夏も開けて、教室への新規の入会者の方が増えてきました。

中には「楽譜読むのが苦手です〜」という方も多いですね。

楽譜というのは文字のようなものです。「あ」と書いてあったら、「あ」と発音できればよいのです。とはいっても今我々が使っている文字と違ってルールがあります。なので、簡単なルールを覚えてしまえば、それほど難しくありません。

まずは「ドレミファソラシド」を言えるようになる。だいたいでいいので、ドレミファソラシドをちゃんと低い音から高い音まで歌えるようになること…これは超基本。丸暗記です。ドレファソミドシレ〜…とかはNGですよ(滅多にいませんが)。

幸いなことに日本は公教育の場で、ドレミファソラシド〜は音楽の授業などで刷り込まれているようです。問題はここからですね。以下2点をチェック。

1:この「ドレミ〜」をレからでも、ミからでも、ファからでも言えるかどうか? 
2: 下降でも言えるかどうか?

1について。例えば、ソから言う場合は「ソラシドレミファソ〜」と歌えるがどうかです。
2について。ドシラソファミレド〜と下降する形が言えるがどうか。慣れて来たら、ミから下降する…とかいろいろ試して下さいね。

上記1と2に関しては正しい音程でなくても構いません。あくまでも楽譜を読みための「基本ルール」を学んでいるだけですので。

さて、慣れて来たら、五線譜のルールをじわじわと覚えて行きます。

この本がとても参考になります。


 
フラッシュカードというものを使って、五線譜と音符のルールを学んで行きます。こんな感じのものです(私が実際レッスンで使っているものです)。









音符は線にのっているか、ぶら下がっているかの基本的に2種類です。そして、線と線の間に挟まっているもの…これを含めれば3種類になりますね。まずはそれを理解することが基本です。(上記写真4番など)

上記写真の12番のカードでは、上の音が「ファ」であるならば下の音は?…という感じで瞬時に生徒さんに答えさせます。ファミレ…と音階の下降が言えるようになっていれば、答えは簡単に分かります。

…というふうに、楽譜を図形として理解させていきます。覚えるべきルールは非常に少ないので、あとはそれをトレーニングしていくだけです。

(※ヴァイオリンの為の本ですが、応用すればクラシックギター教授の現場でも十分利用できます)

もう一冊お勧めの本はこれです。



2006年に出た本ですが、「もう楽譜自体の存在意義がわからない!!!」「楽譜を見るだけでアレルギーがでる」という方にはお勧めです。とはいっても、内容はきちんとしています。楽譜が読める方でも読んでみると「音程をとること」の大切さが分かります。そして楽譜というのは音の高低をイメージ化したものであることが理解できると思います。

最初のほうはこんな感じ…。










なんとなーく、音の高低を示すだけの楽譜となっています。みなさんが良く知っている童謡や唱歌で、ドレミの意味を体感してほしい…というのが著者の方の執筆動機なのでしょう。まるで大昔の楽譜(ネウマ譜)のようですね。(参考

その後、階名唱(つまり、ドレミで歌をうたっていくこと)になってから楽譜の説明へと入って行きます。
ドーレ、ドーミ、ドーファ…音程というのは「歌って感じる」ものですし、そのイメージを記したものが現在の楽譜の姿と言えます。

レッスンの現場において、生徒さんから「楽譜アレルギー」をなくしてあげたいというのが教える立場としての想いです。楽譜なんか読めなくたって、音楽はできます。ただし、読むのが苦手だとたくさんの良い音楽と出会う機会を失ってしまいます。だって、クラシックギターはピアノよりも歴史が長い楽器ですから!

なので、楽譜は読めないよりも読めたほうが何千倍も音楽の世界が広がります。出会いは少ないよりも多いほうがよいです。そして、楽譜にはちゃんとしたルールがありますので、ひらがなを覚えるよりも簡単です!



 


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