レッスンの合間に投稿です。

今日もレッスンしていて質問を受けたのですが、「l.v.」の意味についてです。これは何度も生徒から質問を受けています。

今、手持ちの音楽の友社の楽語辞典を引いても出てきませんでした。

これは英語でいえば、「let vibrate」。

フランス語では、「laissez vibrer」。

英語のletもフランス語のlaissezも『〜するままにする』。

(ビートルズのlet it beを思い出すといいです)

つまり「l.v.」で『響かせたままにする』…もともとハンドベルなどの用語だったと教わった記憶があります。ほんとうかどうかは分かりませんが、なんとなくニュアンスは分かりやすいと思います。

今日のレッスンではアサド編のピアソラ「ブエノスアイレスの四季」に出てきました。

上記フランス語のlaissezはディアンスの曲に頻出します。たとえば「リブラ・ソナティネ」などに『人差し指を滑らせるがままにする』(なんか直訳風ですが…)という感じで登場します。フランス人作曲家の指示を読み取るときに覚えておくと便利な言葉です。

「l.v.」は武満徹さんの作品にもたくさん登場します。『ギターのための12の歌』の楽譜を持っている人は開いてみましょう。やまほど見つかります。

アンドリュー・ヨークの作品にはl.v.のかわりに「let ring」という指示がでてきます。なぜヨークがl.v.を使わずにlet ringという用語を使っているのか分かりません。ニュアンスの差があるのか?…それともヨークはどちらかというとポピュラー寄りの作曲家であるため、クラシック的用語を避けたのか?

…詳しい方がいたら教えてください。

 

このように音楽には略号があるので、そのあたりは楽典や辞典などで調べていくしかありません。そして、分からないものは音楽に詳しい人に訊くとか、先生に訊く…そうやって知識をつけていくしかないのですね。

地道にいきましょう!!

 

BLOGランキング(一日ワンクリック!お願いします!!)

音楽ブログランキング

ギター教室ロゴ