ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

レッスン覚書

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レッスン覚書2017年4月3日〜17日

1:どの曲も最初にテンポをしっかりと設定してから、スタートすること。なれてくると調弦する「ふり」をしながら、テンポ設定作業をすることができる。

2:何曲かまとめて弾く場合。組み合わせによってテンポ設定しやすい場合とそうでない場合がある。 メドレー的に弾く場合は、相互の調性をしっかりと考えることもそうであるが、リズムの整合性などを考えるべし。

3:スラー。しっかりと音を出そうとすると、「はやくなる」傾向がある。それを癖にしないこと。「任意のタイミング」でコントロールするべし。

4:カーノ、ワルツ・アンダンティーノ。メロディーはアポヤンドで弾きたいなあ、と思うのであれば、低音とのバランスを整えること。

5:各調におけるポジション重視による音階と、和音のフォーム。それを最初はしっかりとわけて学ぶ。その後に両者を歩みよらせていく。それがクラシックグリップのフォーム作りでは一番重要。

6:アルベニスは実にメロディーのセンスがない作曲といえる。独創的なフレーズはなく、基本の「軸」に尾ひれはひれがつくだけのことが多い。その「おひれはひれ」をどのように感じ取っていくか…それが良い演奏かいなかの分かれ目となる。

7:同じジャンルの音楽をたくさん聴くことと、それに執着して「同じジャンルの音楽しか聴けなくなること」はまるで別物。できれば前者でいたい。

8: いろいろな音楽に無理に触れる必要はないが、そういう心構えと行動をとることだ。自分の中の縛られた価値観で暮らすのは楽である。ただし、音楽は「刺激」である。脳みそをぴりぴりと動かす音楽=本当の音楽である。

9:初心者のうちから、左手の指先は指板上を向いているように厳しくやっておかないと、あとで修正が厳しい。「指がはねあがる」がデフォルトになってしまっている人が、指板上に指先を向けようとした瞬間に「押弦してしまう」ことが多々ある。「指を意識する=動かす」という間違ったスイッチがはいってしまうのだ。実はジストニアの原因もここにある。

10: ポジショニング。最初から1弦から6弦までで行うこと。その上で左指の「はこ」の形を意識して1弦上のポジション練習を行うこと。つまり、同時に6弦のポジション練習もおこなうべし。

11:ちゃんとした譜読みができていない「現代曲」演奏はとても危険。ひたすらに作曲家がつけた細かいニュアンスを読み取っていくこと。

12:メロディーをきちんと歌わせる。それから低音をつけてみる。そして和声を分析してみる。いつも、その裏にメトリークを感じること。拍節感はいつでも存在する。一瞬裏方にまわろうとも、絶対に存在する。

13:メロディーのモチーフを常に探しつづけること。モチーフを探したあとはそれがどのように作品全体に「ちりばめられているのか」を考える。そのままの形かもしれないし、すこし変形していたり、別の要素が付け加えられているかもしれない。シェーンベルクの「作曲の基礎技法」は必読である。 

レッスン覚書2017年2月23日〜3月15日

レッスンがすくなかったので、メモ書きあまりありません。。。

1:左手の押弦がおわったあと、離弦した指はそのままの場所で(原則として)待機。確率の問題であるが、また「使用する」場合が多い。例えば、ドレミとメロディがくると、もういちどドレミ〜とくりかえす場合が多い。ドレミというメロディーのあとに、たとえばシファドーとランダムなメロディーにいくことのほうが少ないものだ。

2:テンポっていうのは平均時速の感覚が大切。

3:音をつなぐ感覚。音が減衰する楽器であってもクレッシェンドの感覚は大切。

4:時代様式。クラシックギターは本当に様々なジャンルの音楽を扱う。ジャズ的なもの、ポップス的なものも入り込んでいる。ある程度のコード理論は必須。

5:ルネッサンスの「歌」への感覚はもっておいたほうがいい。

6:左手の準備が「できている」と思っていても、なかなかできていないもの。ビデオをとるのが容易な時代なので、スマホで撮影してすぐチェック。だが、便利な時代になればなるほど、みんなツールを使わない。そういうのがない時代のほうが、自分でがっちりと意識して自己修正できたのかもしれない。

