今年1年を振り返ってみます。

まずは演奏活動について。

アンサンブル、けっこうやりました。

弟子である尾野桂子さんとのデュオのライブも楽しかったです。お弟子さんとやるのは初めてではありましたが、「左手が似てる」とか「表現法が似てる」とか、第三者からみるとやはり師弟であるのがわかるようですね。それが面白かったです。プティとか、プーランクとか、結構マニアックな曲もやりましたね。

ひさびさにやったフルート山下兼司氏とのコンサートも、勉強になりました。やはりモイーズに認められた人の音は違います。多くを語らない人ですが、音圧、表情・・・どれをとっても「!」と勉強になるのです。来年も共演の機会があるので、楽しみ!!

湯川さんとのデュオグループ「ラス・マノス」。地道に録音作業は続けております。毎年秋に1年分をまとめてCD化して、インディーズ販売しています(早い話が自主録音、自主制作、自主販売・・・)。今年分は秋に間に合いませんでした。来年春ごろには3枚目完成の予定です。1枚目、2枚目とも、それぞれ100枚を売り上げています。生徒さんの中にも、その中のレパートリーを弾いている人が増えています。いい傾向です。

池田慎司さんとのデュオ。夏合宿の講師として毎年来てもらっています。お互い技を盗み合う(?)関係のデュオリハーサルです。リズム面、技術面、表現面・・・お互いが毎年何かしらの「お土産話」を持ち寄って演奏しているような感じです。二人で行った現代ギター誌のデュオ特集対談も、楽しかったなあ。来年は池田君は頻繁に東京に来ることになりそうです(2月、4月、夏)。池田君ファンは、楽しみな年になりそうですね。

児玉祐子さんとのデュオ。久々の共演。最近アルカンヘルを入手したので、リハのときは、「弾かせて〜」という感じでした。最近、めきめきと腕を上げていると感じました。本番を多くこなしている人は伸びますね。

関口祐二氏とのデュオライブ。畑違いではありますが、控え室でいっぱい参考になる話を伺いました。シンプルながら味のあるギターデュオも勉強になりました。やはりクラシックギター奏者とはアレンジへのアプローチが違うのですね。

 

さて、ソロ演奏もけっこうありました。

なんといっても4月に久々に「リサイタル」をしました。マニアックな選曲でしたが、お客さんには楽しんでいただけたようです。エドゥアルド・サインス・デ・ラ・マーサの「プラテーロと私」全曲を弾けたのがなによりも嬉しかったです。普段のコンサートでは弾けませんから。いずれエドゥアルド全曲コンサートもやってみたいなあ、と思います(大変!)。彼の作品の魅力を再認識しました。ブロトンズがやはりごく一部の人にとっては「素晴らしい!」といわせる魔力をもっているのだ、ということも再認識。

そのほか、レストランでの演奏、ライブハウスでの演奏、カルステン・グロンダル氏とのジョイントなどもありました。

いずれの演奏活動においても毎回何かしらの課題が持ち上がってくるので、その解決を見つけるのが普段の練習時間ということになります。

レッスン活動や執筆活動、編曲活動の合間を縫っての練習となるのですが、本番があることによって「課題が明確」になるので、少ない練習時間を効率よく使うことができたとは思います。来年は少しだけわがままをいって、基本的な練習時間を確保したいとは思いますが・・・。

Pのタッチとか、爪の形とかも、随分ここ1年で変化しました。日々研究ですね。これは今後も変わらないと思います。演奏会を準備する段階、終了した段階・・・つねにテクニックはブラッシュアップしていかねばなりません。というよりは常に演奏活動を続けることでしか、テクニックや音楽性のブラッシュアップは不可能であると、やはり思うのです。プロギタリストと呼ばれる人でも年に1回も演奏会を開かない人もいますが、それでは実用的なテクニック、表現法は身につかないと思います。

おかげさまで来年も演奏の仕事依頼は頂いているので、勉強&精進!で頑張っていきたいと思います。

まだまだ2007年概観はつづきます。とりあえず、演奏活動編は終了。

 

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