先日の月イチ講座、リズム講座の(富川による)補足です。

昨日、紹介した参考文献はこれ。

名曲に何を聴くか―音楽理解のための分析的アプローチ 新音楽鑑賞法
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田村和紀夫氏はこの本の33ページ「水面下の流れとしての拍子」以降を読むと、「拍節の存在感」について多くのことを学べることができるでしょう。

さて、先日の坂場氏の講義では『小節線の右側には一拍目がきます。そして、その右側の音には自動的にアクセントがつきます』という説明がされました。

そして、アクセントに関して、メトリック・アクセント、リズム・アクセント、パセティック・アクセントがあることがテキストが含まれていました。

この点に関して、より詳細は研究がしたい方は下記の本をどうぞ参照してください。

音楽のリズム?その起源、機能及びアクセント? (要約版)
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リュシーメソッドと呼ばれるものです。自分で音楽表現を作るためのルールが学ぶことができます。

非常に簡明に書かれていますが、実際に音を出して「実証」すること、つまり耳で確認しながら勉強すると身につく本です。実際、音楽家が経験で身につけている演奏表現のルールが体系化されてものであると思ってください。とても勉強になります。お勧め本です。

 

さて、一拍目の存在感は時代によって異なる…ということを私は補足説明しました。

このことに関して齋藤秀雄氏の「音楽は文法」という言葉を思い出しました。アウフタクトと一拍目(つまり上記でいうと「小節線の右側の音」ですね)の関係を以下のように述べたという言い伝えがあります。

「これは花だ」…バロック

「これは綺麗な花です」…古典

「なんて綺麗な花でしょう!」…ロマン派

上記の「花」が一拍目です。

バロックであれば、花に強い存在があります。

古典であれば、花には依然ある程度の存在感が残るが、バロックと比べれば一拍目のアクセントは弱まります。

そしてロマン派では「なんて綺麗な」のほう(つまりアウフタクトのほう)の意味合いが強くなります。結果として一拍目の存在感は希薄になります。

…というふうに、時代毎に一拍目のアクセントの強弱は変化していくわけです。

つまり古典における一拍目は「アップビートーダウンビート」(上拍ー下拍)の関係を考えた上で、ある程度の「強さ」があっても間違いではないわけです。

しかし、『一拍目=強拍=音量を強く弾けばよい!』という考えで弾くと大間違いになります。やはり「アップビートーダウンビート」の関係はしっかりと把握した上で、一拍目の存在感をどのくらいにするか?…をありとあらゆる面から考察していくことが大切です。

(※ありとあらゆる面とは…フレーズや和声や全体の構成であったりします)

結局、この点が「演奏者のセンス」や「経験値」によって変化していくところが、演奏のバリエーションにつながっていくのだとも言えますね。

まだ何か補足があれば、書きますが、とりあえずこのあたりで…やめておきます。

 

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