1:脳のプログラミングを考えて、自分の意識を騙しながら練習する。

2:ああ無理だ…と脳味噌に思わせてしまったら、もうその時点で「ナチュラルな動作」を導くことができない。

3:ああ、これならできる!と脳に錯覚させること…脳を騙しながら動きをブラッシュアップしていくしかない。

4:歌う。歌いにくいところは実際に「歌いにくそうに」歌う。

5:半音階は色彩の微妙な変化。迷いといってもよい。

6:トローバ、特性的小品集。一度はアンドレス・セゴビアが改編したバージョンで弾いてみるとよい。その演奏効果がわかる。出版されている楽譜=正しい楽譜…という認識はトローバに関してはあてはまらない。

7:「弾けない」と思えば、脳みそが抑制をかける。そういうアクションになってしまう。できる!という段階のアクションから脳みその呪縛を解き放ってやるしかない。

8:運指。ソルの時代の楽器であれば、いまのものよりも小さい。奏者の手の大きさはどうだったのか…ソル教本の手のイラストから類推するにそれほど現代の人と大差はない。その意味で左手運指の縮小はなかなか厳しいと言える。たとえば、5弦2フレを2で押弦キープしたまま、1弦2フレを1指、3フレを4で…という運指はあまり使われなかったと思う。

9:とにかく、ソルの練習曲の運指は「当時のソルが使っていた運指」をまずは学びたい。そこからソルがどういう歌心のイメージをもち、どういうテクニックへの哲学をもっていたか…それを知ることができる。

10:カルカッシ25のエチュードは、ミゲル・リョベートがその効用を発見したことで有名。その弟子のレイ・デ・ラ・トーレ編の25のエチュードもその意味で必携。「師匠はこういう運指にしているが、それはこういう理由である。だが、私はこういう考えで、こう変えている」というのが明確に書いてある。

11:アルカーサル・デ・セゴビア。イントロ、正確に8分の6で。和音のバランスをとること。メロディーだけをとりだして歌わせてみること。

12:曲を仕上げていく段階でわすれがちなのは「声部を抜き出して、そこだけしっかりと表現を考える」こと。何回でもくりかえし表現の可能性を考えるべし。

13:カルッリ45のエチュードの最初の数曲は、上級者にこそ有効。シンプルな練習にどれだけの「意味」を与えることができるか?…そこが問われるので。

14:ブローウェルのシンプルエチュード18番。装飾音のエチュードであるが、スラーでどのくらいダイナミクスをコントロールできるかという意味では最高の「左手のコントロールエチュード」となる。

15:楽曲はエチュードにもなりうる。逆にいえば、エチュードもちゃんとした演奏会用の楽曲にもなる。

16:リズムはどんな人間にも認知されやすい。音程や音色は認知されにくい。「わかりやすい演奏」=リズムがデフォルメされたものであると言える。