7:クラシックギターのなかに、全部をとりこもうとしてはだめである。クラシックギターはクラシックギターの良さがある。そこのジャズの本当の良さ、ポップスの本当の良さ、ルネッサンス音楽の本当の良さを「そのまま」とりこむことはできない。クラシックギターという楽器の良さを引き出すことを忘れてはだめである。

8:基礎練習というものは、良いパーツを作る作業。粗悪なパーツで作った機械はそれなりに動くが、短時間で故障したりする。良いパーツがひとつ入るだけで、ちょっと改善する。そして良いパーツの性能を活かすために、他のパーツも質もあげたくなる。そうやって、基礎練習って幅を広げていく。というよりは、じょじょに広がっていくのだ。


 

レッスン覚書2017年2月18日〜2月22日

1:やり方を教えてもらっていないと受け身になる。他の教室で学んだ生徒さん、、、そういう受け身の方が多い。受け身は癖になる。

2:もし技術解決や表現実現のためのツールを学んだならば、自分で応用してみること。そしてそれが正しい道具の使い方なのかをレッスンで確認すること。それが「本当のレッスン」。

3: ある程度、弾きこなした曲や発表会やコンクールでかけた曲。寝かせるということは大切。寝かせることで熟成することもあるが、新鮮さを取り戻すための時間とも言える。

4:レパートリーとなった曲は毎日弾き続けることでマンネリになる場合もある。1週間に一度程度さらうことで、抜けている部分などがわかってくる。イメージがしっかりとできていないところや練習不足の点は暗譜していたとしても抜けが顕著になる。

5:グラナダ。長く伸ばす音。強く音を出すという音量のイメージよりも、「音を前に出すイメージ」。

6:ディアンスのサウダージ二番。なかなかよい曲。

7:ディアンス。他界してレッスンにもってくる生徒増えた。

8:ブローウェルのシンプルエチュード15番。珠玉の名曲。1弦2弦上でのメロディーの歌わせ方は当然だが、特筆すべきは2ページ目の3弦上でのメロディーの歌わせ方。名器シンプリシオで若き頃名ギタリストであったブローウェルらしい作曲である。ギターの「おいしい点」を熟知している。

9:シンプルな基礎練習。自分の知っている限りのことを「注意」して行う。いずれがそれが歯磨きのようになってくると、よいね!

10:カルカッシギター教本のエチュード。リズム、和声、旋律…いろいろと考える。たくさん試して、表現の可能性を感じる。そのためのエチュードともいえる。

11:基本的な和声分析ができてくるだけでも、表現に立体感がでてくる。 

12:バッハの山型音形、谷型音形。三音でつくられるこれら二つを意識するだけd音楽の構造が見えて来る

13:装飾音が置かれているところは「強調」点。そこへ向かっていく意識をもつべし。

14:音高ばかりを意識してダイナミクスをつけてはならない。

15:コンクールに通るコツ=審査員に文句をつけられない演奏をすること

16:久々に弾いたときの演奏が、その人の実力。

17: ヴィラ=ロボスのプレリュード全体になんとなくストーリーが見える。そのくらい一曲ずつのキャラクターがしっかりとしていると言える。そしてそういうキャラが見えてくると一曲ずつの表現の目処がたってくるだろう。

18:ヴィラ=ロボス、プレリュード3番。doloridoとmolto adagioのニュアンス。悲痛な感じをフォルテでスタート。この表現は「絶叫」に近いものかもしれない。ただし内的な叫び。叫んでも叶えられなかった望み=絶望。そしてadagioという「細心の注意を払う」ニュアンス。このふたつの情感やテンポ感が表現できるとよい。

19:ヴィブラートは倍音のコントロールである。基音にたいして、どういう倍音をプラスしていくか。考えるべし。

19:楽譜を見て演奏する場合(視奏)は「どこをみるか」ちゃんと決める。楽譜をみるのか手をみるのか決める。暗譜の場合も「どこをみるか」ある程度決めておくこと。 

 

ビデオレッスンの勧め〜本番効果を用いてうまくなろう!

