ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

表現

2019.8 新サイトOPEN!
http://tomikawaguitar.com

富川ギター教室(東京渋谷) http://tomikawaguitar.com
https://tomikawaguitar.sakura.ne.jp/wp/lesson/
※他に池袋、横浜青葉台でもレッスンしています。

富川勝智の演奏会チラシはこちらでご覧頂けます。

お仕事依頼&お問い合わせは下記メールへお気軽に!
tomikawaguitar@gmail.com

秋になっていた…最近のこだわり

ブログの方もあんまり更新してないなあーと思い、久しぶりにのぞいてみたら、やはり8月から何も更新していませんでした。
新しいホームページの方に演奏のスケジュールなどは載せておりますので、そちらをチェックください。…とそんなことを考えているとなかなかブログを書く気になれなかったりするのですよね 苦笑。

ということで、あいつは一体今何をやっているんだ?という方はホームページをのぞいてくださいませ。まとまっております。

毎日何かは考えております。色々とやっております。ということで、やはりブログは日記みたいに使うのが良いのだろうなーと。

最近レッスンしていて思うのが、ソルのエチュードの音価。やはり原典の音価をしっかりと守ったものを使ってほしいなあと。ここはメロディーが三拍目で切れているだろうーというので、低音も休符になっていたり…

例えば、最近レッスンしたのではソルのOp.60-14。この曲は本当に綺麗に三声で書かれている。メロディーは切れているのに低音だけ音価を維持したりする。
IMG_1970










消音も言ってみれば、音価の適切な処理なのである。この辺りも雑にやっている人が多いなあーとまだまだ思う。大昔から「一に消音、二に消音」と口すっぱく言ってきた。それは、やっぱりホセルイスゴンサレス先生にうるさーく言われたからでもある。

でも、これを窮屈なものであると思うと、途端につまらなくなる。音価を適切に守ることによって得られる「音楽」があるのだ。消音にこだわると確かに技術上は難しくなる。

それは確かに面倒臭いものだ。もっと気楽に弾きたい。そして、そういう技術上の難所は「つまらないもの」になってしまう。

そこを「つまらないもの」と思わず、「ここで音を止めると音楽になる!」というつもりでやっていくべきだろうし、教える側にもそういう指導が大切なのだろう。休符があるから消音ね…というだけでは生徒さんは納得しないのだなあと。 

このOp.60-14を生徒さんにお手本演奏しながら、思った。

原典(当時の出版物)は出来るだけ持っておいたほうがいい。今はデジタルのアーカイブが潤沢にあるのでアクセスすればソルの当時の出版でもタレガの当時の出版でも見ることができる。自分のやっている曲は出来るだけ正しい楽譜でやるのが良い。

それが先人に対する敬意である。もし、ソルやタレガに対して「あんたの書いている音価は違うでー」と反論できる根拠と確信があるのであれば、勝手に変えて弾くがよろしい。でも、天国に行って彼らに会った時に叱られちゃうかもw

ま、そんなことを考えたここ数日です。


てな感じで、これから出来るだけブログを毎日書いていきます。結構お知らせすることあるからねー。

では!

名曲攻略講座!…やります。(日曜ワークショップ9/13)

9月13日の日曜ワークショップでは初の試みを行います!
名曲攻略講座!…クラシックギターの名曲を取り上げて、そこで「どのように表現を考えていくか?」という点と「どのように技術を考えていくのか?」という点をみなさんと考えていきたいと思っています。

これから不定期ですが、行っていきたいと思いますが、第一回は「ラグリマ」を選びました。フレージング、リズム、拍節感…たくさんのことをこの一曲から学ぶことができます。

詳細はこちらのブログで!


ラグリマをずっと弾いているけど、いまいち表現にマンネリを感じている方はもちろんですが、「音楽表現を自分で考えるためのヒントが欲しい」という方も是非参加ください。ここで学んだことが他の楽曲でも役立つような「音楽表現のルール」的なこともお伝えできればと考えています。

ラグリマ自体が演奏できない方でも、大丈夫です。これからラグリマを弾いてみたいなあという方でも是非ご参加ください!


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表現力アップの秘訣!〜ヒントから実践へ!

