日曜日はワークショップを行いました。
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遠くは名古屋から参加された方も。アマチュアからプロで活動されている方まで、10数名が参加してくれました。

20150118講座概要

参加された中のひとり、道祖尾ギター教室を主宰されている道祖尾さんがブログにワークショップで「考えたこと」をまとめています。

「ひとりでも上手くなる練習法〜練習の仕方を練習しよう」ワークショップ受講してきました!

今回伝えたかったことのひとつが、「言語化」と「抽象化」でした。自分の言葉で経験したことを書いてみる。言語化するうちに「まとめること=抽象化」することができる。そういうことをレクチャーの一部として伝えました。

上記で紹介したブログ記事には、ギター講師として、そしてジャズギタリストとしての自分の経験を踏まえて、しっかりとまとめられています。すばらしい。

練習の仕方のコツはいくつかあります。細分化していけばきりがありません。音楽をやる、ギターを弾くという上で勉強しなければならないことは、たーくさんあります。

その中で自分を見失わず、自分が今「やるべきこと」を見つけていくためにはシンプルに考えることがとても大切です。「シンプルに考えること=ここに戻れば安心できる&たくさんのアイデアを得ることができる立脚点をもつこと」と言ってもよいかもしれません。

それは「かた」を探していく作業…と言っても過言ではありません。私個人の研究分野としては世阿弥研究は20年ほど行っていますが、それは自分の芸を磨く+音楽を人に伝えていく…という仕事に関わっていくからです。

自分の音楽を磨いていくこと+正しく音楽文化を伝えていくこと。

これが私の仕事であり、人生です。

そのためにはたくさんのことを勉強しなくてはいけません。ですが、たくさんのことを知れば知るほど混乱するものです。情報の多さ、伝えるべきことの多さ、やるべきことの多さには圧倒されます。圧倒されないためには、ひとつずつのことについて整理していくしかありません。

そして、シンプルなものにまとめていくしかないのです。そういう作業を行っていくうちに「かた」が見つかってきます。クラシックギターでいえば、右手左手の技術で注意することの「かた」はある程度見つかってきました。学び方の「かた」もある程度…。もちろん、まだ完全な「かた」は見つかっていません。

「かた」というものが洗練されていくべきものですので、これから私自身で色々なものを内包しながらも、シンプルな「かた」にしていかねばなりません。

ワークショップの最後に、半分冗談で、以下のように受講生のかたに言いました。

「いい音楽にするためには”ちゃんと弾けば”いいのですよね!」

…これも実は僕の中での考え方の「かた(型)」です。もちろんレッスンの中では、生徒さんの現時点での状況にふさわしいアドバイスをします。「ちゃんと弾く」という私の「かた」の中にはいろいろなものは内包されているというわけです。

ワークショップのなかで、より具体的な練習法は提示しましたが、最終的には各自が練習のなかで「自分のかたを見つけていく」しかないわけです。

だれそれさんはこんな練習をやっている=正しいにちがいない…と人の真似をする段階も大切なのですが、アマチュアであろうがプロであろうが「自分の方法論」を探していくことが最終目標です。

そしてその「かた」が普遍性をもつことが大切です。

細部までこだわって学ぶ→それを言語化する→抽象化する=「かた」がつくられていく。そして「かた」を応用してみる→修正する…という段階を作っていくしかありません。

いずれにしても受講生のみなさんの感想や意見から、とても良いワークショップとなりました!本当に感謝です。みなさんのフィードバックのおかげで、私自身もたくさんのことを勉強することができましたし、あらたに「抽象化」できました。



 


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