ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

表現

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※他に池袋、横浜青葉台でもレッスンしています。

富川勝智の演奏会チラシはこちらでご覧頂けます。

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音楽表現を考えるためのヒント3

表現力っていうのはなんでしょうか?そしてどのように学ぶべきなのか?ということをテーマに連載しております。

以前の記事はこちらです。
音楽表現を考えるためのヒント1
音楽表現を考えるためのヒント2

ということで「音楽表現を考えるためのヒント」第三回!


音楽の三要素とはなんでしょうか?…旋律、和声、リズム。前回は旋律について話しましたので、今回は、和声についてお話ししてみたいと思います。和声を学ぶ上で参考になる著作をご紹介します。

和音をどのような関係でつなげていくかが「和声学」と言えます。関係っていうのはなんでしょうね?…簡単にいってしまえば「緊張と緩和」の世界を表します。緊張度の高い和音から、ちょっとだけ緊張度がある和音、安定感のある和音、ちょっとだけ安定している感じの和音…いろいろと組み合わせていくわけです。

それで、変化をつけていって、ストーリーを作る。

どうやって学んでいけばよいのか?…これがなかなか難しい。音程の知識や音階の知識を知らなければなりません…つまり基本的な楽典の知識は必要となってきます。
 
楽譜屋さんに行っても、「和声学」の本…堅苦しいのしかないや〜、という方も多い。なので、ポピュラー系のコード理論書からはいるのが良いかもしれません。

例えばこの本。

実践コード・ワークComplete 理論編
篠田 元一
リットーミュージック
2005-01

 

この篠田元一さんの著作は、私が大学生の頃からありました。実際に私は大学の行き帰りの電車で毎日読んでいました。キーボードのために書かれた本ですが、脳内でギターで変換し、音のイメージを想像し、家に帰ってから実際に音を確認するという作業を繰り返しました。

クラシックの和声ではなく、コードから学んだ方が「和音の関係性」自体はすんなりと入ってくるかもしれません。コードの種類それぞれにキャラクターがあると想像できれば、クラシック的な和声にも抵抗なく入っていけると思います。

キャラクターといえば、こんな本も最近読んで「へえ、面白いアプローチだなあ」と思いました。気楽に和声の感覚をつかみたいという方にはオススメの入門書です。



ざっくりというと、和音っていうのはそれぞれにキャラクターがあるわけです。やわらかい性格とか、頑固そうな性格とか、きもい感じとか…

そういうアプローチで和声学を扱ったのが上記の本です。「こんな和声学ってアリ!?」と書いてありますが、本来和声学というのは、音楽の「変化」を作っていくものであるので、そういうものなのです。

そこから、クラシック的な和声学については、たくさんの名著がありますので、各自調べていただけるとよいと思います。ただし、ほとんどの本はギターのために書かれた本でないため、親しみにくいと思います。クラシックギターのために書かれた和声学の本は極めて少ないのです。

さて、クラシックギターのために書かれた和声学の本といえば…

かつては以下の本がオススメでしたが、現在は絶版。
1:ヒルベルト・ノービス/佐々木忠共著の「新しいギター和声学」。
2:Robert Lilienfeld&Basil Cimeno "The Guitarst's Harmony"

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1のほうは、実際に音を出しながら、和音の使われ方を「耳で確認する」という方針で書かれています。ルネッサンスや古典のギター楽曲を使いながら、勉強できるので、へえ〜、こういう感じなのかあ!と勉強できます。

2のほうは、洋書ですが、いままでみたギター和声学の本で一番優れた本だと思います。実際に私の個人レッスンでは、この内容にのっとって、ギター和声学を学びたい方には教えることが多いのです。
✳︎もし、この本の内容で学びたい方がいたら、個人的にご連絡ください。個人レッスンでギター和声学を伝授可能です!