明後日の2月15日に、「表現力アップの秘訣!」という講義を行います。
詳細→日曜ワークショップ「表現力アップの秘訣!」

いままで、いろいろな人にレッスンをしてきました。表現について以下のように考えている方がとても多い…。(こまったこまった)

1:「なんとなく」勘で、表現をつけている。
2:CDやYouTubeなどで演奏を聴いて「真似」をする。
3:表現は先生が教えてくれると思っている。

1について:ある程度、音楽をやっていれば、こんな感じだろうなあ…という「あたり」はつきます。ただし、そこに理由付けができなければ、ずっともやもやしたままになります。もしそのときの自分の勘に理由付けができれば、他の楽曲の解釈にもつかえるルールが発見できるかもしれません。

2について:「真似する」ことは決して悪いことではありません。自分が聴いた演奏やCDで「これいいなあ!」という表現をストックしていくことは、自分の趣味や嗜好を確認する意味ではとてもよいことです。しかし、もう一歩踏み込みたい。その奏者がどのようにしてその表現に辿り着いたか…考えてみる。そうすることによって、楽曲の新しい解釈が見つかることがあります。

3について:多くの人がこういう心構えでいます。レッスンを受け始めた最初はこれでよいのかもしれません。ですが、先生が教えてくれた表現をそのまま受け取っているだけでは「自分で表現を見つけていく」思考回路はできてきません。先生から習った曲しかきちんと弾けない…という方が多いですが、それは困りものです。
「どうして先生はこのように考えたのだろう?」と考えること。そして、良い先生は理由を教えてくれます。そして、自分でも理由を考える姿勢を身につけましょう。

以上のことを踏まえて、音楽表現を考えるヒントというのを5回に渡って連載しました。

音楽表現を考えるためのヒント1
音楽表現を考えるためのヒント2
音楽表現を考えるためのヒント3
音楽表現を考えるためのヒント4
音楽表現を考えるためのヒント5

レッスンを通じて、そして自分で多くのことを勉強することによって、「西洋音楽のルール」を見つけていってほしい。そして、自分で音楽を解釈する喜びを感じてほしいという思いで書きました。

「どこからどうやって考えていったらいいのだろう?」「どこから勉強していったらいいの?」という人が多いのです。だから、勘や他人の演奏のコピーをしてしまう。そして、「それなりに」うまく聞こえれば満足してしまう。どういう手順で楽曲を分析していったらよいかが道筋がわかれば、自分で表現を考えていく思考回路がじょじょにできてきます。

日曜ワークショップの「表現力アップの秘訣!」では、どこから攻めていったらよいか?…から説明します。音楽表現を自分で考えていきたいなあ!と思っている方は是非参加してください。

「魚を与えるのではなく、魚の捕り方を教えよ!」という諺があります。とても好きな言葉です。良い先生の条件でもありますが、私は音楽表現に関して「魚の捕り方」を教えたいなあと思っています。

まずは簡単に「表現」についてみなさんに考えてもらいます。

その後、実際の楽曲で演習します。考え方がわかったら実践あるのみ!

以下の曲を予定しています。
タレガのアデリータ
Tarrega_-_Adelita





ソルの小品
35-14


ソルのエチュード
セゴソル1




もし、お時間ある方は上記をちょっと練習しておくとよいかもしれません。
 

ということで、表現力についてヒントを得たい方…ぜひ日曜ワークショップ「表現力アップの秘訣!」に参加ください! 
詳細はこちら! 

 

「音楽表現を考えるためのヒント」まとめ!

表現力をつけるためのヒントをずっと連載してきました。

音楽表現を考えるためのヒント1
音楽表現を考えるためのヒント2
音楽表現を考えるためのヒント3
音楽表現を考えるためのヒント4
音楽表現を考えるためのヒント5

ヒント1:音楽は何をどう表現しているのか?
ヒント2:旋律について
ヒント3:和声について
ヒント4:リズム(拍節)について
ヒント5:時代様式について 


以上のように「ヒント」という形で、連載しました。

音楽表現を自分で考える方法…教える側としても、演奏者としてもずっと「勉強のネタ」だと思ってやってきました。

教える立場として、「生徒さんが自分の力で表現をつけられるようになること」を目指して指導してきました。そのうえでわかったことは、ひとつひとつの要素を実際の楽曲のなかで少しずつ教えていくしかないということ。

