最近生徒のレッスンをしていて気づいたこと。忘れる前に書いておきますね。

曲を弾いていて難しいところってありますよね?

左手の運指が難しいところや、ポジション移動、セーハなど・・・そのような部分はやっぱり「じっと見てしまう」ことが多いはず。

見るのはいいのだけど、頭だけネックのほうに突き出して、肩の部分や背中に極度の負担を与えている姿勢をとってしまう生徒が非常に多い!

これが体の緊張を引き起こし、自由な動きを制限します。うまく左手がコントロールできない!という状態をつくりだしてしまいます。

自分の視界というものをはっきりと意識すれば、わざわざ首から上だけをネック方向に突き出さなくても充分に「見える」ものなのです。頭は「見るため」の必要最小限の動きをすればいい・・・というわけです。

左手の押弦は、当たり前ですが、「左手」の仕事です。

左手の難しい部分をしっかりと見ようとするあまり、頭ごとネック方向に向いてしまう。ひどい生徒になるとネックから5センチくらいの距離に鼻頭があったりします。(いくら頭を近づけたとしても、左手の押さえがしっかりできるという保証はありませんよね)

この状態が積み重なると、間違った思考回路をもってしまうことになります。

つまり、「頭をネックに近づければ、左手がしっかりと押さえられる!」という思考回路です。

最初は正しく押さえるために「見ていた」ものが、逆の手順でプロセスとなってしまいます。「見る」ことが、「頭を突き出す」という不必要な行動とセットになってしまいます。

おそらく左手の押弦の状態を確認するための、頭だけの動きは最小限で済むはずです。(そのためには「視界が思っている以上に広い」という認識を持つことが重要ですが・・・)