ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

レッスン覚書ミニ

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レッスン覚書ミニ〜2016年9月23日〜28日

さて、覚書です。

1:メロディーのコアとなるものは「短い+長い」でひとまりまりを作る。

2:ソルOp.35-16。八分休符と四分音符の音価を正確に守ることが大切。 

3:ゆっくりと練習する。最初はインテンポでなくてよい。「どの時点で左右両手がなにをやるのか?」を確認しながら練習すること。

4:表現のイメージを大切にすること。それは触感であったり、嗅覚だったりする。ビロードの手触りを音で表現できるか?…プールの中の水を押しながら歩いていく感覚をテンポ感で表現できるか…それが結果としてAgogikとなる。最初から「この音符はピアノだね」「ここはリタルダンド」というわけではない。表情記号や音量変化速度変化はあくまでも「結果」である。 

5:音叉で調弦できたほうがよい。電池がなくても調弦できる方法をしっておくことは大切。

6:二声の曲はまずはそれぞれの声部を対等に。音量、音質、まったく同じ人間が二名いるかのように練習する。そこからそれぞれの人格を作っていく。ギターの場合の二声は右手指の「癖」が出てしまうことが多いから、このプロセスをたどるとよい。

7:アランブラ宮殿のトレモロ。p-a-m-i。a-m-iにむかってクレッシェンドをかけていくと拍をまたぐノリがでてくる。

8:ピッチ。SMAPの中居くんとキムタクは実はどちらも音痴。キムタクのほうが若干上手そうに聴こえるのは「フラット」しているから。音程をあてていくのは下からいくほうが上手く聴こえる。ギター演奏においてピッチ調整は「上ずる」ことが多いので注意。中居くんにならないようにね。 

9:「ギタリストの左手指はバレーダンサーの足と一緒である」と言ったのはペペ・ロメロ。踊るときの体重移動と一緒であり、完全に全ての足(指は4本なので4本足と仮定しよう)が指板から離れることはない。片方の足から次の足に重心を移しながら…というイメージで押弦と離弦のアクションを考えることが大切なのである。 

10:ヴィラ=ロボス練習曲1番。pを一振りで。アルペジオp-i-p-i-p-mの部分のpをアポヤンドで、且つアクションを一振りで。スピードアップのコツ。

11:カルカッシ25の13番。メロディーが低音部から内声へ移行していく部分。移行しました!っていう部分を印象的に。

12:自分の中に指揮者をもつことと。小沢征爾だろうが、クナだろうが、カラヤンだろうが、フルトベングラーだろうが…誰でもよい。良い指揮者を育てるつもりで音楽表現を操ろう。 

