ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

指盤

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タブ譜法〜ギター指盤の把握と視奏力アップのために!

クラシックギターの指盤…把握がなかなか難しい。

1弦でミなら直ぐに弾けるのに、「2弦のミ…どこ???」「3弦のミ……滅多に使わないので、しりませ〜ん!」みたいな生徒さんが多いのです。

何かいい方法がないかなあといつもあれこれ考えてレシピを与えるのですが、いくつか良い練習法はあります。そのひとつは「タブ譜を書いてみる!」という方法です。

今練習している曲でよいので、タブ譜に書いてみてください。ソルのエチュードでも、サグレラスのマリアルイサでも、禁じられた遊びでもよいです。
もちろん、ギターを弾きながらではダメですよ〜。ギター無しで楽譜だけから「何フレットを押さえるか…」というのを確認してください。
タブ譜はネットとかからダウンロードできます。こちらのサイトなどでどうぞ。



タブ譜ダウンロードサイト


さて、タブ譜に書いてみると、「あ、ここ思い浮かばないなあ…何フレットだったっけ?…」という箇所があるはずです。そこが苦手なポイントです。

実はこの「練習法」は私が仕事で学んだものです。数年前までたくさん出版物のアレンジの仕事をしていました。ヤマハさんやシンコーミュージックさんなどのムック本やポピュラーアーティストの楽曲のクラシックギターアレンジのお仕事です。

こんなの↓

IMG_1290


















レッスンもしていて、演奏会もありますから、必然的に時間がかぎられます。そして締め切りがタイトなことが多いのです。当時は手書きで音符を書き、タブ譜も書いていました。睡魔に襲われながら、スピードアップをするしかないわけです。でも、ミスもしたくない…なので、音符を見て、運指とポジションをイメージして、フレットをタブ譜に書き込んでいきます。ただし、やはり苦手なところがあるものです…。

たとえば、こんな曲。私がアレンジした「トロイメライ」ですが、ハイポジで複雑な和音になると、「うっ!!!」と詰まります。頭のなかに押さえるフレットが浮かんでこない。。。

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このような作業を数年続けました。結果として…ものすごい読譜力がアップしました!

普段の練習でも、新しい楽譜を見たときに、ポジションをイメージして「あ、このフレットを押さえるんだな」と事前に考えてから弾くように強く思えるようになりました。

そして、読譜力をアップしたい生徒さんにはタブ譜トレーニングを勧めるようになりました。「自分の弾いた曲をタブ譜に書いてみたら?」と。

是非、みなさんもやってみてください。簡単な曲でもなかなかできないものです。暗譜したと思う曲でも、「あれ?」というポイントがあるものですよ〜。

楽譜を見る→押さえるフレットが浮かぶ(同時に運指も浮かぶ)→押さえる…というプロセスが正確且つ迅速になっていけば、視奏力(楽譜を見てすぐに弾く能力)もアップします。そして、暗譜した曲でもこれをやってみると、記憶が抜けている部分がよくわかります。僕も本番前に電車の中などで、脳内タブ譜をやってみるのですが、浮かばないところがたーくさんあります。そして、焦る…楽譜を見てもう一度イメージを作る…という練習をしています。

慣れないうちは実際にタブ譜を書いた方がよいです。一日1小節でも、2小節でも…。地道にやっていけば、じょじょにスピードアップできます。塵もつもれば精神で是非やってみてくださいね〜。

この話題の関連しますが、11月の日曜ワークショップは「読譜力アップ」がテーマです。タブ譜法もより詳しく説明しますが、他にも読譜力アップのための秘策(方法)がいくつかありますので、まとめて紹介する予定です。

11月2日です。詳細はこちらのブログにて!

 

ギタリストと読譜力

さて、みなさん、現代ギター「ギタ研」をお読みになったでしょうか?
この記事で私、シキさん、坪ちゃんで鼎談しているのですが、そのことについて前にこのブログで記事にいたしました。
 
その記事のコメントで以下のようにkohjiさんがまとめてくれました。
(実際、よくまとまっていて、「ああ、ずばりそういうことです!」と思ったので、引用させていただきます)
 
ギタ研、毎月楽しく読んでいます。20年以上前からギターを弾いてきて、いまだに暗譜、苦手です。二十歳ころのときは、オケのスコアもすらすら暗譜していたというのに。富川先生のおっしゃるように、読譜力が重要という感じがします。譜面を読んでも、楽器なしでは音が聞こえない、と言う生徒さんの場合、まず弾けるようになるのが先決なのでしょう。ギタリストの多くが、楽譜なしで読譜できるかというところが苦手なのかも知れませんね。小さなこどもさんたちを指導して行くときは、この点を重視しています。フレージングを含めた読譜を、楽器なしで楽譜だけで分析してイメージできること、譜面を一読しただけで運指を即座に把握できること、この二つが両立できた子が本物のギタリストに育つのかなと感じています。
 
・・・譜面を読んでも音が聴こえない・・・というのは確かにギタリストには多いと思います。
私自身も幼少の頃からソルフェージュなどの「訓練」を受けているわけではないので、完璧とはいえません。絶対音感もありませんし。
 
しかしギターを始めた頃から、楽譜を読み、楽器で音を確かめ、「歌って確認」というのを繰り返してきたため、なんとなくパターン・スタディ(経験)で、「ああ、この音型だと、こんな感じ?」というふうにイメージはできるくらいにはなっています。
 
もちろん、複雑な現代音楽などは、実際ギターで音を確かめてからでないと、きついですが。
 
「フレージングを含めた読譜を、楽器なしで楽譜だけで分析してイメージできること」はとても大事です。最終的にはこのレベルまで到達することが重要です。
 
楽譜だけから音程などをとることが難しいというのであれば、ギターを傍らにおいて、ちょこちょことチェックをしながらやればよい、と思います。正しく弾くということより、「音楽を掴む」ということを考えながらやる、ということですね。
 
この場合問題となるのが、ギターの特殊性です。おそらく、ピアノなどと比較すると、同じ音でも何弦でとるか?ということがあり、ローポジションでとるか?ハイポジションでとるか?という点が難しい・・・。
 
このあたりは、エチュードや簡単な小品をたくさんこなしていくなかで、「この音の場合は、このポジションかな?」という“勘”を養っていくしかないと思います。
 
具体的な訓練法として、簡単な旋律を、様々なポジションで弾いてみる。もしくは、例えば「3弦と4弦だけ弾いてみよう!」とか・・・そして、実際音を出して弾いてみてから、楽譜だけを眺めて、指盤でどのように指が動いているが想像できるかどうか?が大切なのです。
 
そういう意味でギターにおける読譜力というのは、思っている以上に複雑な気がします。音が頭の中で鳴らせることができるか?&ふさわしい運指が見つかるどうか?(どのポジションで演奏するか?)という2点がバランス良く訓練されていないと、なかなか確実な演奏には至らない・・・ということです。
 
ということで、私がレッスンで「なによりもエチュード!をこなすこと!」と言っているのは、上記の2点目を中心に考えてのことです。エチュードを音楽的に仕上げるよりも、「質より量」でやってしまう。もちろん、和声の感じとか、声部を意識して勉強することも大事ですが、とにかく楽譜をたくさん読み、量をこなしてみると、ギターの指盤上での運指のパターンがつかめてくるはずです。
 
このことについては、また気が向いたら続きを書きますね。
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