台風のせいか、じめじめ。

こんな日はギターの鳴りが悪いな〜。

今日は自宅にてレッスン。

まだ学生は夏休みなので、わりあい空き時間が多く、体は楽である。

というわけで、今日のレッスン覚書。

メルツの「セビリアの理髪師」をやっている生徒がいる。

はっきりいってしまうと、音が薄い。やはり現代的なアレンジと比べると、すっきりとしている印象がある。だからこそ、メリハリが大事。

この手の曲のとき、「ここ面白いでしょう〜」という部分を、「どうじゃ〜」というくらい濃い目に表現してあげないと、面白くない演奏になってしまう。そんなことを中心にレッスン。

「大聖堂」を持ってきている生徒。皆一般に使用している全音版(ベニーテス編)は、けっこう「あれ?」という運指が多い。かなり右手各指の独立ができている人でないと、難しいものです。またセーハがやたらに多い。

そんなわけで、バリオスを生徒がレッスンに持ってきたときは、最近出たストーバー最新版やディアス版などを参照にレッスンを進めている。

もちろんバリオスの自作自演は必需品である。

今日は、2楽章では、フレーズ内を「切らないように」する運指を探求。結構いい運指ができた。われながら感心。

3楽章の右手が安定しないので、右手のみの練習。結局フォームを安定させることが重要。

などとレッスン。

今日は見学(相談?)が一名。

今まで数名の先生に習ってきたが、どうも違うような気がするという。確かにその昔の先生の教えは、なんだか凄い。ここで、書けないくらい、「凄い」のである。

世の中には、いまだに「凄い」教え方をしている先生もいるんだね〜と思いました。

ということで、その「凄い奏法」とはどんな感じなのか・・・興味のある人は、私に直接聞いてください。

右手の弾弦の理論などを、この見学さんには伝授。弦を振動させること!・・・ただそれだけを教えた。それと左手のフォームをチェック。

あと、「呼吸」。しっかりと呼吸してもらうことで、自分が窮屈なフォーム(=内臓を圧迫するフォーム)で弾いていたことを意識してもらう。

まあ、全般的には、今までのフォームとかに疑問を感じていたくらいなので、弾き方は素直である。来週からレッスンに来ることに決定した。

ソルとカルカッシのエチュードをしっかりと学びたい!という奇特な方で、とりあえず、これらのエチュードを中心にレッスンしていくことに決定。

 

音楽覚書です。

ギタリスト、タネンバウム。最近けっこうはまって聴いています。

今日も生徒とともにソル20のエチュードをぽちぽち聴きました。おそらく弾いた人であればわかるような微妙なニュアンスが、この人の「通っぽい」ところです。それでいて、原典主義でもなく、セゴビアのいい面はしっかりと継承しています。

まさに通好み!

まさに通好みのCD。ちなみに、ソル、カルカッシ、ブローウェルのエチュードが収められているCDです。