(無理やりに)旧正月前に2009年度を振り返る「2009年度概観」。

今回は教室行事編です。

まずは2009年の1月からスタートした「日曜ワークショップ」が一番の収穫です。

毎月一回日曜日に講義形式による「勉強会」をやるというものです。もちろんテーマはクラシックギターです。技術や音楽表現や音楽史的なものに関して、講師を招いてレクチャーしてもらうというものです。

さすがに毎月外部の講師を頼むのは難しいので、2ヶ月に1回は、私が講師です。ずーっとギターテクニックについて講義しました。何回教えても新しい発見があります。ギター奏法については、その根本は一緒です。

それは身体の観点から考えること。そして、それを既存の奏法(メソッド)とリンクさせることです。

タレガ奏法や、セゴビア奏法や、イエペス奏法や、カルレバーロ奏法や、デヴィッド・ラッセル奏法・・・もっとあるかな?・・・を分けて考えることは「時代錯誤」としかありません。

上記のもの全てに「なんらかの合理性」があります。何かあたっていて、何が間違っているということはありません。それぞれに長所、短所があります。

一方で、身体の観点からのみ奏法をアプローチすれば、それは多くの「伝統」を失うことになります。それはクラシックギター演奏の美学を失うことでもあります。

・・・ということで、上記の『身体の観点から考えること。そして、それを既存の奏法(メソッド)とリンクさせること』が重要であると考えるわけです。

このことが分かりにくいと感じる方は、是非私担当の「日曜ワークショップ
」に毎回出席してください。ギター奏法の「リアルな世界」が分かると思います。

外部の講師の方のワークショップからは私自身、多くのものを学ぶことができました。ビウェラ音楽について、ソルの音楽について、左手のテクニックについて・・・他のギタリストの方がどのように音楽について「語る」のか?・・・どのように「思考している」のか?

そのひとつひとつの講義から、得られたものを、生徒へのレッスンに還元することができます。

欲をいえば、現在プロで活躍している若手ギタリストにもっと参加してもらいたいと考えています。機会は与えられています。でも、その機会に飛び込もうという若手ギタリストは少ないですね。

もっと勉強してもらいたいと思います。受身ではダメです。

これからの時代は、「なんとなく」とか「誰かがこれを教えてくれるだろう・・・」「いつか分かるさ」というのでは通用しません。

さて、年末には京都から藤井眞吾先生を招いて「指揮法講座」を開催しました。

この指揮法講座に関しても、もっと関東の若手ギタリストの意欲的な参加があっても良かったと思っています。現代ギター誌に告知をして、関東以外の地域の方の(特に九州や関西)参加申し込みのレスポンスのほうが早かったというのは「由々しき事態」です。

指揮法講座の内容は非常に充実したものでした。はっきりいうと参加しなかった人は「多くのものを失った」と思うべきです。もちろん、藤井先生自身は「続編」を考えているようです。なので、まだ「同じような内容」を勉強できる機会はあるとは思いますが・・・。


・・・と、ちょっとお説教くさくなってきたので、やめときます。とりあえず、僕はもっと日本の若手ギタリストに積極的になってほしいと思います。「与えられたものを受け取る」のではなく、「自分から求めていく」ことが大切です。

この「自分から求めていく力」、そして、「自分で自分の勉強する場を作り出す力」がない人は、10年後にギター界に残っていないでしょう(本気でそう思います)。


そのほか、教室行事としては年2回の発表会、そして重奏の発表会も行ないました。

これは通常通りですが、毎年続けてきて、発表会は20回を迎えました!僕の人生の目標としては100回の生徒発表会ですので、20パーセント終了したってことです。

あと80回なのですが、なんとか着実に回を重ねていきたいと思います。ただし、ただ回を重ねるだけでなく、内容も質も充実させていきたいと考えいます。



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