ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

音楽史

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時代とテンポ感

スペインギターフェスタアカデミーというオンライン講座を2021年4月からスタートしております。スペインギターフェスタメンバーが講師陣。僕はギター史を担当しております。



で、毎日月末に「質問デー」というのをやっており、受講生の方からの質問がいい感じにやってきます。

今回僕のところには「ルネッサンスやバロックの時代の音楽を演奏する際にテンポはどのようなことに気をつけたら良いか?」というもの。

毎回、いろいろな質問を受けて、調べます。嘘は答えられないですからねー。で、資料をいろいろ引っ張り出してきて調べるわけです。ギター史や音楽史についてはだいたいの概要な脳みその中に入ってはいるものの、そこに裏付けが欲しいし、でたらめに答えたくないですからねー。

というわけで、勉強するわけです。

今回用いた資料は以下三つ。

IMG_0798

















クヴァンツ。

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モーツアルト父。

そして、上記含め、ルネッサンスからバロックあたりのことについて「あんちょこ」的に丸っとまとめてある本がこちら。

IMG_0800



















橋本先生の本、今日はじっくりと2時間くらいかけて再読してみました。もちろんテンポについてのところだけですが、頭がスッキリ。そして、速度記号や拍子記号に関するところも整理できました。やはりテンポは人間の生理的な部分(腕の動きとか踊りとか)に関連していることも多いのだなと再確認。

三拍子のことについても、ちょっと調べてみましたが、バロックギターのサンスの教本のラスゲアードの部分についても、ヒントがもらえました。いやあ、面白い。

良い質問は、刺激を与えてくれます。そして、僕の中の知識も整理されていきます。

最近の興味(ギター史とかあれこれ)・・・思いつくままに

あいかわらず、興味の対象が広くなっていて脳内はやりたいことでいっぱいです。

レクチャー関連:ギター連盟ユベントスの講習会(和声と歴史)は大好評です。第一回目は30名弱の方に参加をいただきました。定員ぎりぎりです。こちらのほうはまたレポートを書く予定です。とにかく若手プロギタリスト志望から年配でもやる気のある方、そしてプロギタリストの方まで参加していただいて準備した甲斐があったなあ・・・と思っています。連盟事務局のほうには地方でも開催してほしいという要望もあったり・・・うれしい限りです。

http://g-workshop.jimdo.com/

ルネッサンスとバロック:結局、この分野を研究していると「ああ、ギターのレパートリーって広いなあ!」と実感してしまいます。ビウェラの譜本を見返したりしていると、その音楽の充実度に参ってしまいます。ついでにいうとやっぱりバロックギター勉強したいなあ・・・とか、やっぱりビウェラ欲しいなあ・・・とか思ったりするわけです。やはり、その当時「どのような響きがしたのかなあ?」というところが知りたいわけですよね。そして、タブラチュアを見て、プレイヤーがどのような感覚で楽器を操っていたのか・・・という部分にも興味があるわけです。

(どなたか、ビウェラかバロックギター・・・安価で譲っていただけませんか?)

19世紀ギター:この分野のレパートリーも幅広いものがあります。2年ほど前から集中的に19世紀ギター界のレパートリーの研究も進めています。押上の天真庵で「19世紀ギターの夕べ」と題するライブをやったりもしました。最近はもっぱらホセ・フェレールです。たくさんの作品があります。ソル的な古典的な感性+和声感やメロディーにはロマン派を感じます。しかし、作品は決して冗長にならず、ほどよい長さの曲が多い。もっと弾かれてよい作曲家であると思っています。しかし、楽譜の出版数が少ない+入手困難というのが問題ですね。

テルツギターのレパートリー:テルツギター2台持っています。そして最近生徒の中でも19世紀ギターを入手している人が増えてきました。テルツギターを交えたトリオなどもできるのかなあ・・・と思っています。テルツ+通常ギターデュオもまだまだいい曲ありますからね。いろいろとやってみたい。

日曜ワークショップ:これも丸2年やりました。結局毎月続けて20回以上行ったことになります。私はギター奏法について2ヶ月に1回のペースで講義を続けました。合間に外部から講師を招いて講座をやってもらうという形で・・・。けっこうこれも続きましたね。まだまだ続けます。ギター奏法や身体の使い方についてはまだまだ教えたいことがやまほどあります。面白いもので、教えれば教えるほどヒントが沸いてきます。