「ここはもう少し三拍子っぽくね!」「ここの和音の変化に気をつけてね!」「この旋律のリズムを分析してみようか?」…いろいろな言葉を使って、生徒さんの興味を向けていきます。そして、ヒントを与えて、曲の中で実践してもらう。

次に新しい曲に取り組んだ時も、前の曲で応用してみた「理論」を使うことができるか?…それが生徒さんの成長を決めます。自分なりに学んだものを応用して、「あ!いい感じだ!」と思えれば、その理論は普遍化されていきます。あとはいろいろな曲の中で応用して、効果を確かめてみたらよいだけです。

ちょっと違うなあ?しっくりこないなあ?と思ったら、その理由を探す。わからなかったら保留。他の分野のことを勉強していると、理由が見つかることがありますので、時が経つのを待つ。

レッスンを受けている方なら、先生の言っていることからいろいろなヒントを得ることができます。そして、いろいろな本を読むこと、マスタークラスを受けること、誰かとアンサンブルしてみること…知識を得ることと経験することから、「わからなかったことがわかるようになる瞬間」が訪れます。その「瞬間」を待ちましょう!

(こちらのブログ記事も参考に!→エウレカ!...千本ノックの意味

待っているだけでは、「わかった!」という瞬間は訪れません。上述したように、いろいろな経験を積むことです。良い演奏会にたくさんいくこと、良い録音をたくさん聴くこと…そして、たくさんの知識や経験の疑似体験を本からも得ることができます。

そういうヒント集となっています。なので、紹介した本を少しずつ読んでいただければ、「西洋音楽のルール」がおぼろげながら掴めてくるはずです。

また、気づいたことがあれば、上記のヒント集に追記していけたらなあと思っています。まずはみなさん、上記のヒント集お読みください!

私のもとに通っている生徒さんで、わからないことがあれば、レッスンでも聞いてくださいね〜!

またこの「ヒント」で述べたテーマについては、私が2009年から毎月行っている「日曜ワークショップ」でも扱ってきたものです。音楽表現全般に興味のある方、ギター奏法に関する基礎講座なども行っております。ぜひ、ご参加下さい。

メールにての質問には全てお答えできませんが、時間のある時に返信いたします。なにかご質問などある方は下記メールへ。当ブログをお読みいただいた感想などもお待ちしております。
tomikawaguitar@gmail.com


 音楽表現に関しては、次回の日曜ワークショップでも扱います。 

表現力についてヒントを得たい方…ぜひ日曜ワークショップ「表現力アップの秘訣!」に参加ください! 
詳細はこちら! 

音楽表現を考えるためのヒント5

表現力っていうのはなんでしょうか?そしてどのように学ぶべきなのか?ということをテーマに連載しております。さて、今まで4回連続で記事投稿してきました。
あくまでも「ヒント集」ですので、興味ある本などを読んでいただいて表現力アップを目指していただきたいと思います。

音楽表現を考えるためのヒント1
音楽表現を考えるためのヒント2
音楽表現を考えるためのヒント3
音楽表現を考えるためのヒント4

さて、今回は最終回、「音楽表現を考えるためのヒント」第五回!


表現のしかたというのは、時代によって違います。その時代時代によって、「これは強調してほしいなあ!」という要素が違うということです。

これを「時代様式」と言ったりします。

たとえば、アウフタクトと一拍目の関係も時代によって感覚が違います。

かつて、このブログでもあの齋藤式指揮法の齋藤秀雄先生の言葉を借りて、以下のような記事を書きました。

拍子を理解するために

ここから引用します。

さて、一拍目の存在感は時代によって異なる…ということを私は補足説明しました。

このことに関して齋藤秀雄氏の「音楽は文法」という言葉を思い出しました。アウフタクトと一拍目(つまり上記でいうと「小節線の右側の音」ですね)の関係を以下のように述べたという言い伝えがあります。

