ゴールデンウィーク中のお仕事、3つが形となっています。現在絶賛発売中です。
以下3点。
- ヤマハミュージックメディア「さらりと弾けるクラシックギター」
- 現代ギター臨時増刊号「フランシスコ・タレガ」
- 現代ギター2009年7月号
1では、編曲と録音、そして講座記事執筆&録音。巻頭の使用弦アンケートにもギタリストとして登場しています。
2ではタレガのバイオグラフィーをたっぷりと。5万字程度。読み応えあると思います。
3ではイサーク・アルベニスのギター編曲の歴史について小論を寄稿。
…上記、考えてみると、凄い仕事量だったような気がします。
「気がします」といっているなんて、ノンキですね。そう、私はとりあえずノンキに仕事をすることにしているんです。
巷には「仕事術」について説いた本がたーくさん出ています。私も数冊読みました。まあ、だいたいが同じことを書いていることが多いです。共通の考えはあるんでしょうね。
大切なのは、経験ですね。「どのくらいの時間をかければ、どのくらいのクオリティのものができるか…」というモノサシがあるかどうかです。最終的には。
100パーセントのパワーと時間で、100点の仕事をする。それが、おそらく、それが若い頃(駆け出しの頃)の仕事の仕方です。
それが経験を積んでくると、同傾向の仕事であれば、80パーセントの力で100点の仕事が出来るようになってきます。
スキルと経験(知識なども含めて)が増えてくれば、50パーセントのパワーで100点の仕事ができるかもしれません。
そうすれば、ふたつの仕事を抱えても、100パーセントの力で100点のクオリティで2つできます。
みっつの仕事を抱えても、それぞれ70点くらいのクオリティには仕上げられるかもしれません。それぞれの仕事でもっと上のクオリティを目指すのであれば、同傾向の仕事をがんがんこなして、経験を積んでいくしかありません。
「富川さんって多忙ですねえ!」ってよく周囲の人にいわれます。確かに多忙ですが、同時進行でいろんなことをやっていることが多いです。演奏、執筆、録音、編曲…どさっとやっています。レッスンは通常どおりやっていますので(突然都合よく生徒が減ることはないですから)、確かに忙しくなります。
但し、自分のモノサシがあります。そして、いままでの経験があります。各仕事にどのくらいの配分で限られたパワーを配分するのか…そしてクオリティとして100パーセントのものを生むことができるのか…自分では分かっているのです。それが上述の「モノサシ」です。
たとえば、録音の仕事には20パーセントのパワー、執筆には30パーセント、編曲には50パーセントという具合です。同時進行でやっている仕事に対しての「おおまかな拘束時間とエネルギー配分」がなんとなく分かってくるのです。
なので、今回のGW中の仕事は、100パーセントのエネルギーをうまく配分して行ないました。そして、なんとか形にできました。
なんとなく、もうちょっと書きたくなってきたので、続きは明日に書きます。
「お仕事論ぱーと2」…明日へ続く!