っています。
プロ志望の方(プロで活動中の方)はその『質の高い楽しみ』を伝える立場です。具体的にどのようにしたら「質の高い楽しみ」を与えることができるのか?・・・それを知らねばなりません。

以上のことをテーマに28日は講義を致します。

場所や参加方法などはホームページの日曜ワークショップのページで確認してください。

2011年8月28日(日)
午前9時30分〜正午
講師:富川勝智
講義テーマ: クラシックギター学習の指針〜どのように学んでいけばよいのか?

内容:クラシックギターをどのように学んでいけばよいのか?・・・そして、クラシックギターを西洋クラシック音楽として位置づけた場合に、どのようなことを知っておかねばならないのか?・・・について講義します。
奏法理論、音楽史、学習方法について概略をお伝えできればと思います。アマチュアからプロ志望(プロ)にいたるまで、その「学び方」「学ぶべきもの」は一緒です。一生勉強であるともいえます。そのことについて知っていただきたいと思います。
参加費用:2000円
準備物:特になし(ギターは持ってきていただかなくて結構です)



 


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富川勝智

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リコーダーとギター(来週のコンサート!)

来週金曜日は皆様、東京オペラシティ3階 近江楽堂でお集まりください。

リコーダー奏者の高橋明日香さんとコンサートを行います。リコーダーとギターだけのデュオです。テーマは「民の旋律」。諸国漫遊の旅?・・・な雰囲気でお送りします。普段なかなか聞けない曲もふくんでいます。ギターはモダンギターは勿論ですが、テルツギターも使用する予定です。お楽しみに!

チラシはこちら。





 2011年9月2日(金)15時半開演/19時開演
近江楽堂(京王新線「初台」駅オペラシティ方面出口3分)

リコーダー:高橋明日香
ギター:富川勝智

F.カルッリ/イギリス民謡の主題による幻想曲
G.グンゼンハイマー/ソナタ 第1番
J.デュアート/英国組曲 第4番
A.ピアソラ/タンゴの歴史
C.マシャド/ブラジル民謡集  他

〔入場料〕全席自由 前売り 3000円 当日 3500円

〔チケット取扱い〕
近江楽堂・松木アートオフィス 03-5353-6937
東京古典楽器センター 03-3952-5515
メディア・カーム 03-3255-5281

〔お問い合せ〕
オフィス・ブリュボワ blue-bois@xpost.plala.or.jp

※午後3時30分開演と、午後7時開演の2回公演です。

※富川ギター教室でのチケットは扱っています。チケット購入はお早めに! 

演奏と評価(GLC学生ギターコンクール審査を終えて)

昨日はGLC学生ギターコンクールの審査を行なってきました。
審査をしたのは本選会のみです。

結果はGLCホームページのほうに掲載されています。
2011年度結果 
以下、私の審査基準を示しておきます(GLC本体としては事前に審査基準を話あうことはありませんので、以下に書くことはあくまでも「私の審査基準」です)。
審査をするということは非常に責任を伴います。課題曲について事前にリサーチをすることは勿論です。そして、可能な限り自由曲についても事前に楽譜を参照します。

その上で、以下のことを目安に判断します。
  1. 楽譜の正確な読みができているか? 
  2. そして、読み取ったことを的確に表現できているか?(伝わっているか?)
  3. ギターの特性をしっかりと活かしているか?
簡単ですが、上記のことを考えて審査します。1にかんして言えば、実はその奏者の「版のセレクト」からスタートしています。今回嬉しかったのは、いく人か「アルカス作曲」の椿姫幻想曲を弾いていましたが、それをしっかりとアルカス編で弾いていたこと。かつて流布していたタレガ編そのままに「アルカス編」とだけして弾いている人も多いので、素晴らしいことだと思いました。

ソルなどの古典などの場合、しっかりとした信頼できる版を使うこと・・・これは出場者がたとえ小学生であった場合でも、指導者の責任でちゃんとした版を使用すべきです。もし、大学生であれば、いわずもがな。きちんとした版を使うことが前提となります。もちろん、入手しやすい版を利用しても基本的に採点には大きく影響しないようにはします。しかし、版にこだわった演奏者の演奏は説得力を持つものです。

そして、その適切な版にしたがって、作曲者の記した指示、時代の様式にあった演奏をしているかどうか?・・・これがもっとも大切です。音楽全般のルールもきちんと理解して表現できているかどうか?・・・これも大切です。

2に関して。読み取ったものを的確に表現する。つまり、聴いている側に届けることができるかどうか?はテクニックがあるかどうかということに関連してきます。そして「ある表現」を表すためにテクニックはあります。「ただ間違わずに正確に弾く」 「音階が速く弾ける」というのは「テクニック」ではありません。
この観点から私は技術点を付けます。その人が言わんとしていることが明確に伝わってきた場合、「技術点」はあがります。逆にいうと、こういうことをやりたかったんだろうなあ!・・・と分かっても、技術が安定していないために伝達力が不十分に終わるという場合もありますね。

何かを伝えたいという意欲だけが先走る場合も多くあります。しかし、それを練習時に確認し、コントロールされた技術を身に付けておく・・・というのが理想的です。 でも、それはプロの奏者でも難しいですね。

逆の場合もあります。自分が持っている技術の中だけで「音楽をやろうとする」演奏者。最近のコンクール演奏者に多いタイプです。実際、今回もそのような人を多く見かけました。残念なことです。