レッスン覚書ミニ〜2010年10月19日〜21日

  1. カントリーグリップの発想で押弦すると手首の関節と腕とのリンクが途切れない場合が多い。その場合でも左手親指の位置を微調整すること、そして、指の曲げ具合など各人の体格に合わせた指導が必要ではあるが。
  2. アメリアの遺言。和音を押さえるところで腕の重心を意識する。もちろん体の中心線を意識するように。正しく身体を位置させること。
  3. 盗賊の歌。原曲をしらないと、あの「ほうりなげるような歌いまわし」は再現できないし、リズムを間違うことになる。正しくスペイン民謡のリズム感で弾けている人はほとんど日本人でみたことがない。(注:日本に戻ってきてからね)
  4. 盗賊の歌。そのアーティキュレーションは正確に楽譜に書き込んである。各スラーの意味をしっかりと考えることで、だいぶ「本来のリズム」が再現できるはず。
  5. パガニーニ。ちゃんと楽譜を読むことで、いろいろなアイデアがでるはず。機械的に弾いたらロマン派にならない。レガートとスタッカートもしっかりと弾きわけること。立体感のある構成にすることが大切。あとキーワードとなる音(何回もでてくる音)にも意味を持たせること。
  6. 弾き始めるまえに「どのような場合でも」テンポ設定を自分の中で済ませること。
  7. トリーハ。美しい曲。和音はきりっとした音色でやったほうが、各音の分離が可能となる。柔らかい音は和音の各音の粒立ちを殺す。名器であれば、これは柔らかろうが硬かろうが、声部の分離が比較的実現しやすい傾向にはあるが。
  8. 音色の変化は右手のアングルによるところが大きい。弾弦位置がブリッジよりでも、まろやかな音はでる。音色は、アングル+弾弦位置によって無限のバリエーションが得られる。
  9. 音高が高い音ほとエネルギー量が多い。音量が大きいほうがエネルギー量が多い。フォルテアのワルツの連続するレの低音はPのタッチによる音量コントロールの練習に最適である。こういう風にどのような曲でもその生徒の欠点を補強するように利用できるのが、教育者の腕。
  10. だから、先日述べたように「まったく基礎から習いたい!」といっても、僕はその生徒が今までやってきた楽曲のなかでしばらく様子を見ることにしている。同じ曲を習っていても、教える側の手腕で、まったく違う様相を見せるのが曲というものだ。そこから生徒が今までの自分のテクニックや音楽観を再検討し、新しいディレクションに向かおうとする姿を見たいと思ってレッスンしている。
  11. そのディレクションに気づいたとき、まったくその生徒さんがやったことがない曲やメソッドで再確認していくことはある。
  12. アナクルーズ、デジナンス。頂点。車のドライビングに似ている。完全停止は楽曲の最後だけ。「あ、信号だ!」と思ってブレーキを軽く踏む。これがデジナンスのお尻のほう。さて、快調に60キロまでアクセルふかすかーと思って、60キロちょいでてしまうのがアナクルーズから頂点。でも、楽曲全体は平均60キロで。ブレーキ踏みすぎると、ある部分だけ40キロとかになってしまって、後ろの車からクラクションならされますよ。
  13. ヘンツェのノクターン。かなりゆっくり弾いてもフレーズ感が明確ならば、ちゃんと曲になります。
  14. 生徒に左手だけ弾かせる。私が右手。左手だけでもイメージがしっかりと作れるように。暗譜の確認。
  15. ヴィラ=ロボス。エチュード4番。リタルダンドとアラルガンドの表記の違い、ニュアンスの違いをチェック。ヒントは前後にある。グランジオーソのイメージもしっかりとつくること。アクセント後の音色の変化をしっかりとつけるべし。
  16. カルッリ45の17番。八分音符の音価をしっかりととる。ゆっくりとしたテンポで表現をつくる。全体のテンポ感をイメージするためにメトロノーム聴きながら練習すること。どの点でジャストに合うか?・・・ということを意識して練習すべし。アナクルーズの部分、デジナンスの部分をしっかりと定め、頂点にむかって「しっかりと向かっていくこと」。慌ててはいけない。慌てるとテンポが乱れる。
  17. ヴィラ=ロボス、プレリュード5番。中間部。音程に気をつける。3度以上の音程は基本的に「跳躍」とみなす。エネルギー量が高い。それを消化するための音の処理に気をつける。

 