さて、日本ギター連盟でも二ヶ月に1回、ギター史と和声学のワークショップを行っています。

こんな感じ↓
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和声学は以下の本を中心に、音程や非和声音の発見の仕方など丁寧に丁寧に講義を行っています。
楽典―理論と実習
石桁 真礼生
音楽之友社
1998-12-10


もう数年に渡って行っている「ギター史と和声のワークショップ」ですが、毎回出ている方は着実に和声感(そして、ギター史観)を身につけています。

ギター史と和声のワークショップ

3月15日の回で4クール目がとりあえずの終了となりますが、引き続き7月以降も行っていく予定です。ぜひご出席ください。初めての方でも大丈夫です。

クラシックギターでの和声はなかなか独学では習得が難しいので、上記のワークショップで学ぶか、もしくは私の教室でお問い合わせください。個々人に合わせた「和声学のレッスン」を行います。

では、「音楽表現を考えるためのヒント4」へ続きます!

音楽表現に関しては、次回の日曜ワークショップでも扱います。 

表現力についてヒントを得たい方…ぜひ日曜ワークショップ「表現力アップの秘訣!」に参加ください! 
詳細はこちら! 

音楽表現を考えるためのヒント2

表現力っていうのはなんでしょうか?そしてどのように学ぶべきなのか?ということをテーマに連載しております。

前回は、音楽の三要素を使って、「音楽でストーリー(ドラマ)を作るためのヒント」をお話ししました。
音楽表現を考えるためのヒント1

ということで「音楽表現を考えるためのヒント」第二回!


音楽の三要素とはなんでしょうか?
旋律、和声、リズムです。

今回はこの3つのうち、旋律についてお話ししてみたいと思います。西洋音楽において旋律はどのように作られるでしょうか?何か元になるものはないのかな?…どう思いますか?

作曲家たちはどのようにして旋律を作っているのでしょうか?…インスピレーション?霊感?

こう考えてしまうと…なんだか正体不明ですね。ミスティックなもので、我々凡人には理解しがたいものになってしまう。

なので、もう少しシンプルに考えましょう。基本になっているものは「音階」です。西洋音楽であれば、基本的に「音階」でメロディーが作られているわけです。

音階にはどのような要素があるのか?…まずはそのあたりを勉強していくとよいと思います。音階にはどのような種類があるのか?…「楽典」の知識が必要です。

楽典は世の中にたくさんの種類がありますから、書店などで「あ、これなら分かりやすいかな?」というのを見つけてみるとよいでしょう。

順次進行、跳躍進行、協和音程、不協和音程…メロディーの「変化」を表すためには以上のような要素が用いられます。

それぞれに、緊張感、親和感、安定感、不安感、意外感、などなど...いろいろな印象がありますね。その印象をうまく使って音楽は「変化」を表しているのです。

簡単に言うと、まずは「実際に声にだして歌ってみる!」ことが大切。

音程を感じながら歌ってみる。音程それぞれに「印象」があります。それを整理していくしかありません。

そして、旋律というのは和声やリズムとの兼ね合いでいろいろと変化します。そのあたりの「感じ」をつかみたいなあ…というのであれば、以下の本がオススメです。

演奏のための楽曲分析法
熊田為宏
音楽之友社
1999-07-01


音の高低による緊張度の違いや、順次進行、跳躍進行による感じの違い。非和声音に扱い方など、具体的な楽曲とともの紹介してあります。もちろん、ある程度の基礎的な「楽典の知識」(調性や音程など)は必要ですが、読み進めていけば「こういうことを作曲家は考えて、自分のイメージを旋律に託しているんだな!」というのがおぼろげながらも分かってきます。

いずれにしても、メロディーは和声とともにあって意味をなしてきます。非和声音についての知識が必要となってきます。「非和声音」というくらいですから、「和声の音にあらず」です。なので、和声がわからないと理解しづらいですね。

旋律を解釈する場合には非和声音を見つけることからスタートするとよいかもしれません。

さて、メロディーはただ適当に音階を上がったり下がったりしているものなのでしょうか?…いいえ、違います。良いメロディーには発想の元になっているものがあります。それを「モチーフ」といったりします。

モチーフを元に作曲家は、変形させたりして、楽曲全体の統一した印象を作っていきます。

このモチーフについては以下の本がとても参考になります。
作曲の基礎技法
アルノルト・シェーンベルク
音楽之友社
1998-12-10


ベートーヴェンの楽曲を中心に「モチーフ」をどのように展開させていくのかを分析しています。冒頭部分を読むだけでもヒントがたくさん得られます。作曲家がモチーフをどのように展開させているのかなあ?と自分がやっている楽曲の中で意識が向くようになると、旋律の扱い方がとても丁寧になります。

