ソルについて明日レクチャーします。
講師をお願いします!といわれてから、いろいろと資料を読み直し、楽譜を見直し研究してきました。
企画をされたアコラさんとのやりとりで、「ソルが言いたかったことは何だろう?」・・・つまり、「ソルにとって音楽の美しさとはなにか?」ということを考えることが大切だなあと思いました。
時代的な背景・・・時代の影響をうけないわけがありませんから、音楽家は。
それからギターというものをソルはどう考えていたのか?
そして、スペイン音楽というものをソルはどう捉えていたのか?
これら二つのことは実は結びつけて考えないと「見失うもの」がでてきます。それは「ギターがどのようにして歴史上発展してきたのか?」ということを考えることでもあります。おそらく、ビウェラが栄華を極めていた時代に「ギター」がどのような存在であったか?・・・というところにもつながってくる話です。
そして、教則本からもソルの音楽的な哲学が垣間見えてきます。
それがわかれば、ソルという作曲家の作品へ、どういうことを気をつけてとりくんでいけばよいか分かると思います。
政治的な立場もあります。彼はナポレオンがスペインから退却すると同じく自分も「亡命」します。俗にいう「フランスかぶれ」と揶揄され、スペイン史的には「国を捨てた」立場ということになります。
現在では、この「スペインかぶれ」というのも、複雑な歴史のあやにまきこまれた・・・という視点で捉えられることが多いのですが・・・。このあたりの要素もソルの音楽的な立場に影響を与えていると考えれば、実に面白いものです。
・・・ざっくりといえば、上記のことを考えてきたわけですが・・・。
もっと、たくさん話したいことがあります。他のギター史上のことと関連づけていけば、もっと具体的な例をあげて話せるネタがたくさんありますね。
とりあえずは、明日のレクチャーは概要をポイントしぼって話しますが、いろいろと広げていける部分は多いかなあと感じています。
まだ、一回目も終わっていないのに、「ああ、2回目やりたいなあ!」って思っている自分がいます。
明日、レクチャーでお会いできるかたは楽しみにしていてくださいね!
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