1. MCP関節の動きをしっかりとコントロールできると音階などの安定感が変化する。やはり先日の月イチ講座〜関節編は自分でいうのもなんだが、良い講座であった。なによりも参加した方の変化がその証拠である。
  2. マイヤーズ、カバティーナ。伴奏部分を「きわめてピアニッシモ」で弾く練習をある程度楽曲を覚えた段階でやるとよい。セーハを押さえている無駄な力を抜く練習となる。メロディーは明瞭に。これは右手のタッチのコントロールの良い練習になるだろう。その場合もあくまでも伴奏はピアニッシモに。
  3. セゴビア編ソル20。2番。とにかく古典のなんたるか、音楽表現とはなにか?・・・この1曲を丁寧に取り組むことで考えさせられものは多い。アポジャトゥーラの表現では、その部分で止まる・・・これを不快なり、なんともいえない浮遊感、落ち着きのなさに感じるところから「耳をトレーニング」していく。そして、解決・・・。途中、解決したと思ったら、ドミソと音階的に再び高揚・・・という部分の処理の仕方も丁寧に。
  4. 古典の表現、というよりは音楽の表現では「先に処理」していくこと。アポジャトゥーラの解決をしてから、ドミソと上がって行く部分を考えることがとても大事だ。これは認知心理学的なアプローチといえる。楽曲分析とは別の切り口の考え方である。
  5. コストの舟歌。この曲もアポジャトゥーラを徹底的に考えて行なうべし。簡単なルールとして小節線を挟んで、次の音が同音であれば、その音にアクセントがつくということを覚えておくとよい。同時に西洋音楽における「小節線」の役割、1拍目の意味を説明した。
  6. ポジションの把握。重要。まずは1ポジ、5ポジ、9ポジでの指盤上での指の準備ができるようになること。それぞれの開き具合を理解する。その後は各弦にてできるようになること。
  7. ある表現を学んだ場合に、それを「言語化」し説明できるようにすること。これが『理解』という。例えば、クレッシェンドをかけたほうが「いいなあ」と思うのであれば、その理由を明快に第3者に分かるように説明できることが大切だ。
  8. へ長調において、1,2弦の部分セーハとその解除・・・つまり1指を2弦に残し、1弦は開放弦を鳴らすというパターン・・・は重要なテクニックである。DIP関節をコントロールして行なうべし。
  9. 爪が割れやすいという人は、磨き方に問題がある場合もある。
  10. ソル、アンダンティーノ。6連符、7連符などの処理。次の拍も一緒に考えて、着地するように意識。
  11. ブローウェル、シンプルエチュード13番。スラーのニュアンスをしっかりと出す。しかしメロディーは低音にあるので、音量にも注意。
  12. ソルOp.60。捉えにくい曲が多いが、音楽的に成立させること。指のトレーニングではない。
  13. セゴビア編ソル、12番。セゴビアの運指通りにやるとナチュラルなアーティキュレーションが発生する。これはこれで研究の価値はある。あと1指をできるだけ弦上から離さないようにすることもポイント。
  14. セゴビア編ソル20のエチュード。毎日1番から10番まで初見感覚で弾くことは、読譜の素晴らしい訓練となる。騙されたと思ってやってみること。1年続ければ、かなり楽譜に関する感覚が変化してくる。
  15. カルカッシ1番。ある意味、すっきりと弾ければOK。もちろん表現的にもいろいろと学ぶことはあるが、右手と左手のタイミング練習だと思ってやるとよい。
  16. どんな楽曲であっても、「音楽的に成立させること」。大事です。
  17. ヴィラ=ロボスのエチュード。一曲ずつこなしていくなかで、技術的な要求、音楽的な要求の多さに気づくはず。まずは技術から固める。単純なことからはっきりとやっていくと、技術を固める=音楽の基本を考える、ということにつながっていくはず。「なんとなくCDでこう弾いていたから」という理由で表現をつけてしまうことは、「音楽」ではない。まずは楽譜どおりに弾く。そして技術的に成立させる。このことから音楽の基本の多くを学べるはずである。
  18. ヴィラ=ロボス、エチュード7番。スケールを綺麗に弾く。ゆっくりから段階的に上げていく・・・という方法は「初心者」の練習法。この手の早いパッセージを弾くためには?・・・という特化した考え方を思いつかなくてはダメ。瞬発力のエチュードである。
  19. マイヤーズのカバティーナ。声部の分離。弾き分け、右手の独立という点ではヴィラ=ロボスのエチュード5番が完璧にこなせれば、楽にできるはず。このように、ある楽曲の技術的な要求を今までやったエチュードと関連付ける発想力を徹底的に身につけることがプロ志望、及び教授活動を行いたい人にとっては必要。その場にある曲が弾ける技術、表現がわかる・・・というのはプロの実力とはいわない。
  20. カルカッシ2番。プランティングで練習。
  21. カルカッシ3番。メロディーのみアポヤンド、及び「できるうる限りプランティング」で弾いてみる。いろいろな可能性があるが、この両者をおこなうことにより、右手のフォームは身につくだろう。


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