2001年10月4日の日記より

普通に練習。運指など、いくつか変更。せっぱ詰まってくると、「安全圏」に飛び込む方が良い。ギタリストが編み出した「素晴らしい運指」でも、お客さんは気付かないのがほとんど。だから、失敗する可能性より、若干音楽的に劣っていても「安全な」運指を選ぶ。これは、我が師ホセ・ルイス・ゴンサレスの考えには反するのだが。

我がお師匠さんの好きな言葉は「アリエスガール」であった。けっして、牡羊座の女の子のことではなく、スペイン語の動詞。

「ARRIESGAR」である。まあ、適当に意訳すれば「まあ、どかんとやってみろや!」といった感じ。

安全、確実な運指よりも、ニュアンスやヴィブラートなどを駆使した歌心ある演奏をしなさい・・・という教えなのです。

まあ、この5年ほど前の日記を読んでみると、やはりスケジュール的に簡単なほうの運指を選んでいるということである。何を弾いたかは忘れたが、現在もやはり「プロ」として安全な運指を選択することが多いのは確か。

最近レッスンをしていて、パークニング編のヴァイス「パッサカリア」を持ってきた生徒がいたが、やはりパークニングの運指にも「アリエスガール」なものを感じてしまう。

セゴビアの運指もとっても、「アリエスガール」なものを感じる。この辺りは、一冊の本にして出したら面白いと思う。