身体の使い方と奏法:これに関しても地道に研究を続けています。一番の例は自分自身、そして生徒。体の構造、指の構造を考慮した奏法理論。そのことは帰国して以来10年の成果がでてきているような気がします。もちろんそこに既存のギター奏法とのリンクがなければいけません。この観点からの奏法研究はほとんど日本ではなされていないような気がします。そのためには広くギター史全体から俯瞰した思索が必要です。痛切に感じます。今までクラシックギター界が培ってきた美観を崩壊させるようなギター奏法理論は要りません。だからセゴビアなどの巨匠の奏法研究は欠かせません。そのうえできちんと奏法理論を考えていかなくてはならないのです。

セゴビア公式伝記:やっとでました。セゴビアの生地リナーレスから公式のセゴビア伝記が出版されました。1200ページ強。地道に読んでいます。おそらく現代ギター誌に紹介記事を書きます。

翻訳:ひさびさにやります。かつて現代ギター誌での初仕事がフェランディエレ教本の翻訳でした。その後ドミンゴ・プラトのギタリスト辞典の翻訳・・・たくさんやりましたね。嫌いな作業ではないです。南米関連のクラシックギター作曲家の記事です。

南米の作曲家:上記とは関係なく、最近ラウロとかサウメルとか南米のクラシックギター曲に興味がわいてきました。ブローウェルの「フーガ1番」とかもその観点からみると、いろいろと興味が沸いてきます。アリーリョ・ディアスのレパートリーにも面白いものがあります。まだまだこのあたりも深いです。南米にルーツのある作曲家としてニン=クルメルという作曲家の存在も気になります。

アリリオ・ディアスの「ナポリ民謡集」:楽譜もすべて揃いました。ディアス演奏の音源を聴くたびにすごいなあ!と思います。数曲は練習して人前で演奏したこともありますが、やはりディアス本人じゃないとこのアレンジのよさはでないのではないか?・・・と思ったりもします。まだまだ研究ですね。


・・・そんな感じで、興味のあることをざっくりと書き出して見ました。

いろいろありますね。興味は尽きません。今のところ、まずはビウエラが欲しいなあ!あとバロックギターも!

※もし、安価で譲ってくださる方があれば本当にご連絡ください!
tommig@livedoor.com


 


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2006年概観〜執筆

今週はレコーディング&編曲。そして昨日はライブ。

今日は朝から晩までレコーディングの編集作業でした。

(とはいっても半分居眠りしながら確認していただけですが。あとはエンジニア氏の孤独な作業でした。)

 

今から、まだ文章をかかねばなりません。ファリャの生涯です。これを書き上げれば、今年の仕事は全部終わり!。

 

ということで、「2006年概観」〜執筆活動について・・・です。

ことしも現代ギター誌にて連載を担当しました。「マヌエル・デ・ファリャの生涯」です。来年までの予定です。このために購入した資料費は馬鹿になりません。おそらくもらう原稿料よりも高い・・・。アルベニスの生涯を連載したときもそうでしたが、資料代というのは高いですね。とにかく洋書&古書になってしまうので。

とにかく、今後もスペイン関係の音楽史についての研究は続けます。かなりのネタがありますので、一生続きそうです。マイペースで続けます。

 

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マンドリンの歴史を学ぶ


マンドリン物語

上の本の著書であり、マンドリン奏者である有賀敏文氏と今月3月19日に演奏をすることになっています。(詳細はここをクリック

で、明日(といっても明けて今日か・・・)リハ。

今からちろっと明日のリハの曲をおさらいします!(しかし、最近完全夜型になってしまった)

今まで何回も有賀氏とは演奏を行っているので、レパートリーはけっこうあるのだが、すこしポピュラー物ということで、イエスタディとか白い恋人たちなども演奏予定。お楽しみに!。

で、上の本は、ギタリストの方にもお勧め。非常に読みやすく、そして資料に基づいて詳しく「マンドリンの歴史」を解説しています。リュート、ギターに関する記事もあるので、是非読んでみてください。これで定価1700円は安いですよね?

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