さて、非和声音やモチーフについて述べてきましたが、旋律について意識を働かせるためには「秘伝」があります。

それは…自分でメロディーを作ってみることです!そのための参考書としては、以下の本がとても参考になります。ポピュラー音楽のため・・・と銘打っていますが、段階的に書かれています。この本を読めば、作曲家が「あてずっぽうに」旋律を書いているわけではないのだ!…とわかるはず(霊感…などという曖昧な言葉では美しくロジカルな旋律は生まれないのです!)。



以上、旋律について、どのように勉強していったらいいのか?…を参考書を中心に説明してきました。

旋律にもリズムがありますので、そのあたりも注意して…と書き始めると無限に終わらなくなりますので、このあたりで。

とりあえずのまとめとしては「歌ってみる」「メロディーを作っている人の気持ちになって分析する」「自分でもメロディーを作ってみる」という作業をしてみると、旋律を分析する感覚が養われてきます。


では、「音楽表現を考えるためのヒント3」へ続きます!


音楽表現に関しては、次回の日曜ワークショップでも扱います。 

表現力についてヒントを得たい方…ぜひ日曜ワークショップ「表現力アップの秘訣!」に参加ください! 
詳細はこちら! 




 


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音楽表現を考えるためのヒント1

表現力っていうのはなんでしょうか?

これから何回かにわたって、このブログでヒントを書いていきたいと思っています。

当教室に訪れる方には「自分で表現をしっかりとつけてみたい」と仰る方が多いのです。

当教室の生徒はいろいろな曲を持ってきます。私がまったく見たことがない楽譜をその場で分析し、解釈の可能性を探る…それを見て、生徒さんによっては「先生って、初めて見た曲の表現がどうして分かるのですか?」と訊いてくることがあります。

勉強すればできるよ〜!とその場ではぐらかす場合もありますが、いくつか解釈の方法を教えます。西洋音楽の普遍的なルールをいくつか知れば、表現を探していくことが可能です。

今日から、その普遍的なルールを知るための参考書やヒントを少しずつこのブログでお伝えします。

ということで「音楽表現を考えるためのヒント」第一回!

まずは音楽における「表現」とはなにを表しているのでしょうか?…これはとても大切です。抽象的に言ってしまえば、ストーリーを曲で描ければよいのです。とはいっても、音楽には「言葉」はありませんし、絵もありません。音でストーリーを描ければよいのです。

では、ストーリーとは何か?…はじまりがあって、いろいろな変化が起きて、波乱があって、クライマックスがあって、終わりがある。つまり「変化」=ストーリーというわけです。

音楽では、それを「音楽の三要素」(旋律、和声、リズム)を用いて、ドラマを描き出します。この「表現とは変化」であるということをしっかりと整理してある名著としてハンス・ペーター・シュミッツ氏の「演奏の原理」(シンフォニア刊)があります。

演奏の原理
大阪村上楽器
2006-04-21


この本から多くのことを学ぶことができます。基本的な概念はシンプルです。

動的であるか静的であるか?…これが変化を作る要素ということです。テンポの速い遅い、音量の変化、アーティキュレーション、etc...いずれの要素も動的であるか静的であるかという区別がつけられます。

音色についても動的であるか静的であるかということがあります。面白いのはこのような区別がつけられると、音量の変化や表情記号の知識などと組み合わせると、様々な表現のバリエーションが得られるということです。

以前、スペインの女流ギタリストであるマリア・エステル・グスマンのマスタークラスで私が感じたことのブログ記事をアップしました。
明るさと暗さ:開と閉

この記事の中でこう書きました。
マリア・エステル・グスマン氏のマスタークラスの通訳をしたときのこと。クレッシェンドを「だんだん開いて行って〜」と言ったり、フォルテを「もっと開いて!」と言ったりします。つまり「abierto」という単語を使うわけです。直訳すれば「開いている」。英語のopenedです。文脈によっては「開放的に!」とか「明るく!」という感じで訳しわけたりします。
 

音量の大小、音色の明暗は同時に表現されると、実に複雑な表情を孕んでいきます。

楽譜のダイナミクス記号を見て、音量の大小だけで表現しようとすると、非常につまらない音楽になっていく場合があります。緊張感のあるピアニッシモ…硬質な音色で音量を小さく…というふうに表現することも可能です。

このようにハンス・ペーター・シュミッツ氏の著作には多くのヒントが隠されています。また、そのお弟子さんでもあった吉田雅夫さんの著作も簡潔にまとまっていますので、オススメです。




では、「音楽表現を考えるためのヒント2」へ続きます!