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レッスン覚書ミニ〜2010年10月15日〜18日

  1. やはり鈴木巌先生の教本は量的に充実している点と選曲がすばらしい。
  2. わかったふりが一番怖い・・・ということを、知っているのは上級者だ。
  3. 生活の中にしっかりと「自分とギターとの時間」を確保することがアマチュアにとってもっとも大切なことであるが、家の中だけでなく、外部にもつながっていこうという意識が大切だ。
  4. ポジションをしっかりと安定させて、各指を独立させる。動かす指のもの以外のものはフレット上にキープする。実際は1から4まで同弦状にあるのは半音階くらいであるから、さまざまなヴァリエーションを平行フォームをできるだけ維持したままトレーニングすることが大切である。
  5. フェルマータに意識をとられすぎて、拍感を失ってしまうのは危険。まずは拍節感ありき。その後にフェルマータのニュアンスを加えていくほうが、スムーズな音楽の流れは失わないですむ。
  6. アランブラ。トレモロの曲というのは、極端に速く弾くか、極端に遅く弾くかの対極になりがち。この両者のテクニックの兼ね合いを図っていくことがとても大切だ。
  7. ミスをした部分の理由が「音楽的な」場合がある。この場合必要となってくるのは音程感と運指との連動の場合が多い。とても大切なことである。
  8. バリオス。森に夢見る。冒頭部分はリズミックアクセントに注意する。そうすることで「歌うようなライン」が自然に表出してくる。
  9. 変奏の違いはリズムにある場合が多い。そのリズムの特徴を活かして、表現をつけていくこと。
  10. ソル、フォリア変奏。第3変奏。メロディーがアウフタクト的であるか、ないか・・・は伴奏部分を詳細に分析してくると自ずとわかってくる。
  11. リンゼイ。タレガとほぼ同世代ということがわかると、表現のアプローチがわかるはず。タレガ奏法をしるためには弟子が書いた教本と弟子の録音スタイルなどから推察していくしかない。タレガ奏法にはその当時の表現アプローチの傾向が盛り込まれている。
  12. スコットランド民謡変奏。ソル。7連符は3と4に分ける。
  13. 他の教室から来た生徒さん。ほんとうに技術的なことを「理論的に」説明できる先生って少ないのだなと思う。理論的なことを意図的に説明せず、生徒の発見を待つ・・・というのではなく、おそらくまったく理屈がないのだろうなあ、、と。そういう先生に就いた生徒は不幸である。
  14. 本当にその人の中に「言葉」がある教師であれば、「音楽家は音で語る」という資格はある。しかし、「音楽を言葉で語ることはペテンだ」と断言している音楽教師の中には、ほんとうに「何も考えていない」人も多い。注意すべし(これから誰かに就いて習おうとしている人は特にね)。
  15. 打点の着地の感覚は、いろいろな言葉で表せる。「寝ている赤ちゃんを他の人から受け取るようにね!」という表現で生徒さんの一拍目の「きつさ」が非常にソフトになる。これが「言葉」の力である。
  16. 音楽のリズム感というのは最終的に身体感覚である。運動能力とは別の次元かな?。どちらかというと想像力に近い。
  17. 生徒の演奏の音を無心に聴くだけのレッスンというのも、たまにある。
  18. その曲の一番難しい部分を弾けるテンポで全体を通すこと。けっこう大事。そして忘れがち。

 


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レッスン覚書ミニ 2010年10月12日〜14日


  1. フォルテアのワルツは半音階の左手の基礎ポジション習得には非常に有益。特に1弦上での平行フォームの習得と重要性の理解のためには素晴らしい練習曲となる。
  2. 右手a指。よほど特殊なフォームでない限り、他の指よりもブリッジよりに位置するので、フレーズ内で音色と音圧のバランスに気をつける。
  3.  バッハ。同音小節線またぎのアーティキュレーション。スタッカート+テヌート(アクセント)が基本であるが、それがチェンバロの機能性から由来するということは周知の事実である。しかし、それをバッハが望んだかどうかは根拠があるのだろうか?
  4. トローバ。マドローニョス。スペインの三連符の歌いまわしにはいくつかの鉄板のアクセント付けのルールがある。それをしらないと危険。
  5. トローバのギター作品を弾くのであれば、トローバ指揮のサルスエラ演奏の録音は是非参照すべし。
  6. リンフォルツァンドのニュアンスをしっかりと掴んでいる人は非常に少ない。ギターであれば、カルカッシの25のエチュードにその好例が見られる。研究すべし。このあたりはデータの蓄積&検証が必要である。
  7. 左手ポジション移動時に無意識のアクセントをつけるのを避ける。フレージング、グルーピングをしっかりと施したのであれば、あとは基本は「棒読み」である。そこから、表現をつけていく。技術から音楽表現への橋渡しをしっかりとするべし。
  8. 古典の楽曲における版による音価の違いはよくある。しかし、「そういう風に言われたから」変えるのではなく、そこにしっかりとした理由付けを行うべし。作曲者の立場になって変更、修正を行わなければ、ただの権威主義に陥る。
  9. 左手の準備。そのためには、しかるべき弦上で、指が待機する(準備する)トレーニングが必要。力ではないコントロールである。基本は平行フォーム。なんだかんだいっても指の独立は押弦の正確さを実現するためには必要。
  10. 基礎練習はやはりやっておくべき。楽曲の中だけでは基礎練習は完結しない。さまざまなパターンを知っておくことで、楽曲の中の難所の克服方法を見つけ出すことができる。
  11. 暗譜のコツはある程度のストーリーを作ること。場面ごと、そして細部を検討。細部はしっかりとした連携を伴って、場面へとつながっていく。それはシナリオにも似ている。
  12. ヴィラ=ロボス。プレリュード5番。和音の音すべてを鳴らすこと。あわてて先にいかぬこと。和音の色彩感をしっかりと出すことがこの曲の魅力のひとつ。最初和音で鳴らすことが難しいのであれば、アルペジオ風にばらして「すべての音」を聴くこと。それもポイント。
  13. 腕の重心。それを理解するためには自分の身体の重心をしっかりと構築すること。背骨全体を意識して、お尻のもっと下に「地球の中心」を感じる。そうしなければ、腕の重心は感じることができない。腕の重さで押さえる=重力を感じること、である。


