- サグレラス「マリアルイサ」。初心者脱出の定番曲。出版譜の「C」の記号はセーハであるが、校訂者によって全セーハの場合と半セーハの場合が区別されていないことがある。これに注意。最近の出版であれば、半セーハの場合はCに縦線の場合が多いが、昔のものは全セーハも半セーハもすべて「C」で済ましていることが多いということ。上記の曲、ギタルラ社青本と現代ギター発表会用ギター曲集を比較してみるとよく分かる。
- アルペジオは「分散和音」。では「和音」とは何か?…初心者の生徒さんはこのことをしっかり意識して、どの音をどこまで伸ばすか考えることが大切。
- 爪が割れた!…しかし「怪我の功名」で右手の爪の形がしっくりとはまることもある。グロンドーナも似たようなことを言っていました。
- 全音カルッリ45の16番。低音のつなぎ方。複数の弦にまたがる場合、前の音を残しながら次の音を発音が原則。
- デラマーサ。プラテーロと私の「散歩」。テンポ指定をよくみること。四分音符が基本の「歩み」となっていることが分かる。新発見!(ほとんどの録音がこのテンポを無視しているかも…)
- 音階練習。右手タッチを安定させるためには、Pをどこかの弦においておくこと。弾弦すべき弦の隣の弦が基本。慣れてきたら外す。
- アルペジオのリズムが整わないときは、最小音価にメトロノームのクリックを合わせ、じょじょにテンポをあげてリズムをまとめていく。八分→四分→二分というふうに。
- フィゲタの練習。Pのiだけでなく、p-m、p-aでも行なうこと。そのとき上記3種のフォームが一定であること。手の甲がぶれないことにも注意。
- ポジション把握のために「指を残すルール」は実際の演奏では無視されることもあるが、初歩の段階の生徒の場合は厳守でいくことにしている。腕のバランスをマスターするまでは、指をポジション上に残すルールは徹底されるべきである。
- 基礎練習、エチュード、楽曲…私のレッスンの基本セットであるが、そのいずれの練習においても「美音」を目指すこと。その「美音」の定義は各自で考えることが前提。そしてその美音を目指して右手の爪の形状を、上記3種類の練習時にチェックしつづけることが重要だ。家での練習時に毎回爪の形を自主研究できるようでないと「美音」のマスターは不可能だ。
- 楽器によって養われる「耳」があることを忘れないように。
- 基礎練習、エチュードなどで注意されたことを、できるだけ楽曲(レパートリー)で応用できるかが上達のポイントである。今まで学んできたことを全て応用するつもりで楽曲にとりくみましょう。
- ソルの羊歯。左手のおおまかなフォーム2種。区別しておくと和音が連続する楽曲に有効。指が斜めになるもの&お手本的なフォーム。これらのフォームを流れのなかで、できるだけ統一していくことがミスを減らすポイント。要は左手のアングルをできるだけ一定させることである。
- aのタッチ。しっかりと弦の「向こう側から」動かすように。aに苦手意識をもっているひとは、弾くべき弦に「届かせようと」指を伸ばしていることが多い。
- セゴビア編ソル19番。イエペス編ソルエチュード1番。同じ曲。セーハのための筋力トレーニング(&脱力ポイントチェック)であれば、前者。効率のいいセーハのためには後者。イエペス編は何弦までセーハを押さえるか、どこで押さえるか…ということが明記されている。イエペス編のアイデアを借用してセゴビア編をやっても良い。
- アグアド、序奏とロンド。早いパッセージはパーツに分ける。初期の段階から各パーツを「インテンポ」で弾けるようにチェックしておくこと。あとは左手の親指を軸として残すようにポジション移動を練習していく。直感的に起動する運指を選択することが大切。
弾き初め会無事終了されたのですね!
「レッスン覚え書き」参考になります。って、そんなにレパートリーないんですが^^;
一つの曲に没頭すると、今まで折角習った曲が弾けなくなってたり、なんてしょっちゅうです。
諸事情で、中々コンサートにも行けず、練習に割く時間も限られてます、が!ギターは棺おけまで持って生きたいとおもっています。
専門的なことは殆どゼロなのですが、それでも、お邪魔していいものかと…
今日は仕事オフなので、練習時間とれそうです〜