音楽表現に関しては、次回の日曜ワークショップでも扱います。 

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練習の仕方を学ぶ!〜けっこう大切です…

練習の仕方や上達の仕方がわかっていないと、道に迷います。
この練習の仕方でいいのだろうか?…ほんとうに自分って上達しているのかしら?…という疑問を持ちながらでは、不安でしょうがありません。

実際に、生徒さんとのレッスンで「練習の仕方」を教えることが多いのです。生徒さんに「ここはどういうふうに練習したの?」と質問して、家での練習の仕方をその場で再現してもらうと、いろいろなことがわかります。ひたすら頭から通して弾く…ミスをしているところは放置…という人から、神経質なくらい細部にこだわってしまって前進できない人まで。練習の仕方は人それぞれなのですが、もう少し頭を使って、ある程度練習の方法と上達の段階のイメージを持っていると良いのかなあと思うのです。

なので、本年初の日曜ワークショップは「練習の仕方を練習しよう!」というテーマで行います。この講座に出ていたければ、今年一年確実に上達への階段を上ることができるでしょうし、自分の弱点発見にもつながります。充実した練習ライフ(?)を送ることができます。(日曜ワークショップ詳細はこちらをクリック!)

毎日練習していて、「うーん、今日も充実の練習だった!楽しかった!」と言えるようなギターライフが歩めたらいいですよね。

今まで「自分は下手くそになっているんじゃないか…」と思っていた方も是非参加してみてください。 時間ばかりかけていても、楽器は上達しませんので。頭を使って練習していく方法を教えます。いくつかのヒントを得て、日々の練習に用いるだけでも効果的だと思います。

初心者であろうが、上級者であろうが、(もちろんプロであろうが、)練習の仕方を「わかっている人」は確実に上達しますし、日々の練習時間を充実して過ごすことができます。特にアマチュアの方にとって、本番で弾くことも楽しみの一つではあるのでしょうが、練習時間の充実は「学ぶ喜び=何を掴んでいく実感」へと繋がります。なので、是非「練習の仕方」を学んでください。

毎日、練習していても漫然の過ごしていては、決して音楽は良くなりません。しっかりと練習の過程を観察し、どのようなことを守ればよいのか?何を考えていけばよいのか?…を頭に片隅に置きながら楽曲に取り組んでいかなくてはなりません。技術的な部分は身体トレーニング(コントロール)の分野でもあるので、洗練させていくのに時間がかかるものもあります。寝ている間に脳みそは整理整頓する部分もありますし、身体の精緻なコントロール感覚が大切となってきます。このあたりのこともヒントをあげることができます。

しっかりと頭を使って練習すること。そして、「熟練者になるにはどのような道程をたどるのか?」をあらかじめ知っておくこと。そして、クラシックギター演奏に関して、具体的に音楽的、技術的にどのようなことに注意して練習を行っていけばよいのか?…これらのことを学んでおくと、今年1年、充実した練習を行うことができます。

そして、一年間実践してもらえれば、そこから更に練習法を洗練させていくことができます。結局、練習法自体も洗練させていくことが可能なのです。その第一歩としても是非、今回の日曜ワークショップ参加してみてください!

