たまーに作曲します。たまーに仕事のこともあります。

昔、バンドをやっていたとき曲作っていましたし、ポピュラー楽曲の作曲家の卵(?)のようなこともやっていましたので、曲を作るのは嫌いではないのです。

クラシックギタリストとして活動をはじめてから、教本を書く仕事などもしていますが、「全部オリジナルのエチュードでお願いします!」と言われたものもあります。シンプルですが、作曲といえば作曲ですね。

これです。初心者のために簡単なエチュードを書くのはものすごい勉強になりました。

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あとは、J−POPのアレンジなどもシンコーミュージックさんやヤマハさんの仕事をかなりやってきました。それもある意味「再作曲」に近い作業です。やはりソロギターのアレンジは横の流れ、原曲のリズムの抽出と再処理が必要ですね。

その意味で楽譜のなかで構成=コンポジションしなければいけません。つまり作曲に近い作業ですね。


クラシックギターのためのオリジナル楽曲はデュオですが、これがあります。とあるイベント用に書かれたものです。できるだけシンプルに書いた作品です。

 
作曲のネタは3日に一度くらい、ふっと浮かびます。簡単に楽譜にスケッチしてたまに自分で多重録音したりします。また、和声や対位法などで「うーん、これは実際に応用してみないと分からないなあ」などというときも、理論から音をくみ上げてみることがあります。

で、最近も作曲したのですが、それは面白い経験でした。

これです。Siete Nochesという曲です。クラシックギター4台のために書きました。

練習中の動画ですね。

今週末のイベントにギターを勉強中の彼女たちが演奏するので、「なにか曲を選んでほしい」と頼まれたのです。既存の曲でも良かったのですが、各パートとしてはシンプルで、且つ若く才能のあるギタリストの卵たちに何か刺激のある曲はないかなあ?…と思ったわけです。

実は彼女たちの選曲を頼まれる2日ほど前、ふとある「メロディー」が浮かびました。リズムもなんとなく。

そしていつものように楽譜にギターデュオを想定してスケッチしておいたのです。でも自分の頭の中のイメージを全部盛り込むと「演奏不能」の楽曲になってしまうのです。でも、とりあえずそのスケッチだけは残しておきました。

そして、若いギタリストの卵4名のために選曲を頼まれたとき、このスケッチを4台のギターのためのギター室内楽作品にしようと考えたわけです。

自分の頭の中にあるイメージをほとんど入れることができました。

各パートの横の流れが大切です。縦の響き(ハーモニー)は実はあまり意識していません。クラシックギター4台で「拍節を感じながら」「楽譜通り正確に弾けば」私の脳内のイメージは表出するのだろうと思いました。

しかし、自分で多重録音をしてみましたが、やはりほかのパートを意識しすぎてしまいます。でも、各自が同じ時間軸の中で「ほかのパートに依存しすぎず」正確に拍節を意識しながら演奏すれば、私の頭のなかにある音楽は実現可能だという確信はありました。

なので、彼女たちのリハーサルの場に行ってみたのです。そして録画したのが、上記の演奏です。

…面白いものです。自分が演奏した多重録音より、彼女達が演奏している音楽のほうが私の脳内イメージに近いのです。

作曲というのは、そういう面白さがありますね。

地道に続けていきたい作業ではあります。

富川勝智

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