ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

スペインギターフェスタ

2019.8 新サイトOPEN!
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※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

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打ち合わせで日本庭園(三渓園)〜知ることの連鎖

今日は横浜にある三渓園を訪れました。秋口くらいにこちらで演奏する予定なので、そのコンサートの企画プロデューサーと下見に行ってきたわけです。映像作家さん(演奏の様子を収録予定)も一緒。

お天気の良い日でしたので、とても気持ちいい。
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正直いうとプロデューサーさんから「三渓園」という場所のことは初めて聞きました。最初にお話をもらった時にこの三渓園というのを作った人が戦前の日本における「芸術家のパトロン」であることを知り、せっかくだから勉強してみるかーと。



こんな本を読みました。松方コレクションや大原美術館のことは知っていましたが、原三渓さんについては全く知らず。この本では原三渓さんについてかなりページ数が割かれており、詳しく氏の芸術への貢献を知ることができました。

この本から事前に予備知識があったので、期待度マックスでいきましたが、それを上回る「美しさ」!

場所自体が「美術館」なのですね。風景と歴史的な建造物が作り出す美術館。

今回は打ち合わせということがありましたので、のんびりと散策することはかないませんでしたが、時間ある時に個人的にもう一度行ってみようかなと。季節ごとの風景も楽しんでみたいなあーと。

そして、もう一度上記の本も読んでみようなんて思っています。

こうやって一つ仕事が増えれば、知ることが増えます。人生って知らないことばかりだし、まだみていない美しいものはもっとあるのでしょうが、やはり自分の周りから少しずつ発見していかないとなあーと。

午後は戻ってきて少し練習して、週末はワークショップもあるのでレジュメの下書きをして、夜からはオンラインでのワークショップ。

ホセ・ルイス・ゴンサレス先生が書いた「テクニックノート」の講座です。

SGFAシーズン3























テクニックノートをじっくりやりながら、受講生の方に伝える言葉を考えていると、やはりこの本は不快なあーと。今回の講座はあえて事前にテキストを作らずにやることにしました。自分の身体で覚えている感覚を(事前に)言語化してしまうと、この本を学ぶ人たちの身体感覚を奪うのかなあーという配慮です。

見る前に飛べ。

まずはやってもらって、少しずつ考えていく。そういう講座にしたいなと思ったのです。

実際、自分がやりながら「こういうことも気をつけてくださいねー」という感じで進めていったのですが、後で動画見返してみるとなかなかな発見が自分でもあるんです。

奏法っていうのは面白いし、奏法伝授の方法っていうのも面白い。何れにせよ、受講生の方の考える可能性を奪わないように余地のある講座をしていければいいなーと思っています。


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「ホセ・ルイス・ゴンサレス テクニックノート」について

今年になってから改めて「ホセ・ルイス・ゴンサレス テクニックノート」を見直している。



GG431 ホセルイスゴンサレス ギターテクニックノート
ホセ・ルイス・ゴンザレス
現代ギター社
2008-08-27



やはり”名著”だなあと。テクニック面において過不足がなく、丁寧にやっていけば自分の技術上(メカニック上)の弱点がわかる。先ほども朝練習していて、「ああーこういうの昔から苦手だね」なんて思ったりしてました。

こんな感じで今年からかなり意識的にテクニックノートをやり直しているのには理由があって、連載やレクチャー的なものをやらねばならないからです。

連載は今年の秋くらいから現代ギター誌上で行う予定。連載スタートまでしばしお待ちください。紙媒体ならではの内容となるようにじっくりと内容吟味しております。

レクチャー的なものはオンラインで。2023年4月からスタートします!

2021年からスペインギターフェスタメンバーでオンライン講座をやっておりますが、シーズン3もやることになりました。シーズン1、シーズン2とギター史を講義していたのですが、それはしばらく休んで、シーズン3はテクニック的なことをやりたいなあーと思って、テクニックノート講座をやることにしました。

SGFAシーズン3

















このオンライン講座ですが、Facebookのアカウントを持っている人であれば誰でも参加できます。年間で13500円!(4/30までの申し込み)。五名の講師の講義が受講できて年間13500円って…安い!

日曜ワークショップでも「テクニックノート講座」を年末にやることが恒例になっておりますが、毎月やることでより詳細にテクニックノートの使い方がお伝えできるのではないかと考えております。

テクニックノートに関してはその使い方だけでワンレッスン希望者が今までもかなりいましたし、講座関係も地方からの問い合わせも多いので、これを機会にみなさんオンライン講座申し込んでくださいね!