出張が多い方や地方在住の方のためにビデオを使ったレッスンも行っています。

リアルのレッスンと半々という方がほとんど。

月一回は実際にレッスンにきて、あと2回はビデオという方や、地方在住の方では数ヶ月にいちど数時間のワンレッスンをうけて、月に一回程度のビデオレッスンをするというプランの方もいます。

こんな感じでPCで生徒さんの演奏動画みて、コメントを送ったり、場合によってはこちらが簡単な返信ビデオを撮ったりして、レッスンしています。

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現時点で5名ほどがこの形でレッスンを受けています。最近、おもしろいことに木津きました。このビデオレッスンをうけている生徒さん…みんな同じことをいうのです。

「ビデオである程度の聴かせられる演奏を撮ろうと思うと、きちんと練習しないとなかなかうまくとれない」と。つまり、ビデオである程度の演奏を録画するためには、かなりきちんと準備しなくてはいけないということです。

思い返してみると、コンクールの録音審査などで、僕も同じ経験があります。

録音しないで練習しているときは気にならないのに、さて録音ボタンを押した瞬間に「あれ、こんな演奏でいいのかな??」と思ってしまったり「あ!!こんなにミスが多くちゃダメだ!」と思ったり…。

録音という作業になると、急に注意力が増すのです。これは本番でも同じことが起こりますね。急に自分のミスや音楽的な未熟さが気になってくるものです。 

なので、ビデオレッスンの生徒には「完璧な録画をとろうと思わないで、これでいいや…程度で送ってくださいね!」とアドバイスします。それでも、がんばって練習して録画してきます。

結果として…かなり上手になります!

そして、この形式のレッスンの方がいうのは「先生のアドバイスがビデオとかメールで残るので、復習がばっちりできる!」ということです。これも、自分がこの形式で教えてみるとまで気づかなかったことです。

もちろん、実際のレッスンの良さもあります。とはいえ、ビデオレッスンの効用もあります。併用も悪くありません。

この形式のレッスンに興味のある方は是非お問い合わせください!
tomikawaguitar@gmail.com 

通常のレッスンとの併用が効果的ですが、ビデオだけの交換のレッスンも可能です。お気軽にお問い合わせください。

 


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レッスン覚書2017年1月30日〜2月16日

1:ソルのエチュード。古典的に「1:1:2」比率でフレーズが書かれていることが多い。

2:古典。小節線で和声がかわる。小節線をまたいでの同音反復は「非和声音」のことが多いというルールはこれが由来。

3:音高があがっていくフレーズはクレッシェンドでもよいが、和声も考えること。ラーシードとあがっていくフレーズ。Am-E7-Amという和声であれば、最後のドのフレーズはすこし「音量小さめ」でもよいかもしれない。

4:マルサグリア「白鳥の歩み」。トリルの取り扱いの曲としては秀逸。

5:夢〜マズルカ。終わった部分からスタートする感覚を。B部分(マイナー)を弾いてみて、もどることをイメージして曲を開始するとうまくいく。

6:コードを覚えるのとクラシカルな読譜が綺麗にリンクしてくる瞬間…なかなか味わい深い。ポピュラーだけを習っていては経験できない感覚だろうな。

7:ミランの譜本の最初の10曲だけでもなかなか手ごわい。だが、名曲多い。ギタリストの人は6つのパヴァーヌの印象が強すぎてミランのポリフォニック楽曲の凄さに気づいていないかもしれない。

8:和音の特定の音だけピックアップして強く弾くことはクラシックギターでは当然である。これは実は鍵盤楽器よりも難しいかもしれない。

9:ヴィラ=ロボス、プレリュード3番。和音の弾き方の可能性。セゴビアとヴィラ=ロボスの邂逅時の逸話をしっているといろいろ見えて来る。ギター史を知ることって大切。

10:ヴィラ=ロボス、プレリュード4番。最初のチェロ的なフレーズの終止のロングトーンは和音の「倍音」で補強する。

11:ヴィラ=ロボス、プレリュード4番。途中のアルペジオで1弦開放を鳴らし続け「ドローン」効果。「テンションコードと捉えること=ドローン」ではない。

12:シュナイダー、青春。イントロのイントロらしさ。実際の曲にはいってからのインテンポ感と変化をつけるとすれば、大げさに「エンジンをふかすように。

13:ベースの「導音」はアポヤンドをかけることによって、音量がかわる。同時に意識がかわる。

14:タレガ、夢〜マズルカ。冒頭のテンポ設定丁寧に。

15:長調と短調のテンポ設定。長調は「アップ」、短調は「ダウン」。テンポは歩みなので歩幅で考える場合もある。いろいろな設定な仕方があるので、最低でもテンポ設定の方法は3種類はあるとよい。



 


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