現代ギター4月号より、「セゴビア・アーカイブ細見」という記事を連載しています。ベルベン社から出版されている「セゴビア・アーカイブ」シリーズを一冊ずつ紹介していくというコーナーです。

今までのラインナップは以下。

2008年4月号:フェデリコ・モンポウ「歌と踊り」

2008年5月号:レノックス・バークリー「ギターのための4つの小品」

2008年6月号:イダ・プレスティ「セゴビア」

2008年7月号:ドノスティア神父「エリミーナ」

そして、2008年8月号はレイモン・プティ「シシリエンヌ」です。(現在発売中の「現代ギター8月号」をご覧ください!)


セゴビアアーカイブ
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上記のような感じで、毎回4ページ掲載されています。

ところで、4月号のモンポウはじめ、7月号の作曲家までは、ギター歴がそれなりにある人であればなじみのある作曲家であると思います。しかし、この「レイモン・プティ」に関しては…誰?…となる人が多いでしょうね。

(本文にも書きましたが、あのピエール・プティとは全くの別人。)

ギター関連の歴史を見ていくと、実はところどころに登場する人物です。今回の記事はそのようなクラシックギター裏事情(?)のような内容となっています。ああ、ギター界にも政治(いろいろな人間関係という意味で)があるのだなあ、とぼんやり感じ取れる内容となっています。詳しくは本誌のほうをお読みくださいね。

さて、このセゴビア・アーカイブシリーズですが、基本的な執筆方針は以下です。

,修虜邏焚箸肇ター(およびアンドレス・セゴビア)との関わりをバイオグラフィーを中心としながら、論じる。

▲ター初心者、中級者のレパートリー拡充及び研究に役立つように、その作曲家のギター曲“定番曲”や関連作品をできるだけとりあげる(例:バークリーであれば「ソナティネ」とか)。

ギター史と一般の音楽史との接点を意識して書いていく。

ベルベン社のアーカイブシリーズには英文の詳細な解説が付されていますので、それを一部参考にしつつ、私の持っている資料、楽譜などから得られる情報なども加えて本文を構成しています。

こういう作業は自分の知識の確認にもなりますし、普段CD棚に眠っているコレクションを聴きなおす作業にもつながっていくので、実に楽しいですね(CD屋さんにいっても、若干見る陳列棚の種類も変化してくるものです)。

さて、最近の若手プロ志望の人と話していると、どうやらセゴビアとかはあまり聴かないみたいですね。アンドレス・セゴビアとそのレパートリーというのは絶対に研究しておいて欲しい分野なのですが…。残念なことに、かつて出ていたセゴビア・コレクションという全集も絶版中ですので、勉強する環境としてはあまりよくないかもしれません(でも、ナクソスがセゴビアの録音を年代別にアーカイブしているので、それが代替となると思っています)。

「セゴビア=古い」と考えてしまっては、実は多くの珠玉のギターレパートリーを見失う結果となってしまいます。丁寧にこのあたりは若手奏者には勉強して欲しいと切に願います。

もちろん、セゴビアだけではなく、既に取り上げたイダ・プレスティなどに関してもその録音物、彼女のレパートリーから学ぶことは膨大にあります。(あと、ブリームのレパートリー研究はプロでやっていきたいなら絶対やるべし!!)

…というわけで、私の現代ギターでの連載が若手ギタリスト及びプロ志望の方の役に立てば幸いとは思います。また、そういう思いで連載をしているつもりではおります。

 

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