当教室での主催で2011年4月26日にスペイン在住の神成理さんのリサイタルを主催しました。
こういう時期でスペインからやってくるのは本当に大変だったと思います。

確信に満ちた音色。聴いていて故ホセ・ルイス・ゴンサレス師匠を思い起こしました。



リハーサル中の神成さんです。



やはり311震災後、神成さんとも何回も連絡を取り合いました。一時期「来るか来ないか?」という状況にもなりましたが、さまざまな状況から来日してくれることになりました。神成さんは実は国籍としてはスペイン人なのです。ヨーロッパやアメリカでは「日本は危険」という情報や誤情報が流れています。そのような中で神成さんは日本のサイトなどの情報から「これならば大丈夫だ」と判断し、来日したというわけです。

いずれにしても、私もかなり前から神成さんの演奏は楽しみにしていました。

そして、実は九州の池田慎司さんも、私とのリハのために東京に来たということもありましたが、神成さんの演奏を聴きたい!という理由もあって来京したということもあったのです。

その音色は筆舌に尽くしがたいです。

突き刺すような芯がある音なのに、心に響きます。決して耳障りではありません。しかし、しっかりと耳の中、心の中に残る音です。最近、そういう音色=本当のギターの音を出す人が減りました。

神成さんのコンサートのあと、池田君とふたりで「アポヤンド練習しなくちゃ!」とけっこう影響を受けちゃったくらいです。(注:もちろんアポヤンド普段から使っていますが・・・)

そのくらい「音色」というものに心打たれたコンサートでした。

そして、アセンシオの「内なる想い」は非常に印象に残りました。久々に聴いた立体的に構築されたアセンシオ。やはりアセンシオはバレンシアの人です。言ってみれば、タレガなどと同郷。その音楽を本当に理解するためには「ギターの音色」「地中海文化」を理解していなくてはいけないのではないか?・・・と仮説を立てたくなります。そいういう演奏でした。

うまく言葉では説明できませんが、きっちりとしたギターの音色がなくてはやはりあの曲の表現は不可能だろうなあと思ったわけです。

打ち上げもしっかりと盛り上がりました!

今度、来日した際は池田君、私、神成さんでトリオでもやろうか?・・・という流れに!・・・いずれ実現するといいなあ、と思います。

来場してくれたお客様はみな大満足の様子でした。「空間を満たす音」がどのようなものなのか・・・このことについて神成さんの音が教えてくれたような気がします。もっと若い世代のギタリストにも聴いてほしかったコンサートでした。