日曜日に開催した「楽典と和声学のワークショップ」ですが、非常に有意義に終わりました。
なぜ有意義だったかというと、1回目、2回目で、音階の基礎、音程の基礎、三和音…くらいまでは行ったのですが、みなさんの知識が想像以上に「ぼろぼろ」であったという前提があるからです。その場で分かったとしても、しばらくたったら忘れていた…というのが楽典や和声を学ぶ上での危険な点です。

今回の三回目はその総復習でした。そして、機能和声の入り口まで来ました。今回の参加者は音程を読み取る作業に対してはだいぶ感覚が掴めてきたのかなあ…というのが私の感想。なので、有意義だったかなあ、と。

今回は音で感覚を感じてもらいために、私が積極的に演奏し、受講生にも和声を演奏してもらいました。機能和声についてはありとあらゆる可能性を弾いてもらうしかありません。たとえば機能和声上「ドミナントはトニックに進行する」「サブドミナントはドミナント、もしくはトニックに進行できる」と知っているだけでは意味がありません。

fc6148d0


各自弾いてみないとダメですね。逆にいうといろんな和音を適当に繋ぎ合わせて行って感覚を確かめるという作業を闇雲に行っても効果があるということです。

そこで思い出したのが、窪田晴男さんというギタリストです(クラシックギターの人ではないです)。かつてパール兄弟というバンドでギタリストをしていた方です。若い頃、その巧みで知的なコードワークに魅了されました。

この方がどこかの雑誌のインタビューで、若い頃に「コードブックに載っているコードを適当に組み合わせて弾いて勉強した」と答えていました。もちろん、その後理論的な勉強もされたと思いますが、理論だけで終わっては意味がなく、常に響きを確認しながら行って行かなければ「和声」はわからないのです。そういう意味で、この窪田さんのお話は今でも印象に残っています。

次回の楽典和声ワークショップは3月か4月に行う予定です。とりあえず、次回の日曜ワークショップは2月3日の「アレクサンダーテクニーク講座」です。だいぶ受講生も集まってきました。参加希望の方はお早めにご連絡ください。

富川勝智

Facebookページも宣伝



 


BLOGランキング(一日ワンクリックよろしくお願いします!!)

音楽ブログランキング blogram投票ボタン

ギター教室ロゴ