「これは花だ」…バロック

「これは綺麗な花です」…古典

「なんて綺麗な花でしょう!」…ロマン派

上記の「花」が一拍目です。

バロックであれば、花に強い存在があります。

古典であれば、花には依然ある程度の存在感が残るが、バロックと比べれば一拍目のアクセントは弱まります。

そしてロマン派では「なんて綺麗な」のほう(つまりアウフタクトのほう)の意味合いが強くなります。結果として一拍目の存在感は希薄になります。 

旋律の扱い方も時代によって変化してきます。もちろん和声の扱いも。このあたりをじっくりと研究していかねばなりません。

なぜ、このような違いがあるのか?…各時代毎に「このバランスがいいね!」という旋律の歌わせ方や和声の表現の仕方、拍の表し方のブームがあります。とはいっても、人間は「飽きてしまう」のですね。なので、ちょっと違うことをやってみよう!…このほうが今の時代にあっているんじゃないかな?…というふうに変化させてしまうわけです。

古典の時代にシンプルな和声と美しい均整のとれた音楽が隆盛したあと、人々は「飽きてしまいます」。なので、ちょっと複雑な和声、装飾的な旋律が多く含まれている旋律が「目新しい」時代になり、それがロマン派になっていきます。それに飽きれば、12音技法などが登場し…

時代それぞれに「強調したい点」が違ってくるわけです。そこに表現の仕方の濃度の違いがでてくる。それが「時代様式」と言えます。

その楽曲が演奏されていた当時の価値観=様式感というわけです。なので、もちろんそれを知った上で、現在の我々の価値観で演奏したって一向に構わないのですが、当時書かれた曲は「当時の価値観を考慮した上で」書かれています。なので、現在の価値観や表現の基準で演奏した場合に、つまらない音楽になってしまう場合もある。そこには注意を払わねばなりません。

この様式について、学ぶためには当時の文献や楽譜、教則本などをたくさん読んでいくしかありません。少しずつ読んでいきましょう。たとえばこのような本。



あと、もう一冊くらいあげるなら、この本。


今とは違った「価値観」が見えるはずです。バロック時代にどのような考え方をされていたのか?、ロマン派の時代はダイナミクスをどのようなイメージで捉えていたのか…いろいろと見えてくると思います。

様式は時代とともに変化する「価値観」からも見ていかなければなりません。なので、音楽史についての基本的な知識は必要です。当時の人々が音楽に何を求めていたのか?…何を表現しようとしたのか?…それを抜きにして各時代毎の「個性」は見出せません。

音楽全般と思想の流れを掴むためには以下の本がおすすめです。


読み物としてすらすらと読めます。論理的な部分と感覚的な部分がバランスよく書かれている著作。

ギター史の流れについては日本語で読める良い本はなかなかありません。英語ですが、以下の本が一番のオススメかも。



(日本の出版社で、全訳を考えてくれるところありませんかね?全部読んで、全部訳しましたので、いつでもご連絡くださいまし!)


クラシックギターの奏法史というものも学んでいかねばなりません。これらのことも「教則本や楽譜」などの資料から謎解きしていくしかありません。

たとえば、よく「アンドレス・セゴビアの音楽にはロマン派的からの影響が強い」と言われますが、それを考えていくためにはセゴビアの運指などを丁寧に分析していくのがよいと思います。

以前以下のような記事を書きました。
「版」の意味〜セゴビア編ソルの20のエチュード

ソル20の練習曲〜セゴビアの意図を探る

セゴビアの運指の「理由」を考えていくことで、セゴビア本人の音楽的な嗜好やその当時のギター界の流行がわかります。もちろん、これは別の時代との比較がなければ、わかりません。なので、ソルの原典もあたらなくてはなりません。ソルの生きた時代(古典音楽の時代)の「一般的な価値観」とソルの音楽家としての「価値観や美観」それぞれを分析していかねばなりません。

ソルの場合であれば、その教則本にしっかりと「音楽のあるべき姿」が述べてあります。

そういうものをしっかりと勉強しながら、時代様式というものをギター奏法の中にも求めていかなければなりません。

さて、今回は「時代様式」について書いてみました。

これで、ヒント集は終了ですが、明日もう一本だけ関連記事を書く予定です。

いままでの「ヒント集」の「まとめ」を書いてみたいと思っています。お楽しみに!



音楽表現に関しては、次回の日曜ワークショップでも扱います。 

表現力についてヒントを得たい方…ぜひ日曜ワークショップ「表現力アップの秘訣!」に参加ください! 
詳細はこちら! 

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