ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

右手

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※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

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関節の位置を誤解している人は、とても多いです!〜6/21日曜ワークショップについて

次の日曜ワークショップは6月21日です。右手のタッチをテーマに行います。
右手の関節の位置をしっかりと確認し、自然に指を動かす。そして「素直に弦を振動させる」。音を出すということの基本を確認していただきたいと考えております。

詳細はこちら↓

正しくタッチできていますか?〜素直に楽器を鳴らすためのタッチ講座


そういえば、最近このような記事を発見しました。
衝撃の事実:みんな第三関節の位置を間違えて覚えていると騒然に

これは通常の私のレッスンにおいても、いつも最初に確認してもらう作業です。私のところにレッスンを受けに来る人も、最初はほとんど「上記のような間違った身体認識」をしている場合がほとんど。

「身体を正しく認識していない=間違った身体の使い方をしている」ということですね。

例えば、レッスンで「そこは第三関節からしっかりと動かしてね!」と言った場合も、第二関節から動かしている人がとても多い。

そもそも、第一関節〜第三関節という「呼び名」も誤解を招きやすい。ふたつの意味で。
1:第一関節を指先から数える人と手のひら側から数える人がいる。
2:そもそも手には関節が「4つ」ある!

上記の理由で、私はレッスンやワークショップでは「第一、第二、第三…」という呼び名は使いません。

指先からDIP PIP MCP(MC) CMC(CM)です。

医学用語で統一したほうが、誤解がないわけです。

正しい指の構造の理解は「正しい指の動き」を導きます。普段から間違った認識で指を動かしていれば、いつまでも指は正しく動きません。そして、指に負荷をかけるアクションを続けることになってしまい、腱鞘炎やジストニアなどの故障の原因になります。

そして、正しいアクションができれば、あとは「弦の振動」を考えればよいだけです。そこから「正しい爪の形」も導き出されます。指の形も長さも人によって千差万別です。なので、爪の形状も人によって異なります。「あの人は良い音でるなあ!真似してみよう」というのは意味がないのです。

まずは「指のスムーズな動き」を確認し、その上で爪の形状を考え行くべきです。

そのようなことも、今回のワークショップでは説明していこうと考えております。

また、各指の関節の使い方、コントロールの仕方も学んでいただきます。上記の「DIP-PIP-MCP-CMC」関節ですが、一般には「MCP関節から動かす」というのがギターの基本ですが、それがなかなか上手くいかない方もおおいはずです。

ここでちょっとだけヒントですが、実は「PIP関節」と「CMC関節」のバランスと意識が「MCP関節」をスムーズに動かすコツです。このことはほとんど知られていない知識です。ワークショップに参加していただける方にはしっかりとご説明します。

是非、参加していただけると嬉しいです。

正しくタッチできていますか?〜素直に楽器を鳴らすためのタッチ講座


ワークショップにどうしても参加できない!…という方、または個人的に知りたい方はワンレッスンなどで伝授可能ですので、ぜひお気軽にメールください。(tomikawaguitar@gmail.com)



日曜ワークショップのブログ



 


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aの動かし方のちょっとしたコツ(身体感覚に素直に!)

初心者のうちに正しい身体感覚でギター奏法を習得することは、とても大切なことです。何が「正しい」のか?・・・それは身体の合理的な仕組みに抗わないことです。そして、それが不思議なくらいに従来の伝統的な奏法に合致していることが多いものです。

巨匠たちの動きには無駄がありません。磨き抜かれた優れた身体感覚が、その演奏時の動きから読み取れます。

簡単にいえば、以下のようなことです。

自分の身体の動きに素直に!・・・ということ。

レッスン時でも、初心者の生徒さんへの指導は常にこの観点を忘れないように指導しています。たとえばこんな感じです。以下のビデオをごらんください。

20141021 aの動き修正前 from masatomo tomikawa on Vimeo.



右手薬指の動きがぎこちないですね。指先だけで弾いているという感じ。
「身体の仕組み」を理解してもらうことでこのように変化します。 

a指 修正後 from masatomo tomikawa on Vimeo.



どうでしょうか?以下3点が修正されたと思います。
1:右手全体の安定性
2:a指及びch指(小指)の緊張感の緩和
3:指全体での「振り抜き」アクションの向上 

与えたアドバイスは「小指と薬指は連動させたほうがよい」ということと「小指を先に動かすつもりで」ということ。

クラシックギターの奏法は、身体の動きとして「合理的」なものでなければなりません。合理的に・・・というと「難しいもの」と思われてしまうので、ナチュラルに!というほうがいいかもしれませんが・・・。

身体の動きの合理性は誰でも本能として持っているものです。もちろん、このビデオの生徒さんの動きはもっとスマートに洗練させていかなければならないのですが、初期の段階としては大成功と言えます。あとはこの感覚をしっかりと反復し、無駄を省いた洗練された「型」に仕上げていくしかありません。



 


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右手親指のタッチについて

突然ですが。。。

右手の親指のタッチやアングルについて説明してみようと思います。

そして、意外に生徒さんって自分の親指の動きに注意していないことが多いのです。なので、たまに動画を撮ります。本人にチェックさせます。今日もレッスン時に動画をとりました。右手親指の矯正の過程が面白いくらいわかりますので、YouTubeにアップしました。是非ご覧ください。

まずは矯正前。「今まで通り弾いてみてね!」と言って、弾いてもらったもの。



 右手親指が弾弦後、表面板から離れる方向に動いています。「弦を引っ張り上げている」というわけです。

さて、そこで、右手の親指のアポヤンドをちょっと練習してもらいました(1分ほど)。それで、「アポヤンドのように指をできるだけ表面板に水平に動かすようにしてみてね。ただしアルアイレでね」とアドバイス。

そうするとこうなります。

 
格段に低音の音量が豊かになりましたね!

