さて、今週ですが、土曜日は演奏会があります。
東京荻窪の老舗クラシック喫茶である「ミニヨン」でギターデュオ「ラスマノス」の演奏会を行ないます。午後7時開演です。
(詳細は画像をクリック!)
フェルナンド・ソル、クレンジャンス、コシュキン、セナモン、デュアートのデュオ曲を演奏します。
チケットは当日3,000円、前売り2500円です。
御予約していただければ、前売り料金でご入場いただけます。
メールにてどうぞ!
tommig@livedoor.com
最近思うのですが、やはりソルの「漸進的にして容易なるデュオ」は名曲だなあと思います。立派に演奏会でかける価値のある作品です。
おそらくソルのデュオといえば、『励まし』とか『Op.54bis』とかがソルとしては代表作ということになるのでしょうが、もっと弾かれるべき作品です。
このソルの「漸進的にして・・・」は今まで何回も弾いてきましたが、フレーズの扱いや音程の感じ方などにおいて、毎回違った印象があります。
音色の扱いなどにおいても繊細さが要求されます。
ギター曲っていうのは実は「音が少ないもの」のほうが難しいんです!間がもちませんから。このことに気づくことができたら、「漸進的にして・・・」は実は難曲に思えてくるのです。
同様のことを感じる曲にもうひとつ、ソルの「6つのワルツ」Op.44bisもあります。最近、生徒さんとのレッスンで教材として使っていますが、実にシンプルな曲です。
しかし、この曲で、どのくらいフレーズ感を出せるか、リズムの変化を感じることができるか、アーティキュレーションを明確にだせるか・・・実に勉強することがたくさんあるものです。
とかく中級者や上級者と呼ばれる人は「指の動きだけに」意識を囚われがちです。そして、いざ、この手の技術上は簡単そうに見える曲になると「なにもやることがなくなってしまう」のです。
しかし、それは「はげまし」や「Op.54bis」なども「きちんと弾けていない」という証拠です。
上記2曲をきちんと弾ける人であれば、「漸進的にして・・・」にしても「6つのワルツOp.44bis」にしても、「やるべきこと」が山のように見つかるはずです。
・・・ということで、「漸進的にして・・・」は僕にとってそういうことを開眼させられた曲であり、今もまだ演奏するたびにソルの偉大さを感じる楽曲です。
長くなりましたが、今週末の演奏会是非お越し下さい!
よろしく!
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