昨日になりますが、11月2日国分寺クラスタでのライブに行ってまいりました。

これは、自分が演奏したわけではなく、友人ギタリストのライブにお客さんとして行ってきたわけです。

 

楠君とは来年3月、児玉さんとは来年1月にデュオをやる予定となっていまして、そのようなこともあり、「様子見」もかねていってきたというわけです。

様子見、などと偉そうなことをいっていますが、やはり共演する人の「現在」を知っておくのは大切なことなのです。

ライブの感想は・・・楽器の差、ですかね。ひとことでいうと。児玉さんはマルセロ・バルベロ2世、楠君はラミレス、だったわけですが、ラミレスは勿論「現在のラミレス」ですので、言わずもがな、ご推測ください。

デュオ曲をやるときに、その差がはっきりとわかりました。ラミレスの足りない部分を、マルセロが補完している感じ・・・とでもいうのでしょうか?そのくらいの度量がマルセロという楽器にはあります。

 

楠君の腕が悪いというわけではありませんが、残念ながら「名器」マルセロと比較すると、圧倒的に負けてしまいます。怖ろしいのは、マルセロの音色に耳がチューニングされてしまうと、楠君の楽器が「くすんで」聴こえてしまうということです。

終演後、お客さんのひとりが持ってきた国内の製作家作の楽器も弾かせてもらいました。これもマルセロを弾いたあとだと、「聴き劣り」してしまうのです。おそらく、その楽器だけを弾いていれば、「名器」となるのでしょうが、いかんせん個性がない。残念ながら。やはり名器というのは、その楽器にしか出せない「音色=キャラクター」な無ければなりません。

弾きやすい、バランスが良い、などは楽器にとって、2次的な問題です。「ギタリスト」は「音色があるもの」を弾かなければなりません。

最近、「本物の楽器」を理解している人が非常に少なくなりました。残念なので、このようなことを書いておきます。

 

ライブ全体としては非常に楽しめました。まるで、とってつけたようですが、楠君も児玉さんも、演奏に「真剣味」が加味された感じで、ふたりともがんばっているな〜と思いました。