ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

2014年03月

2019.8 新サイトOPEN!
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ソルの20の練習曲〜セゴビアの意図を探る

最近、再び「セゴビア編によるソルの20のエチュード」を研究しています。

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このエチュードとの付き合いは長いですね〜。かれこれ20年以上です。若い頃、本気でクラシックギターを勉強し始めたときに、「とりあえずセゴビア編のソル20だ!」と思って手を出しました。また師匠達にとにかくこれはやっておいて損はない!…とがっちりと指導を受けました。

スペイン留学して、ホセ・ルイス・ゴンサレス先生にも、「これはやっておいて損はない!」と留学して直後の三ヶ月程度でハイスピードで全曲レッスンを受けました。かなりのハイペースで進んだのですが、さすがのホセ・ルイス師匠ですね…ものすごいポイントをついたレッスンでしたし、目の前で実演されるとその説得力は半端なかったですね。今でもその印象は残っていますが、当時20代前半の僕には解明できなかった技術や運指上の意図も沢山ありました。ですが、今やっと分かって来た部分もたくさんあります。

それだけホセ・ルイス先生のレッスンは「問いかけ力」があったというわけです。そしてこの「セゴビア編によるソルの20のエチュード」を学ぶ際に大切なのは、以下の二点であると考えています。

1:セゴビアの運指通りに弾いてみること
2:アゴーギクや音価など正確に弾いてみること

1については、一部明らかに誤植であるなあ…という部分もありますが、セゴビアの付した運指通りに弾いてみることが大切です。セゴビアの運指法を学ぶことが実はこのエチュード集の目的でもあります。そして、ソルの原典に付して有る運指も参照できれば、「ここはセゴビア独自の考えだな!」と分かるわけです。

なので、私はセゴビア編ソルをレッスンするときは原典版として以下の本もよく引っ張りだしてきます。シャントレル社からでているソルのエチュード原典版です。ファクシミリももっているのですが、ちょっと見づらいので、こちらを使用しています。

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もしできればソル教本などを参照してソルの運指法についても学ぶことが大切です。
お勧めはこちらの本。ソル教本の全訳はなかなか貴重です。資料としてもっておいて損はありません。



ソルの運指の意図、セゴビアの運指の意図、それぞれを理解すると古典〜ロマン〜近現代の奏法やギター音楽における表現の違いがはっきりと理解されてきます。その上でセゴビア編のソル20のエチュードを学ぶとセゴビアの意図(もしくは近現代のギタリストの音楽的嗜好)がはっきりと理解することができます。

原典版とセゴビア編ソル20のエチュードにおけるアゴーギグやダイナミクスの指示もしっかりと比較して勉強することも大切です。しっかりと見ていくとセゴビアの「ロマン派的音楽性」がはっきりと分かる部分も多いのです。

もうひとつ、比較する版として忘れてはならないのが「コスト編ソル教本」巻末に載っている「ソル26のエチュード」です。今、私の個人的な研究はコスト編とセゴビア編の相違点です。面白い発見がたくさんありました。

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コストはソルの弟子でしたので、ソルの考えをしっかりと伝えようとしていますが、運指やアゴーギクに「コストらしさ」を感じる部分もあり、とても興味深いのです。このコスト編を若い頃のセゴビアは学び、そこからたくさんのものを学び、後世になり自身の版を出版することになったのだと思います。そのくらいコスト編とセゴビア編には共通する部分が多いのです。一番は、選曲です…セゴビア編20曲のうち17曲までコスト編に共通しているのですから!

あきらかにセゴビアはコスト編を若い頃に学習しているはずです。そして、1945年にセゴビア編ソルの20のエチュードは出版されたのです。

こちらが初版です!↓

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(セゴビア、若い!)

ソルのエチュード集としては、他にレヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサ版、ナルシソ・イエペス版があります。それぞれに個性溢れる運指法や表現が付されています。…なかなか奥が深いのです。

音源からも研究中です。
セゴビア本人のソルエチュード録音は現在でも入手しやすいですが、ジョン・ウィリアムズが若い頃に20曲全曲を録音してます(CD化はされていないはず)。

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フレージングが本当に素晴らしい。そして音色の艶!…セゴビア編20のエチュードの美しさを最大限に表現しています。今でもたまに聴き直しますが、本当に素晴らしい。また私の師匠であるホセ・ルイス・ゴンサレス先生も同様にセゴビア編のエチュードをLPに録音しています(これはダビングされたものを私は持っています)。これも、非常に素晴らしい…。

ふたりともセゴビアの弟子でしたので、その影響が分かります。そのあたりもじっくりと研究しています。

いずれ、20のエチュード、全曲演奏会…やってみたいなあ!なんて考えています。
 

リズム・パルス・拍節を整理するために(いろいろな資料紹介!)

