結局、悩んだ末、明日使用する楽器の弦を交換することにしました。なんだか低音がぼやけすぎているので…。
写真でレポートします。
まずは全部弦をはずし、楽器全体を拭きます。かるーくミューズオイルをつけて、ちょっとだけ艶を出します。あとは木目にそって地道に乾いた布で拭いていきます。
オイルを全部ふき取るつもりで。
私の楽器は「差込ペグ」です。上記の写真の手にもっているものです。
ネックの部分のナットは接着してありません。なので、上記のように外側から弦を張っていきます。
さて、差込ペグはヘッド部分の穴に差し込むだけです。要は摩擦だけでとまっているだけですね。回り具合を調整するのは「コンポジション」というもの。ヴァイオリンなどに使われるものです。
リップスティックのようになっています。粘土のような、粉のような…いわば「ころ」のような役目をします。動きやすく、そして、止まりやすくするためのものです。
そんな感じで、ペグにコンポジションをつけて具合をみながら弦を張っていきます。
で、完成!
あとは全体の調弦をしていくだけです。
この差込ペグというのは、なんだか全体の張力が安定してくるとピタッと綺麗に調弦が安定します。この感覚は機械式ペグにはない感覚です。
そしてヘッド部分が軽いので(鉄を使っていないので)、ストラップで弾く立奏にとても向いています。機械式ペグであるとヘッド部分が地面を向いてしまうことがありバランスがとりにくい場合もあるのです。
明日のライブの場所は押上の天真庵。
秋の長屋に19世紀ギターがどんな感じで響くか…私も楽しみです。
ギター&ギター関連グッズ
今月号の「現代ギター」において記事を書いています。
表紙にある「特集 ギターの歴史 2世紀から現代まで」。
私の書いた記事は「2世紀の4コースギターのレリーフ発見!」というもの。
実は上のページの右側に1ページ丸まる写真が載っています。それが今回の記事の『目玉』です。是非、本誌をご覧下さい。
その他、今号には私がけっこう登場しています。
8月にGGサロンで行った池田君とブラーボさんとのトリオのグラビアです。(しかし、何故、この写真を使ったのだろう?)
ちょっと面白い写真+文章です。
ついでに…。
今年のGLC学生ギターコンクールの本選審査の採点表も公表されています。
そう考えると今号は、ギター史研究、ギタリスト、審査員…という3つの異なる「顔」で登場しています。
そして、明日は19世紀ギター弾きになります。
2世紀の「ギター」について記事を書いていたと思ったら、今度は19世紀の音楽をギターで弾くわけです。
明日のライブ場所は押上の天真庵。
この会場もまた、実にアンティークな場所。
クラシックギタリストという商売は、いろんな時代にタイムスリップしなくてはいけないらしいです。
やっと明日の19世紀ギターライブのための楽曲を決めました。
これで「ぱーと3」です。1回目と2回目と重複する曲もありますが、新曲もあります。マティエカ、ジュリアーニなども弾いてみたいと思います。
あとは(みんなが嫌いな)カルカッシの25のエチュードからも抜粋に弾いてみたいと思います。これは教材としてやると「キライだなあ!」と思う人も多いはずですが、実に魅力的な曲集だと思います。カルカッシのイタリアンな魅力が分かってくると、美しい作品が多いことに気づくはずです。
毎回、プログラムは悩みます。
初めて聴いた人でも、楽しめる…そして、すこしでもギターの歴史や当時の雰囲気が感じ取れるようにと考えます。
ああ、江戸時代くらいにこんな音楽が西洋では聴かれていたんだなあ…と思ってくれればいいのです。そして、その当時の情景を思い浮かべてくれればいいなあ、と。
使用楽器は1830年(推定)頃に作られたコゲットです。
いろいろとメンテナンスが必要ですが、素晴らしい楽器です。最近、音にまた変化がでてきて、弾いていて飽きない楽器です。オリジナル楽器というのは実に奥深い。
色もいいでしょう?
170年以上の色味です。
場所は押上の天真庵。
定員15名ですが、昨日の時点ではまだ若干残席があるようです。予約した方しか入れませんので、お早目にどうぞ。(お店へ電話してくださいね)
詳細は上記のチラシをクリックしてください。
今、レッスンの空き時間。急に生徒さんが休みで、ちょっとブログを書きます。
お昼に来た生徒さんがヴィットナーのメトロノームを持ってきてくれました。
右は私愛用のもの。本体がプラスチックなので、音が軽いです。生徒さんのは左で、木製です。音がとってもいいのです!!
