昨日は夕方からコンサートに出かけました。

スペインの女流ギタリスト、マリア・エステル・グスマンのソロ公演です。

何だかんだいって、初対面が私が大学生の頃です。そのときワカゾーの私は彼女のレッスンを受けて、叩きのめされました。基礎って大事だなあって。

その後、私がスペイン留学中にも彼女のマスタークラスを受講しました。10日間に及ぶ充実のマスタークラスで、何故か受講生も5名程度と少なく、恐ろしいくらい内容の濃いレッスンだったのを覚えています。(毎日レッスンを受けれたのは幸せでした)

左手の正確な押弦のためのテクニック、右手のアポヤンドとアルアイレの使い分けと音楽表現とのつながり・・・書ききれないほどのことを学べたすばらしいマスタークラスでした。

『どのような状況でも、任意のタイミングでアルアイレとアポヤンドを自由に使い分けられることが大事』という言葉が印象に残っています。

『そんなことできるかよ!』と思いながらも、実例を見せられて、悔しいので右手のフォームを調整しなおした記憶があります。

・・・そのようなことを全て思い出させてくれた素晴らしい演奏会でした。確実なテクニックと遠達性のあるタッチ、そして印象的な音色。彼女の集中力と正確なテクニック、そして説得力のある音楽表現に打ちのめされました。

通常コンサートというと、くつろぎにいく・・・というイメージがありますが、なんだか打ちのめされた感じ・・・ああ、もういちど彼女から教えてもらったことを復習しないとなあ・・・怠けているなあ・・・と。ものすごい刺激ももらいました。

 

打ち上げでは気さくな彼女でしたが、去り際に「スペインに“戻って”こないの?」と言われました。「仕事とかいろいろ調整して行こうと思います」と答えましたが、このあたりは本気で考えないといかんなあ、とも思いました。

 

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