日曜日に拍節とリズムについてのワークショップを行います。
詳細はこちら

ワークショップをする前には、もう一度資料を整理して知識の整理をします。拍節とリズムに関連するレクチャーやワークショップはもう数年前から行っていますし、普段のレッスンでも生徒さんにリズムや拍節についてはしつこーく言っています。現場で実践してもらって、そこからフィードバックをたくさんもらっていますので、もう一度関連する資料を読み直すことで「新しいアプローチ」を得ることもできますし、見過ごしている知識を得ることも可能なのです。

なので、資料はワークショップ前に読み直すわけです。

せっかくなので、読み直した資料をご紹介します。そして、次のワークショップで受講生の方とともに「演奏してみたい!」と思う曲も紹介します。

まずは定番「リズムはゆらぐ」です。

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自然リズム…この言葉は藤原義章さんが提唱している言葉です。フィボナッチ数列や黄金比にその根拠を求めていますので、本の中にはこんな図が載っています。
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(一時期流行った)「ゆらぎ理論」の分野でも、同様の考え方が提唱されている…とのことで、その例としてなんと我々クラシックギタリストの定番曲である「禁じられた遊び」も譜例として載っています!

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禁じられた遊びの録音を研究し、拍毎のプロポーションがどのようになっているか…を扱った論文があるということなのです。これもワークショップで皆様にご紹介します。

拍子のプロポーションについて、指揮法の観点から見事に説明した隠れ名著があります。こちらです。増田宏三さんの「指揮法&ウィンナーワルツ」です。

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通常の三拍子についても詳細にふれられていますが、特に興味深いのはウィンナーワルツについての説明です。一小節を一周期としてとるという原則から導かれる独特の拍のプロポーションを見事に説明しています。

今回のワークショップではウィンナーワルツは扱いませんが、逆にウィンナーワルツを研究することで得られる「通常の三拍子感」とでも言える拍感があります。

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 通常の三拍子感を徹底して感じてもらうことで、拍節とリズム、そしてパルスについて実体験していただきたいと思っています。

ワークショップでメインで扱う楽曲は以下の二曲です。
フェルナンド・ソル作曲の月光
フランシスコ・タレガ作曲のアランブラ宮殿の想い出

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上記二曲を声部分けして弾く事で、「三拍子」の感覚を掴んでいただければと思っています。メロディーと伴奏部分のリズムとパルスの違いを学んでいただければ十分であると考えていますので、特に独奏で弾けなくても初心者の方でも十分に参加していただける内容にしたいと思っています。

また1月に行ったpart1の内容についても、軽くおさらいをします。
1月の内容についてはこちらのブログ記事を参照してください。また1月の講義を行うにあたって読み直した資料に関するブログ記事もありますので、参考資料など気になる方はご覧ください。

では、みなさまの参加をお待ちしております!
詳細




三拍子のレッスン(拍のプロポーションとは?)

次の日曜日に日曜ワークショップにて「三拍子」を講義いたします。
日曜ワークショップ 拍とは何か part2 三拍子を極める

このワークショップでは「拍節とリズム」の基本を説明してから、クラシックギターの名曲である月光とアランブラ宮殿の想い出を扱おうと思っています(禁じられた遊びもちょっとだけ扱います)。

これらの曲の共通点は?…三拍子であることです。

三拍子を学ぶことで、拍節(メトリーク)について基本的な理解と実感が得られるはずです。

昨日のレッスンにおいて、ちょうど生徒さんがフェルナンド・ソルの「月光」をレッスンにもってきました。

生徒さんのレッスンでは動画を撮影しながら、本人に「何が自分の演奏に足りないのか?」を発見してもらいながら、指導することが多いです。今回はたまたまレッスンのテーマが三拍子でしたので、「三拍子らしさ」を気づいてもらうのが主眼のレッスンとなりました。

レッスン生はKMD君です。本人の了解も得られたので、どのようにして演奏が「三拍子らしくなっていくか」をレッスン中にとった動画から解説していこうと思います。

まずは1回目の演奏です。レッスンがスタートしたばかり。まずは私は何も言わずに弾いてもらいます。


 
三拍子の曲ですが、全体として三拍目が短くなってしまっていますね。和音の変わり目ですので、左手が焦っているのか…三拍目をはしょっていますね。

短くなりがちだった三拍目(アウフタクト)の感じ方を変えてもらいます。三拍目から一拍目までの繋がりを意識。こんな感じになりました。



ちょっと意識しすぎてミスも散見されますが、重さと「持ち上げ感」のある三拍目から一拍目への着地感は表現できています。

「三拍子の指導2」で三拍目から一拍目までの繋がりはできてきましたが、二拍目の意識が希薄でした。なので、二拍目をジャストまたはちょっと詰める感じで弾いてみます。そうすると一拍目から二拍目まで緊張感を持って進むことができます。

こんな感じになりました。



三拍子の「前進感」は二拍目のタイミングがポイントとなってきます。アウフタクトから開放された一拍目から、緊張感をもって二拍目に向かうこと!…これが大切です。

「三拍子の指導3」において、二拍目のタイミングと三拍目(アウフタクト)から一拍目までの繋がりを意識してもらい、「三拍子」としてのバランスはとれました。しかし、三拍目の八分音符の意識が希薄なために一拍目までの繋がりのタイミングがとれていませんでした。

なので、全体として八分音符の打点を意識して弾いてもらいました。

二回目の演奏では、これまで学んだ「二拍目と三拍目」の意識を強くして弾いてもらいました。八分音符のパルスを感じることにまだ馴染んでいないために、まだたどたどしいですが、全体としては「すっきりとした拍感」の演奏になっていると思います。 

こんな感じです。

 

まだまだ馴染んでいない感じですが、三拍子の自然なプロポーションを感じられたでしょうか?

