さてアポヤンドとアルアイレ第2回です。

第一回のところで児玉さんからコメントで、クエルダ・アルアイレで「開放弦」という意味もあるという指摘がありました。

どちらかというとそういう意味で使われることが多いようです。

さてさて・・・前回の続き。

「アポヤンドとアルアイレの区別はしなくていい!」というのが、とりあえずの私の個人的見解だと述べました。

とはいっても、アポヤンドとアルアイレの大まかなイメージだけはもっておいたほうがいいです。

私のレッスン・ポリシーとしては、俗に言うアルアイレを中心に右手のタッチとフォームを決定していきます。

そして、このアルアイレが楽にできるフォームでアポヤンドができることが理想です。

指を寝かせないとアポヤンドができない!という独学の人が多いですが、これに慣れてしまうのは危険です。

これでは例えば「禁じられた遊び」でメロディーをアポヤンドするときフォームが崩れます。

“できるだけ”アポヤンドとアルアイレを同じ右手のフォームで実行できるようにする!というのが基本です。

この“できるだけ”という部分(言葉遣い?)が重要で、右手の動きが自然であるように常に確認することも大切ですね。つまり曲がる関節は曲げていいし、もしアルアイレとまったく同じ指の形でアポヤンドできると思うのであれば、それでもいい・・・ということです。

まあ、なんだかわかりにくくなっていますが、つまり、「アポヤンドとアルアイレという2分法で考えては駄目!」ということを言いたいのです。

いろいろなタッチを(自分の体に尋ねながら)試しなさい!ということ。

 

それには爪の形を指の動きに合わせて設定する・・・ということがとっても重要。

爪の手入れ=磨くこと、と思っている生徒が多いことに気づきました。

いちに形、それからきれいに磨くことです。

爪の形は右手&指の動きに準じて整えられるべきです。このあたりの話は長くなるのでまた機会があれば書きますね。

 

ときおり、不毛な議論が巷のアマチュアギタリストの間で行われています。

ここはアポヤンドで弾くべきだ!とか、カルレバーロ奏法的にはこのようなフォームになるはずだ!とか、セゴビアのアポヤンドはこうやっている!とかね。

その人が望む音が出て、楽に弾ければ、別にどのようなフォームで弾いても構わないと私は思いますけど・・・。

このあたりの問題は非常に難しい問題ではあります。

基本は一日五時間練習しても、体に支障が起こらないフォームであればいいと私は考えています。だから、一瞬、体のフォームが崩れようが、指が寝てようが、構わないということです。まあ、ニュートラルに戻してやればいいのだから。

そのように「一日五時間!」とか書くと、スパルタだな!と思う方もいるかもしれませんが、おそらくどのような人でもきちっと弾いていれば、そのくらいの時間は体に支障なく弾けるというのが私の持論です。

このあたりも「言葉遣い」の問題かもしれませんね。

「一日五時間弾かなくてはならない!」というのと、「一日五時間弾けている」というのでは、まったく違うということは銘記すべきです。

少し話しはそれてしまいましたが、アポヤンドとアルアイレにも同じことが言えるような気がします。

アポヤンドとアルアイレの区別は便宜的なもので、大切なのは「自分がどのような音を出したいか?」を考え、それから「それを楽に行うにはどのような手や指の動きを行えば良いか?」を考えることなのです。

このあたりもなんだかまとまりにくいテーマですね・・・

また、機会を見て書きますね。