20221030 スペインギターフェスタ横浜公演

10月30日 日曜日にスペインギターフェスタの演奏会が横浜イギリス館でありました。

おかげ様でたくさんの方にお越しいただき本当に嬉しかったです。そして、やはりこの仲間で演奏できる安心感と「ああスペイン音楽っていいなー」と思える時間はかけがいのないものです。

10月28日からリハーサルに入って、今回はデュオもあるので、スケジュールを組みながらやりました。
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↑こちら坪川さんと池田くんのデュオリハの様子。

途中、やはり男子組だけで飲みに行ったりもします(定番コースです!)。

カレーをあてに焼酎飲んだり。

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そんな感じで、真面目にリハーサルも二日間やって、当日もスタジオを借りてゲネプロ。

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そして本番。横浜のイギリス館はやっぱり風情あります!
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プログラムは以下のような感じ。

<第1部>

口づけの伝説 

間奏曲〜ゴイェスカス(グラナドス)4:50  

ゴヤの美女(グラナドス)池田、富川、東 

ロシアの思い出 (ソル)岩崎、東 



  <第2部>  

メランコリー、テルプシコーレ(フェレール)富川、坪川

庭の乙女たち  (モンポウ) 

粉屋の女房の踊り (ファリャ)

トナディーリャ23楽章(ロドリーゴ)池田、坪川 

アロンソの結婚(ヒメネス)



アンコール:ペルトゥプロロ



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やはり、この五重奏だとオケ感が出ます。

デュオやトリオだと室内楽感が出る。デュオだとそれぞれの奏者の個性が出て、これもお客様には好評。

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終演後はやはり横浜中華街で打ち上げ!

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スペインギターフェスタでは来年スペインツアーが予定されています。それに向けて現在鋭意調整中。ああー楽しみ!

pのタッチとアングル〜腕で弾く?指で弾く?

最近、生徒に教えていて、pのタッチ(右手親指)についてあれこれ考えております。諸説あるので生徒さんも悩んでしまうことが多い。

腕の重さで弾く!という説。
指の関節をしっかりと動かして弾く!という説。

その両方とも使うのが良いのです。どちらから片方だけに偏ってしまうと、右手が不安定になる&指が力んでしまう。世の中のギター奏法理論を語っている人は「上記のいずれか」を主張している人がほとんどですねえー。上記二つともうまくバランスをとってミックスして使う&場合によってはどちらかのみを使う&パーセンテージを変える・・・ということで安定したpのタッチを習得できるのです。

ということで、8/7-8/9までスペインギターフェスタ「夏の祭典」というオンライン講習会をやるのですが、ワークショップのテーマは「p指のアングルと腕の連動〜しっかりとした音を出すために」というものにしました。

和音を弾くときに低音がしっかりと出ない・・・そういう悩みを抱えているギター学習者の方多いのです。そして、しっかりとした音を出そうと頑張っていたら指の筋をおかしくしてしまった・・・という方も結構います。

そうならないように、「腕の重さを用いたpのタッチ」を身につけると同時に、「右手指全体のフォームの安定」も獲得できるような奏法を用いなくてはなりません。

というわけで、簡単にテキストを作成してみました。チラ見せ。

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実際はちゃんとワークショップ形式で説明を入れながらおこないます(なんだかタブ譜がボヤーンとしているなあ)。

というわけで、pのタッチでお困りの方、ぜひスペインギターフェスタ夏の祭典ご参加ください。聴講生、絶賛募集中です!

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時代とテンポ感

スペインギターフェスタアカデミーというオンライン講座を2021年4月からスタートしております。スペインギターフェスタメンバーが講師陣。僕はギター史を担当しております。



で、毎日月末に「質問デー」というのをやっており、受講生の方からの質問がいい感じにやってきます。

今回僕のところには「ルネッサンスやバロックの時代の音楽を演奏する際にテンポはどのようなことに気をつけたら良いか?」というもの。

毎回、いろいろな質問を受けて、調べます。嘘は答えられないですからねー。で、資料をいろいろ引っ張り出してきて調べるわけです。ギター史や音楽史についてはだいたいの概要な脳みその中に入ってはいるものの、そこに裏付けが欲しいし、でたらめに答えたくないですからねー。

というわけで、勉強するわけです。

今回用いた資料は以下三つ。

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クヴァンツ。

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モーツアルト父。

そして、上記含め、ルネッサンスからバロックあたりのことについて「あんちょこ」的に丸っとまとめてある本がこちら。

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橋本先生の本、今日はじっくりと2時間くらいかけて再読してみました。もちろんテンポについてのところだけですが、頭がスッキリ。そして、速度記号や拍子記号に関するところも整理できました。やはりテンポは人間の生理的な部分(腕の動きとか踊りとか)に関連していることも多いのだなと再確認。

三拍子のことについても、ちょっと調べてみましたが、バロックギターのサンスの教本のラスゲアードの部分についても、ヒントがもらえました。いやあ、面白い。

良い質問は、刺激を与えてくれます。そして、僕の中の知識も整理されていきます。

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