昨日の続きです。

「お仕事論ぱーと2」です。

経験を積めば、同傾向のお仕事をするときの作業時間とエネルギーは減少していきます。

より少ない時間と労力で、同じクオリティの仕事をすることができるのです。

…そんなことを昨日のブログで書きました。

 

同じことはギター学習についても言えます。

ある楽曲で学んだ技術上、表現上のコツを次の曲で活かせるようにすること…これがとっても大事です。

そのためには、一曲一曲を丁寧に分析して、自分の技術上の弱点や表現上の弱点を克服する作業をしなければなりません。

たとえば、ある曲で「消音」を学んだとします。それを次の曲でも(たとえ先生にいわれなくても)実行すること、すくなくともチェックすること(意識すること)が、とても大切です。

このように、ある曲で学んだ技術や表現法などを次の曲でも応用できる人は、あっという間に上達します。

大概、上達しない人というのは「高望み」です。

前に先生が指摘したことを忘れて、新しい曲や自分のレベルに相応しくない曲を弾き飛ばしている人は、絶対にどこかでつまずきます。そして、音楽することが「苦痛」になってきます。

ギターをはじめたばかりの人であれば、古典のエチュードなどを丁寧に学んでいったほうが良いです。そして、できれば旋律を「適切な音で」かつ「しっかりとした表現」で演奏する術を学ぶことが必要です。

そして、古典的な和声感覚や旋律を歌わせる上でのルール、そして適切な音色…ひとつひとつのことに関して、自分の中でしっかりと知識を整理していくことです。

それが、(次の段階へと進むための)「経験」となっていきます。

 

よく、体験レッスンなどで自分の弾きたい曲の楽譜を持ってきて、「この曲を弾くのに、どのくらい通えばいいですか?」と訊ねてくる人がいます。

気持ちは分かりますが…。

「それはレッスンに通ってもらわないとわからないなあ」というのが本音。

初対面の人が、どのくらい各自の「経験」を着実に積み上げていけるタイプか分かりません(最初の体験レッスン時の「発言」や「雰囲気」でなんとなく察しはつく場合もあるのですが…)。

きちっと「学び」の原則を知っている人であれば、まったくの初心者でも1年後には「アランブラ」を弾けているかもしれません。

逆に、独学のときの癖をひきずるタイプや、「自分は弾きたい曲だけレッスンを受けたい!」というタイプ、そして、最近多いのは「インターネットではここはこう弾け!って書いていました」というインターネットの情報に惑わされているタイプ(インターネット迷わされ族?)…これらの人々は、5年習っていても、カルッリの簡単なエチュードですら卒業できないでしょう。

こういう人に限って、「カルッリなんてつまらない!僕はサンバーストを弾きたいんだ!」とか、「ソルのエチュードやって、ブローウェルが弾けるようになるんですか?」という(学ぶ姿勢のない)発言を平気でします。

私は教える立場ですから、無心で私のいうことを実践してくれる人には、それがどのような年齢、ギター経験の方でも教えます。その観点から考えると、私の教え方にはプロ志望であろうがアマチュアであろうが差はありません。

これが「当たり前」と言われる時代じゃないようです。

残念なことです。

 

さて、「お仕事論」から脱線しかけていますので、本論にもどります。

ギターであろうが、本当に上達したいというのであれば、「仕事」という概念で取り組まねばなりません。私の教室で、上達する生徒さんたちを見ていると、そのことは感じます。

「同じミスは繰り返さない」「ミスをしたら、その解決方法を見つける」「最小の時間で最大の成果を」…一般的な仕事での「方法論」「理論」とまったく同じことが出来る人がやはり上達します。おそらく、そういう人たちは現実の仕事の場でも、やはり「できる」人たちなのでしょう。

ギターの知識や問題解決方法、より良い音楽を作る方法は、やはり私のほうが知っているでしょう。そして、それらのことを教室では教えているわけです。そして、そして教え方、技術のブラッシュアップは常に心がけています(生徒に追いつかれないように)。

そんな感じで、「お仕事論ぱーと2」でした。

「ぱーと3」はありません。

最後に、この論を書くきっかけとなって、私の最近のお仕事を(もういちど)ご紹介。

 

 

 

 

 

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