ちょっとだけコンサート覚書。

この前の日曜日。井桁典子先生の教室で藤井浩さんのレクチャーコンサートでした。「スペイン音楽におけるイスラム文化の影響」というハードなタイトル…。

藤井浩さんは、アルコイ修行時代の先輩です。まだアルコイに拠点をかまえ、ギタリストとしてがんばっています。その他にドゥルサイナという民族楽器の分野でも活躍中。異色です。

アルベニスやタレガ作品の中に感じられるイスラム文化の影響をレクチャーしてくれました。実際、こういうのは音できくとよく理解できます。

非常に楽しく、ためになるレクチャーコンサートでした。

 

さて、その後夕方からは我が弟子である尾野桂子、そして弟弟子(手塚健旨門下)の丸山耕太郎、多治川純一、3名によるギタートリオMOT,Tのコンサート。きちんとした形でやるのは初コンサートです。

トリオだけでやるフルコンサート…これは凄いことです!!(実はね)。カルテットはレパートリーがけっこうありますし、プロでも活動しているグループがあります(東京ギターカルテットとかLAGQとかね)。

そういう意味での「お手本」が極めて少ないわけです。

レパートリーの選択や、コンサート全体の流れが作りにくいわけです。まあ、イメージがすっきりしないというか…。

そういう意味では、意義のあるコンサートだったと思います。

プログラムの構成など、もうちょっとバランスがよくなれば、もっと良いグループになると思います。

面白いぐらい、よく聴くと、各自の音色は違います。全員違う師匠に就いているということもポイントかもしれません。そのあたりの個性をもっと前に出してもいいかなあとは思いました。アンサンブルとしては実によくまとまっていました。

アンサンブルというのは「まとまり」と「個性」のバランスが難しいです。おそらく最初の頃は「まとまり」に重点をおくべきだと思いますが…。あまりまとまりすぎても実は「面白くない」ものなのかもしれません。

いい意味で、ものすごい喧嘩している部分があって、それでいてたまに仲直りする部分があって…というアンサンブルが個人的に好きですね。はらはらどきどきがないと面白くないものです。

やはり、このあたりは個人技を磨かないと駄目なのかもしれません。知り合いのジャズマンなんかに聞くと、やはり個性がはっきりしているジャズマン同士のセッションはすっきりと決まるものなのだそうです。巨匠が数名集まれば、数回のリハーサルで「いい音楽」ができてしまうものだそうで…。

…なんか、そんなことを考えてしまいました。

 

このコンサートの打ち上げには若手イケメンギターカルテット「クアトロ・パロス」のリーダーの斉藤君と楠君が出席していました。いろいろ話しましたが、爽やかな明るい子たちです。カルテットでも重奏コンクールでリベンジ達成!…そうやって大人になっていくんです。

斉藤君のブログで、私がネタにされています。

まあ、お読み下さい。斉藤君のギターの音は実に面白いです。やはり面白い音を出す人の書く文章は面白いものです。(ものすごい同語反復…文才ないですね)。

楠君も昔から知っていますが、立派になりました。ギターできちんと生活しているようで、なによりです。ちょっと嬉しかったです。

 

最後に、来週の当教室の重奏の会のご案内。ゲストは藤井眞吾先生です!

入場無料ですが、できるだけ御予約ください。よろしくお願いします!!

 

第19回発表会(重奏の会)チラシ

 

 

 

こちらもお読みください(藤井眞吾先生による「はじまりの音楽」解説です。すこしずつ解説が増えていってます。毎日チェック!)

「はじまりの音楽」解説

 

 

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