11/26〜11/30まで関西ツアーしてきました。いろいろな場所でいろいろな方に出会いました。そして多数のお客様と出会うことができました。企画してくれた方、お越しいただいた方、すべてに感謝です!

まずは11/26-11/29までのことを書いていきます。

11/26の朝に出発。やはり関東から関西に出陣のためには「しうまい弁当」がマストです。これ食べるだけで「これから旅にいくぞー!がんばるぞー!」という気分になってきます。
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11月26日(木)富川勝智&亀井貴幸 サロンコンサート

(株)サロットさんのサロンにて。正午には京都到着。そのあと亀井くんとデュオのリハをたっぷりと。
コンサート本番には多数のマンドリン関係者の方、製作家の方、そして関西を中心に活動している若手ホープたちがたくさん駆けつけてくれました!
記念撮影!
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左から、富川、猪井謙さん、益田展行さん、今回共演した亀井貴幸さん。
若手ホープたちに見つめられての本番は緊張しましたが、ソロ、デュオと楽しく演奏することができました。


亀井くんとは林光の「二つのギターのためのエチュード」を演奏しましたが、すごい面白い曲です!またやってみたい曲です。
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終演後は、サロットさんのサロンがプロ奏者と製作家のサロンのような感じになっておりました。楽器について演奏について関西ギター界について…いろいろ知ることができました!
打ち上げはサロットさんのお隣の飲み屋さんにて、いろいろと京都っぽいものをいただきました。へしこ!最高!
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やはり地元ならではの美味しいものをいただくと俄然元気がでてきます。これがツアーの楽しみではありますね。

11月27日(金) ギター主義 in OSAKA(富川勝智&岩崎慎一) 

大阪ファナ

昨年行った「ギター主義」の大阪バージョン。カウフマン、ブルクハルト、そしてルベン・パレホの曲を演奏。各自のソロもたっぷりと!お越しいただいた方には「岩崎氏の冷静で端正な音楽と富川氏の情熱と豊かな音色のマッチングが素晴らしかった」という感想をいただきました!

そして、なによりも楽しいのはリハーサル。当日の午後から3時間ほどがっちりと。岩崎さんとは音楽を作っている過程がとても楽しい。やはり尊敬する先輩とのリハーサルはたくさん学ぶものがあります。
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会場にはたくさんのギター愛好家の方や現地で活動している中堅〜巨匠レベルのギタリストまで…たくさんお越しいただきました!

とはいっても、初日ほどの緊張はしませんでした。思っている以上にギターの音が綺麗に響くので、演奏に集中できたように感じます。
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終演後は、松岡滋さんや山田直樹さんなど、久しぶりにお会いするギタリスト先輩たちとたっぷりと打ち上げ。そのあと、岩崎さんともゆったりとウィスキーのみながら、お互いの近況などをじっくりと話し合いました。

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11月28日(土) 松本ギター工房サロンミニコンサート(富川ソロ)

松本ギター工房では二台のギターを弾きました。
普段使っているアルカンヘル・フェルナンデスと松本吉史さん作のトーレスレプリカ。下の写真は手前が松本さんの少し小さめの楽器。奥にあるのがコンサートで使用したトーレスのレプリカです。
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実際にみるとこのくらい小さいです!

トーレスのレプリカは「たまを転がすようなサウンド」でした。素晴らしい作品です。当日の判断でソルの小品を5つほど弾くことにしました。楽器の特性を活かすためです。お客様には大好評でした!
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なんと、コンサートには先輩ギタリストで尊敬している増井一友さんがお忍びで登場!
数年ぶりにお会いしたのですが、いつもおしゃれでかっこいい先輩です。松本さんと、増井先生と3ショット。なんとなくクリスマスっぽい色彩の写真になりました!

ソロはE.S.デ・ラ・マーサやヴィラ=ロボスなどの作品を演奏。トータルで1時間程度のミニコンサートでした。その後の打ち上げには10数名の方が参加。ギター談義で盛り上がりました。

「富川さんの左手が凄い!そして、音色も豊かでツヤがあって素晴らしかった!」と言ってくださったお客様もいて、もっとがんばろーって思いました。

11月29日(日) 松本ギター工房ワークショップ〜「クラシックギター史の講座」
ミニコンサートの翌日は「2時間でわかるクラシックギター史〜ルネッサンスから現代までをまるっと整理!」というタイトルでギター史の講義。

関西処方面から10名弱の受講生の方が集まってくれました!予想外の満席ぐあい!
当日のレジュメはこんな感じです。
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もちろん受講生の方はある程度クラシックギターの作曲家に馴染みがあります。ソル、コスト、カルカッシ、タレガ、ポンセ…さて、彼らはどのような時代に属していたのでしょう?…という点をターゲットに総復習しました。

さすが製作家さんの工房なので、楽器資料はやまのようにあります。
それを使いながら「ビウエラってこんな感じだったのですよ!」という感じで講義しました。
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若い方も参加していただき、充実の講義となりました。基本的に受講生に質問しながら、曖昧な点をクリアに整理していくという方式をとるワークショップ形式にしました。各自頭の中でギター史の骨組みは作ってくれたかな?という感触はありました。

受講生のひとりが「講義で作った自分のワークシートと模範解答をいつもカバンにいれて持ち歩きます!」と言ってくれました。A4一枚にまとめた「ギター史概観シート」ですが、そう言ってもらえると講義レジュメを頑張って作った甲斐があるものです。

以上、11/26-11/29までのレポートでした。11/30はAcoustic Ladylandのライブだったのですが、別記事にします。とりあえずはオーセンティックな「クラシックギタリスト」「ギター史研究家」としてのお仕事レポートでした!