『指を表面板に平行に動かす』だと表面板に与える振動は減るのではないか?・・・と思う方もいるかもしれませんが、実は爪の形状によっては、「弦を表面板方向に押し込む」ことが可能となります。もうすこし、この生徒さんはこのことに気づけるとより「深い」音がでると思いますが。。。(このことは明日の日曜ワークショップで詳しく解説してみたいと思っています)

しかし、4弦の音がちょっと「軽い」ですね。おそらく親指の弾弦時のアングルが「弦に対して斜めすぎる」のでしょうね。なので、右手全体の位置を少し修正。

こうなります。



どうでしょう?4弦と6弦の音の「太さ」が一定になったと思いませんか?

あと、他の指もアングルが若干変化するので、全体として「まろやか」な音になっています。



・・・という感じで、日々、生徒さんとのレッスンでは「いろいろ考えて」アドバイスを与えています。かなり頭は使いますね。だけど、生徒さんの「音色」「音楽」が変化している様子は本当に楽しい!

上記のタッチについては、明日のワークショップでも解説してみようと思います。お楽しみに!




 


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富川勝智

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CMC関節の意識・・・右手のフォーム

最近、生徒を見ていて、指の関節について観察しています。

まずは結論。右手のMCP関節を動かすときにCMC関節をロックしている人は手首が固くなっている傾向があります。

逆にいうと、スムーズに腕全体のリンクを保って弾弦動作ができている人は、あきらかにCMC関節が可動しているように見えます。

これは実は昨年の九州の湯布院で行った講習会でのレクチャーのテーマだったのです。それ以来、ちょっとだけ意識して生徒たちの弾きぶりを観察していたわけです。

全員に教えることはないですが、どうも手首が硬くなっているなあ・・・という生徒にはCMC関節を意識させることにしています。そうすると非常に腕全体のバランスがうまくとれることが多いです。

腕はショベルカーのアームのようなものです。ショベルは手の部分になりますね。そのアームとショベルが「的確なバランスで結ばれていること」が実はショベルの力を最大限に活かす方法なのです。そのためには「硬くなりすぎても」だめなわけです。もちろん、脱力しすぎてもだめです。

その具合を確かめるチェック法もありますが、これは文章では書きにくい。手を水平にして「波のように」ぶらぶらーっとしてみる・・・ただそれだけなんですが、これができる人はCMC関節が機能している状態であると推察できます。

右手の指がスムーズに動かない・・・指が巻き込まれてしまう・・・といった症状が出ている人は「手首が硬くなっている=CMC関節が意識されていない=機能していない」ことが多いのです。そして、上記のチェック法での動作がスムーズにできない人が多いのです。

右手のフォームを作るのは本当に大変です。

先日の「右手親指の消音」もそのフォームつくりのための必須の知識です。そして、弦を効率よく振動させる理論や爪の形状・・・ほんとうにきりがないのです。

そう考えると、ほとんどのギター教本の最初のほうにある「ギターの構え方」や「右手の基本フォーム」というのは・・・うーん、いらないんじゃないかなあ・・・もしかして必要悪??・・・などと思ってしまうのです。


教えることはやっぱり難しいなあ・・・と。でも、頭を働かせて、いろいろ考えていくと「人間研究」でもあるので、そのあたりは楽しいものでもあるのです。毎日ワクワクしながら、レッスンしているといっても過言ではありません。


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明日は今年最初の日曜ワークショップです!(クラシックギター奏法講座!)

さて、明日は日曜ワークショップです。

内容は下記のような感じです。

富川ギター教室主催 日曜ワークショップのご案内
2011年1月23日 午前9時30分〜12時
講座テーマ:クラシックギターの右手の基本
内容:クラシックギターを弾くための右手の基本奏法と技術的なポイントを解説します。理論的な面もゼロから説明し、具体的に楽曲の中で必要となる右手各指のコンビネーションなども実践していきます。基本理論は2009年より当ワークショップで何度も説明してきましたが、より具体的な内容となります。もちろん、まったく初めての方でも問題ありませんが、より詳細な内容まで踏み込んだ内容となっています。

準備物:ギターおよび足代(可能な方は譜面台)

参加申し込み:事前申し込み不要。

※日曜ワークショップは本年度より会員制といたしました。詳細は下記をご覧ください。会員申し込みされた方には毎月メールにて開催場所、参加費などの詳細をお知らせいたします!


http://guitar.sakura.ne.jp/school/contents/tsukiichi.html



2009年からずっと2ヶ月に1回は私、富川が講義を担当してきました。クラシックギターの奏法理論について徹底的に解説してきましたが、そろそろ「実践編」というべき内容に入っていこうと思います。もちろん、まったくはじめての方にもわかりやすいようにゼロから解説はしていきますのでご安心を!

会場の都合により「会員制」という面倒くさいシステムになってしまいましたが、教室生徒さんの方は「会員登録なし」でご参加いただけます(場所と開始時間は今までと変わりません)。

では!

(相変わらず、じたばたとした告知でまことに申しわけございません・・・)


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