ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

音色

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レッスン覚書ミニ〜2008年3月31日〜4月3日

  1. 最終的な音色の追求は本人次第。結局多くの演奏家を生で聴き、たくさんの楽器の音を聴き、その音と自分の心の中の「感動」を常にチェックしかない。先入観に囚われないことも重要?
  2. 装飾音の場合は特に左手の準備に気をつけること。装飾音を弾くべきタイミングの直前で「ストップ」し左手を観察。指が該当するフレット上に準備されているかどうかをチェック。
  3. 中級者の落とし穴。音色と音量。装飾音、セーハ、左手もしっかりおさえなきゃあ…というレベルに達してくるとギターのポテンシャルをわすれがち。開放弦でただ単に「音量と音色」に気をつけて毎日練習するだけでも、その意識を保つことができる。ホセルイステクニックノート、冒頭の「音だし」練習はその意味もある。
  4. 楽器のフォームはクラシックギターの広汎なレパートリーが要求している技術を全て理解しなければ完成しない。そして完成したとしても、音楽的な欲求が大きくなってくると、また変化する。そのことを肝にめいじて地道に探求していくしかない。
  5. 楽譜の知識は重要だ。たとえば、プロ志望であれば、自分が弾く楽曲の楽譜の版について様々な情報を集めるべき。この作業の大切に気づける人だけが気づけることは多い。この作業を軽視する人は、数年後に痛い思いをするだろう。
  6. バリオス、ワルツ3番。2弦は2弦らしい音色で!。もともとは何故2弦を使わなければならないのか?ということを考えなければならないのだけど。
  7. ホセルイス編、亜麻色の髪の乙女。CDでニュアンスを確認。実にポイントを押さえたヴィブラート&音の残し方。参考にすべし。またフレーズの解決のポイントも絶妙。
  8. 簡単な2声程度の曲で暗譜のトレーニング。暗譜のコツを掴むために徹底的に分析して、声部の意味合いを考える。上級者でも、それぞれの暗譜法を確立するために、わりあい簡単めの曲でトレーニングだと思ってやってみるとよい。

 

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アポヤンドは音色!!

最近、生徒とのレッスンで気になること。

アポヤンドとアルアイレの使い分けについて書きます。

「アポヤンド=大きい音を出す」という図式で考えている人が多いですね。それならアルアイレは「軽い音」?

アポヤンドをすると大きい音量しかでないというのは大問題。弦をただ引っぱたいている可能性があります。指先が弦に接触し、必要な分だけ押してリリースする・・・というアクションを意識すれば、小さい音量でもアポヤンドができるはずです。

では、アポヤンドとアルアイレの違いは何か?・・・答えは「音色」です。アポヤンドとアルアイレは弦の振動の仕方が変わります。一般的にアポヤンドは表面板に対して水平に近い振動で、アルアイレは円運動に近い振動になるでしょう。

この振動の違いが音色の違いとなって出てきます。

アポヤンドとアルアイレの違いは音量では決してありません。音色です。このことを間違うとギターの音色のバリエーションを狭めてしまうことになります。

 

実際の練習においては、アポヤンドとアルアイレの音色を『できるだけ同じ』にすることを目指すことを忘れないように。上記で述べていることと相反することのように思われるかもしれませんが、アポヤンドとアルアイレによる弾弦後の弦の振動を『ほぼ同じ』にすることが、右手のタッチと右手全体の安定のためには必要です。

このように意識すれば、おのずとアポヤンド時とアルアイレ時の右手のフォームは同じ形になってきます。両者の弾き分けは、右手の指先でコントロールされることになります。手の甲は動きません。

実際の曲のなかでのアポヤンドとアルアイレの弾き分けは、瞬時に切り替えなければなりません。この両者をスムーズに切り替えられることが大切です。

このことをふまえたうえで、弦の振動方向をいろいろと試していきます。表面版に対して完全に水平に振動させる・・・垂直方向の振動を多く与える・・・円運動に近くする・・・楕円の振動にしてみる・・・エトセトラ・・・このように考えていくと、アポヤンドでもアルアイレに近い音色がでますし、アルアイレでもアポヤンドに近い音色を出すことも可能です。

このように右手の安定を考えながら、弦の振動を様々に変化させることができるようにトレーニングすることが、ギターの音色を増やしていく方法です。その増やす過程において、アポヤンドとアルアイレという便宜上の弾き分けが存在します。

「アポヤンド=太い音色、アルアイレ=軽い音色」という単純な二分法では、失うものは大きいです。

ましてや「アポヤンド=大きい音、アルアイレ=小さい音」という二分法においては、右手のタッチを考えていないと思われてもしょうがないでしょう。

初心者への導入段階においては、この便宜上の区分は使用されてもよいかもしれませんが、教える側も教わる側も細心の注意を払いつつ、違いを把握するべきです。

少々固い文面になりましたが、みなさま研究してみてください。

上記のことが完全に理解できれば、セゴビア風指寝かせアポヤンド(?)を使用してもまったく問題ありませんし、その時点で「あなたの音色」として、そのタッチが音楽の中で生かせるはずです。

 

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フレット交換

我がアルカンヘルのメンテも終了。
 
入手以来まったく手をつけていなかったフレットを交換。
もう4年ほど前から、でこぼこしていたが、音の変化を恐れてやはり交換をためらっていたが、さすがに低音のボコボコ感がぬぐえなくて交換を決意。
で、最近仕上がった。
 
フレット交換も信頼できる製作家に頼まないとうまくいかないもので、長年の付き合いがある人に依頼。
 
毎回私の教室の発表会に足を運んでくれて、私の楽器の音の変化をよく覚えてくれているので、やはり調整も細かい。丁寧な仕上がりで満足。
サービスで汚かった表面版もミガキを入れてくれて、これもちょこっと嬉しい。
 
今日朝一番のレッスンに来たのは、まったくの初心者から5年私に習っている生徒でしたが、その生徒の第一声が「先生、ピアノ弾いてませんでした?」であった。
 
「いや、このギター弾いてただけだよ」と私。
 
つまり、フレット打ち換えによって楽器の音の変化を、この生徒さんは気づいたわけです。恐ろしいですね。生徒の耳もかなり敏感です。
 
とまあ、このくらい音の立ち上がりと音程感がアップしました。
 
正直な話、今までスカスカの音で弾いていたのかもしれません。
 
そして、正直、この音の変化に気づいた生徒も凄いなと思いました。私はフレット交換について何も話していませんからね。
玄関先から音だけ聴いて「ピアノを弾いている」と思ったそうです。
 
やはり楽器の調整はきちっとしなけりゃ駄目ですね。人間ドックと一緒で。
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