なんとか風邪が治ってきました。
さて、今日は午前中は現代ギター社で座談会のお仕事でした。テーマは「SPで聴くギターの巨匠」(?)・・・勝手に仮題をつけました。
かいつまんで言うと、SPレコードで当時吹き込みをしたギターの巨匠達の演奏を聴いて、奏法や音楽表現について語り合う・・・というものでした。
なによりもまず、これほどSPレコードを間近でたくさん聴いたのは初めてでした。
おそろしいほど、リアルな音でした。CDなどに焼き直しされたSP復刻とはまるで違います。
ギターではありませんが、クライスラーも聴きました。音の幅が違います。
レヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサのアランフェスも聴きました。素晴らしい演奏でした。オケの音もとても立体的で、「え?こんな音があったの?」という新発見がたくさんありました。
SPで裏表で大まかに1楽章分あるので、途中突然切れます。その切れ方が、なんとも間のいい切れ方で・・・。聴いてみるとわかりますよ。
参加者数名という、贅沢な環境で、しかもGGサロン貸切・・・いわば「SP鑑賞会」でした。
・・・しかし、それにしても、当時の他のギタリストに比べて、アンドレス・セゴビアの実力はずば抜けて凄いです。とにかく音楽が美しい&まとまりがある。レパートリーも、現代的・・・。やはりスゴーイ人ですよ、セゴビアは。
あたりまえながら、ヴィブラートも絶妙。で、ありながら、くどくない。
書きたいことはたくさんあるけど、このあたりで。
とにかくSPレコードは凄かった!!