日曜日のワークショップでは、もう少し詳しく「拍節とリズム」についてみんなで考えて行こうと思っています。

日曜ワークショップ 拍とは何か part2 三拍子を極める

 

テキサスギターフェスティバルまとめ!

2014年2月27日〜3月1日まで行われた13th Annual Texas Guitar Competition and Festivalに審査員及びリオリコギターアンサンブルのディレクターとして参加してきました。滞在中毎日レポートをブログにアップしていましたが、ここで総括してみたいと思います。

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メイン会場となるのはThe University Texas at DallasにあるAlexander Clark Centerです。この会場にて演奏会とコンクールの本選が行われました。

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コンペティションはハイレベルなものでした。一次審査は録音審査。二次には19名が残りました。二次審査は6名の審査員であたりました(非公開)。
選曲、テクニック、解釈及び様式感、パフォーマンス(個性)、それぞれについて25点ずつ。100点が満点。とはいっても、50点以下は基本的につけない…ということに事前の審査打ち合わせで決めました。

…頭使いました。4名が本選に残りました。

最終的な結果は以下です。

1) Oman Kaminsky

2) Jesus Serrano

3) Stephen Lochbaum

4) Janet Grohovac
 
スペイン留学中の私の元弟子(現在アレックス・ガロベー氏に師事)の林祥太郎君は上位四名と0.5ポイント差で本選出場ならず…残念な結果となりました。いずれにしても、上位4名とも素晴らしい演奏でした!

私は2月28日に大学ギター科によって結成されているRadiant Guitar Ensembleによるプレコンサートにギター科主任教授であるエンリック・マドリゲーラ氏とデュオをしました。

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我々のアンサンブルは3月1日にホアン・カルロス・ラグーナ氏の前座として演奏。30分程度のプログラムを演奏。


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その2時間前にはロサンゼルス・ギター・カルテットのウィリアム・カネンガイザー氏のマスタークラスにも参加しました!

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つまりマスタークラスを受けて、そのまま演奏会という流れ…カネンガイザー氏には「これから演奏会だから、どうしたらいいだろうか?…」ということを最初に言われましたが、「できるうる限りアドバイスをしてください」と申し出ました。

「それなら、今すぐにやろうとしなくてもよいから、アイデアとして受け止めておいてくれ!」ということで、結局たーくさんアドバイスやヒントを貰いました。そして、本番では…結局やってしまいたくなるものですね 苦笑。

我々のコンサートのあとはホアン・カルロス・ラグーナ氏との演奏会。素晴らしかったです!…素直で歌心あふれる音楽です。でもとても知的な音楽です。ギターが「歌う」…このことだなあ…と。

その後夜8時〜ロサンゼルス・ギター・カルテットのコンサートでした。これも凄かった…。

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さて、その翌日は3月2日はアジアセンター後援によるコンサートが大学内のジョンスンパフォーマンスホールにて行われました。

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こちらでは50分程度のプログラムを演奏。

…という感じでテキサスでのツアーは終了。

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スタッフ全員、親切で暖かくとても居心地の良いイベントでした!
今回のフェスティバルのディレクターであったエンリック・マドリゲーラ氏には「またいつでも戻っておいで!」と言われたので、また行くかも(呼ばれるかも)しれません。

審査員及び演奏家として仕事ではありましたが、同時にアンサンブルでマスタークラスを受けたり、世界的ギタリストのコンサートを見れたり、世界各地のギターを勉強している若者達と語り合えたり…非常に勉強にもなった1週間でした!



 


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ダラスレポートpart5 アジアセンター後援のコンサート

本日はアジアセンター後援のコンサートでした。

リハーサルの様子。みんな何故か舞台上にあるピアノで遊んでいます。

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テキサス大学のギタープログラムの学生のアンサンブルとのジョイントコンサートでした。
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本番では50分ほどしっかりと弾かせていただきました。一曲毎に暖かい拍手が!…最後はスタンディングオベーション。嬉しかったです。

最後にリオリコ・アンサンブルメンバーと今回のコンサートの企画に携わってくれたスタッフとの記念撮影。

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コンサートはしっかりと終わりましたが、気候は大変動。昨日との温度差は20度以上。みぞれ…というよりは氷が降っている感じです。

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夕方からは(やっと)テキサス料理を!
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さて、この後が大変で、帰国便が欠航?…という情報があり、あれこれと微調整や情報収集をしていました。さて、ちゃんと帰れるか???(帰れるとは思いますけどね!)。

いずれにしても、今回のツアーの詳細なレポートは帰国後になると思います。もうしばらくお待ちください。



 


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