たかがメトロノーム、されどメトロノーム。耳に疲れない音で練習したいものです。実はこの木製のメトロノームは昔いた生徒さんに自慢されて、「欲しいなあ」と思っていたもの。けっこう高いので躊躇していたのです。
今、かなり本気で「欲しいモード」に突入しています。
これは足台。「両」足台です。噂にきいていた「間違いバージョン=右足」を最近ゲットしました。こうやって並べてみると、いいでしょう?
録音スタジオにあったのです。マニアックなコレクションです。
音叉です。これがあると生徒さんとのレッスンのときに便利ですね。共鳴箱がついていると音の伸び、響きやすさが違います。まろやかです。
さて、昨日買った本。ざっくりと読みました。とてもいい本です。
もともとは現代ギター誌の連載だったもの。
「正しい楽譜の読み方」です。
これはギター関係者以外にもお勧め!バロック期〜前古典あたりまでの音楽をやる人であるならば、必ず役にたちます。
本誌連載中も『ひさびさに読み応えのある連載だなあ』と思っていましたが、まさか一冊にまとまるとは…。「現代ギター社の出版物」ではない…ような感じがする意味で、レアアイテムかもしれませんね。
今月25日は天真庵でのライブです。19世紀ギターを使います。
もちろん普段は普通のギターを使用しています。
ひさびさに2台ならべて写真を撮ってみました。
左が19世紀ギターのコゲット君、そして右が1929年生まれのサントス君です。コゲット君の詳しい生年は分かりませんが、その作りなどから推測すると1830年前後だと思います。
私のライブなどを聴いてくれた若手ギタリストのなかにも、影響をうけてこの世界に「手を染めつつある」人が増えています。
という感じで、現在19世紀ギターは人気となってきましたので、オリジナルを入手することは現在は難しくなってきました。
なので、レプリカを使用する人も多いのですが、やはりいかに精巧につくられたレプリカでも「何かが違う」と感じます。それがなんなのか分かりませんが、とにかく「音を引き出す」感覚が違うというか…。
オリジナルはやはり面倒な部分も多いです。やはり不調になることも多いです。でもレプリカにはない「不思議な音色」がする瞬間があります。これがあるともう病みつきです。
同様のことを古楽奏者である竹内太郎さんも仰っていました。「眠っていた音がぽんと出てくる瞬間がオールド楽器の醍醐味」であるということでした。
藤井眞吾さんもブッフェルというオーストリアの19世紀ギターを持っていますが、この点で共通した考えを持っています。藤井先生のブッフェルを弾かせてもらったときは「爽やかな風のような音」がしました。まさにオーストリア!(勝手なイメージですが…)というサウンド。
私のはちょっとフランス風の「もったり」だけど「すかん」という感じももっている楽器です。
ということで、そのあたりを感じたい人は是非ライブへどうぞ!
みなさんが普段練習しているソルやカルッリなども「ちょっと違う感じ」に聴こえてくるはずです。
場所は押上の天真庵。御予約はお早めに!
- 19世紀ギター
- AcousticLadyland
- CD
- GGサロン
- あづみ野
- あづみ野ギターアカデミー
- ねこぢた
- まとめ
- アコレデ
- アルカンヘル
- アルベニス
- アレンジ
- アンサンブル
- エチュード
- カルッリ
- ギター
- ギターコンペティション
- ギターデュオ
- ギター教室
- ギター史
- ギター奏法
- ギター連盟
- クラシックギター
- コンサート
- スペイン
- スペインギターフェスタ
- セゴビア
- ソル
- タッチ
- チャリティ
- テクニック
- テクニックノート
- テルツギター
- デュオ
- トリオ
- バロックギター
- ビウエラ
- フルート
- ブログ
- ホセ・ルイス・ゴンサレス
- マスタークラス
- ヤマハ
- ユベントス
- ライブ
- ラス・マノス
- ラスマノス
- リオリコギターアンサンブル
- リコーダー
- リサイタル
- リズム
- リハーサル
- レッスン
- レッスン覚書
- レッスン覚書ミニ
- レパートリー
- ワークショップ
- 安曇野
- 運指
- 演奏会
- 音楽表現
- 歌
- 楽器
- 岩崎慎一
- 教室
- 教室行事
- 月イチ
- 現代ギター
- 現代ギター社
- 公開レッスン
- 高橋明日香
- 国分寺クラスタ
- 左手
- 執筆
- 生徒
- 石塚裕美
- 洗足学園音楽大学
- 奏法
- 大阪
- 大泉学園
- 弾き初め会
- 池田慎司
- 爪
- 天真庵
- 藤井眞吾
- 藤沢エリカ
- 日曜ワークショップ
- 発表会
- 表現
- 表現法
- 富川ギター教室
- 富川勝智
- 編曲
- 忘年会
- 予定
- 林祥太郎
- 練習
- 練習法
- 連載
- 録音
- 和声学