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レッスン覚書ミニ〜2010年8月6日〜7日

  1. 新ギター教本の最初のほうにでてくる「まとめ」のなかのソルのエチュード。この曲とクリーガーのもので右手運指の原則を学ぶことはとても有益だと思う。
  2. コンポステラ。やっぱり楽曲のフレージングまで気がまわりにくい曲であるのは確か。とにかくメロディーの起伏を徹底的に頭にたたきこまないと難しいのよねえ。
  3. プジョール、スペイン風3つの小品。第1曲。やはり中間部は「マノロ〜」版をつかわねば意味がないような気がする。
  4. スペインものの三連符の扱いに不注意にならないように。基本原則とそのヴァリエーションを学び、ラローチャやホセ・ルイス・ゴンサレスなどの演奏で、その「濃度」のバランスを勉強する。それがてっとりはやい。
  5. プジョール、スペイン風小品第2曲。追加的に付加されているメロディーがあるが、まずは骨組みから聞き取るトレーニングをすべし。
  6. なぜか子供の生徒にはイダ・プレスティタッチになる子がけっこういる。もしかして、それがナチュラルな指の動きなのかな?
  7. 小学生低学年くらいの子だと、「あ!指しっかりしてきたな!」っていう瞬間がある。そのとき、すごく嬉しい。
  8. セゴビア編ソル20の8番。中間部分のセーハの架け替えに気をとられると内声に注意がいかなくなる。ドシラソと下降する音形を丁寧にレガートに演奏したい。
  9. ディアンス編フェリシダージ、最小音価の16分を感じること。これが、けっこう大切。
  10. サンス、カナリオス。8分の6でかかれている(レヒーノ編)。これをまずは8分のクリックで弾けるようにする。それから123456と数えながら、2拍子のところでは1と4にアクセント、3拍子のところでは1と3と5にアクセントを「声でつける」。これが結構ノリを感じる意味では重要。8分音符12個で換算すれば、フラメンコのリズムとも通ずる。この点についても考えると面白いかも。
  11. サンスのカナリオスを聴いて、ウェストサイドストーリーの「アメリカ」を思い出せるのは、なかなか感性がよい。しかも、ヒスパニック社会の話という点にも着目するとは・・・真の知性とはこのことをいう。
  12. JLGテクニックノート。複数の弦を各指で同時に弾く練習のあとのアルペジオ練習は、「振りぬく」ことに注意して行う。この教本はそういう意味でよく設計されているテキストとなっている。
  13. シンプルエチュード20番まで終了した生徒さん。おめでとう!・・・あとは自分の好きな曲を組み合わせてコンサートや発表会用のプログラムへとしていくのがよい。
  14. シンプルエチュードはすべて終了すると、ブローウェルの作曲技法の変化が楽しめる。このことがブローウェル作品にとりくむうえで「基本アプローチ」となっていく。
  15. ソル、アンダンテラルゴ。リズムのアクセントという意味でよくできた曲である。パセティックアクセントに力点を置かなければ、比較的ストレートアヘッドな音楽になるところが面白い。スラーや非和声音に感情的な動きを託せば、みごとなくらいロマンティックな音楽に変貌する。そのあたりのアプローチによる変化が如実に理解できる曲だ。
  16. 練習は「1回たりとも間違えないこと!」と最終目標とする。そして練習方法を間違わないこと!10回弾いて5回ミスしたとしたら、成功確立は50パーセント。ミスを理由を考える繰り返し練習しているとしたら、成功確立はゼロに等しくなってします。質より量!とばかりに、無駄な時間を費やすべきではない。
  17. カタルーニャ民謡などは、音楽を勉強する人にとっては「美しい旋律のルール」を学ぶのに最適である。やはり、年月を経て残っている旋律には「自然な美しさ」があり、実はそのうらにきちっとしたルールがあるはず。
  18. 下降していく流れは、2つの音によってつくられる。同様に上行もである。そして、2つの音でベクトルを作った場合、やはり同じベクトルに向けて3つ目の音も進行することが多いし、それが自然な流れであることに留意すべし。

 


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