3に関して。ギターの特性・・・簡単にいってしまえば、ギターらしく!です。すごく抽象的なことですから、言葉では説明しずらいですが、簡単にいってしまえば、音色のバリエーションです。それがあるかどうか・・・そしてその音色が上記2で話した「自分が伝えたいこと」のために機能しているか?です。

上記、1、2、3、全て関連しています。例えば、3のギターの特性ですが、音色のことです。音色というものは子音と母音から成立しています。簡単に言ってしまえば、「サシスセソ」なのか「パピプペモ」なのか「カキクケコ」なのか・・・。そして1の過程から考えると、作曲者の頭のなかでそのメロディーやハーモニーの響きがどのような子音と母音のイメージで鳴らされていたのか・・・考えなくてはいけません。だから、フランス人の作曲家であれば、フランス語のイメージで音色をイメージしているはずです。
スペインの作曲家の作品を演奏した人が多かったですが、私には作曲家の声が聞こえてくる人は極めて少なかったです。一言でいってしまえば、「もっとギターらしく!」なのですが、上記で述べたように実は楽曲の解釈の時点からこのことは考えなくてはいけません。ギターはものすごく子音と母音のニュアンスの差が出しやすい楽器です。
一般的にギターは「いろいろな音色がでるね!」と言われていますが、それを楽曲の解釈としっかりとリンクさせて表現できる奏者が、本当の「ギタリスト」であり「音楽家」です。


以下は個人的な意見です。

「かりものの表現」というのがあります。小中学生であれば、先生やCDなどの録音をそのまま「マネをする」という表現もよいと思います。実際、学ぶは真似ぶ・・・とも言いますしね。
でも、その借りてきた表現に対して、心から納得しているか?していないか?・・・はとても重要です。

演奏は舞台上の俳優の行為に似ています。ストーリーはあらかじめ分かっていますし、俳優さんは何回もセリフを読み、その役柄の運命は知っているのです。でも、舞台上ではあたかもその時点での自分の行為や状況の変化に一喜一憂しなくてはいけません。喜怒哀楽を心から感じ、そしてそれを適切なセリフまわしやアクションでお客さんに伝達するのです。

音楽を演奏する人もそのような心持ちで臨まなくてはいけません。そのとき、自分が繰り出す一音一音、フレーズ毎にその音楽が目指すものをしっかりと「感情」として反芻しなくてはいけません。

毎回、自分のなかに感動を呼び起こさなくてはいけないのです。そして、その感情の濃度は実は演奏ごとに微妙に変化することもありうる・・・ということを忘れてはなりません。 だからこそ、ありとあらゆる表現の可能性を考えて、作品を常に分析し、可能性を探っておくのです。どのようなパターンに対しても対処できるように技術を磨いておくことが、本番であたかも「インプロビゼーション」のような「本当の音楽」を生み出す拠り所となります。

そのような演奏ができている人は本選出場者にはほとんどおりませんでした。とはいっても、学生のコンクールですので、この点に関しては私は審査基準には全くしていません。あくまでも、それが「借り物の表現なのかもなあ・・・」と思っても、きちんとお客さんに伝わる形で楽譜からそれなりに音楽を抽出していれば、きちんと評価したつもりです。
ただし、本当の音楽をやりたいのだとしたら、上記のことは絶対に理解しなくてはいけません。そして、音楽を続けていれば、それは自然に理解されてくるものだと思います。それが理解できなけば、音楽をやる意味はないともいえます。

以上、だらだらと思いつくまま書きました。
あくまでも、私個人の意見です。審査員の総意でもありませんし、審査員団の審査基準というわけでもありません。その点を考慮してお読みいただければと思います。 

クラシックギター学習の疑問にお答えします!

・・・とはいっても、別に質問を受け付けているわけではありません。

現代ギター社から以下のような増刊がでました。

現代ギター増刊 最新版クラッシックギター読本 上達のためのQ&A 2011年 09月号 [雑誌]
現代ギター増刊 最新版クラッシックギター読本 上達のためのQ&A 2011年 09月号 [雑誌]
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現在のギター界を代表するクラシックギタリストがギター学習者の様々な疑問に回答しています。
私もいくつかの質問に答えています。

面白いので、通読してみました。問いを読んで、自分ならどう答えるかなあ?・・・とちょっと考えてから、答えを見てみました。

・・・当たり前ですが、大きくは違っていることはありません。でも、やはり各ギタリストの方の経験と個性でアプローチの仕方は変わりますね。。。

これは非常に面白い。もしかしたら、教えている方にとっても非常に参考になる本なのではないか?・・・と思った次第です。

ギター学習者の方は是非!そして、ギターを教えている方も是非!



生徒のみなさん、嫌がらせで先生に同じ質問して「間違い探し」して喜ぶのだけはやめましょう 苦笑。




 


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あづみ野ギターアカデミー無事終了!

・・・とはいっても、もういく日か前のことですけどね。

あれこれ事後処理に追われていました。

とりあえず、無事に終了したことをここにお伝えしておきます。

さて、昨日YouTubeのほうにリハーサル風景の動画をアップしました。
こんな雰囲気でやっています・・・というのが分かると思います。

お楽しみください。




もうちょっとしたら、レポートなど書きますね。

あと、あづみ野コンサートホールでの池田&富川のデュオもアップしました。

こちらもお楽しみください。






 


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