1月18日(日)午前9時30分〜 渋谷にて行います。詳細はこちらをご覧ください。
 

2014年のまとめパート2〜教授活動編

教えること…個人レッスンにせよ、ワークショップ形式にせよ、教えることで自分自身の知識や経験を参照しながら、再構築しなくてはなりません。その作業はずっと続けてきました。来年で教え始めて15年になります。常時40名の生徒さんを毎週教えています。まったくの初心者から上級者、プロ志望、もちろんプロ演奏家として既に活動している方まで…いろいろなレベルの方を教えています。

とくに今年はコンクールで上位を狙う方、プロとして活動していきたい方が多く訪れました。定期的なレッスンの場合もあれば、月に1回ほど上京してくる方もいます。
 

熱心な方が多く、いままで他の先生に就いていてもなかなか内容に納得ができなかった方が多いのですが、それだけこちらの知識の整理が必要になってきます。その場その場のレッスンで生徒さんの悩みや難所を把握し、それにたいしてどのくらい適切なアドバイスができるか?…が大切だと思ってきました。

ある程度のことはメールや電話での相談で解決するのですが、実際に演奏を聴いてみて、練習の仕方を見てみないと、本当の解決には至らない場合が多いのです。このあたりはマンツーマンのレッスン形式の常道なのでしょうね。


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定期的に通っている生徒は、1年ほど通っていれば、「あ、先生ならこういうこと言うだろうな…」ということがわかってきます。その状態になれば、しめたものです。極端な話、レッスンに来なくても「レッスンを受けている状態」になっていきます。


その状態になった生徒さんというのは大体わかります。もうそういう思考回路になっただろうな…と思ったら、もうすこし次元の高いスキルの伝授にかかります。教える側は口に出さなくても、生徒さんの吸収度を的確に把握しておかねばなりません。


技術面、表現面において「当たり前にやれてほしいこと」というものはあります。たとえば、技術面でいえば、声部の弾きわけ、消音、アポヤンドとアルアイレの自由な使い分け、効率のよいタッチ、ダイナミクスの適切なコントロールなど…たくさんあります。表現面についても、拍節の適切な理解、フレージングの正しい理解、音楽形式についての正しい理解などなど…これもたくさんあります。「あたりまえにやれてほしいこと」と書きましたが、これが俗にいう「基礎」です。


この基礎力が非常に足りない方が多いというのが、今年はっきりとわかりました。たとえコンクールで上位入賞していても、プロで活動していても、「あたりまえにやれてほしいこと」ができていない人がとても多い。


そのあたりをどのように伝授していくか?…生徒さん本人がこれらのことにどのくらい必死に食らいついてくるようにするか?…が今年の「教える」ということのテーマでした。


なので、個人レッスン中はもちろんですが、ワークショップなどでも基礎技術や表現について(拍節感やレガートなどについて)講義を行いました。特にワークショップは教室内外の方がたくさん受講してくれました。教える側としてもたくさんのことに気付きましたが、簡単にいうと以下の言葉に集約されます。


基礎技術不足が不適切な表現を導く。そして不適切な表現イメージが基礎技術への不完全さを許す。


…基礎技術が足りないために、フレージングにタイムラグが生まれたり、ポジション移動時に不自然なアクセントがついたりします。そして、それがそのまま「その人の音楽性」になってしまうのです。もちろん、この音楽性は「歪められた音楽性」です。技術がより優れていれば、その本人のイメージに近い音楽へなっていきます。その人のもっている不完全な技術レベルで音楽を作り出そうとしてしまい、それがその人の音楽として固定されてしまうということです。


表現のイメージが不完全な場合も、技術への甘えがでてきます。ここは絶対に音を繋ぎたい!…と思えば、それを実現するための技術を身につけたいという欲求がでてきます。


この両者がバランスよく学べている方は、上達します。音楽全体がよくなっていきます。表現イメージに関しては、ひたすら良い音楽(クラシックギター以外)を聴くこと&しっかりと楽譜から情報を読み取って(楽器をはなれて)、作曲者の意図やイメージに近づいていくしか方法はありません。「実際に声にだして歌う」ということもとても大切。


教授活動においては、上記のことをずっと意識して教える1年だったと思います。そして、今後もこの両者のバランスをとりながら、教授活動を続けていきたいと思っています。


真剣にクラシックギター音楽を学びたい方は、一度は私のレッスンに来てください。他の先生では教えられないことをたくさん教えることができると思いますし、生徒さん本人が自分で「学び続ける」ための基礎を教えることができます。


まったくの初心者の方も是非お問い合わせください。コンクールやプロを目指す方も是非。本当に役立つ知識と経験を与えることは保証いたします。


来年も是非「富川ギター教室」をよろしくお願いいたいます!




 


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