ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

エチュード

クラシックギター弾いてみたいなあ…!と思っている方…
真剣にクラシックギターに取り組んでみたい!と思っている方…
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表現力アップの秘訣!〜ヒントから実践へ!

明後日の2月15日に、「表現力アップの秘訣!」という講義を行います。
詳細→日曜ワークショップ「表現力アップの秘訣!」

いままで、いろいろな人にレッスンをしてきました。表現について以下のように考えている方がとても多い…。(こまったこまった)

1:「なんとなく」勘で、表現をつけている。
2:CDやYouTubeなどで演奏を聴いて「真似」をする。
3:表現は先生が教えてくれると思っている。

1について:ある程度、音楽をやっていれば、こんな感じだろうなあ…という「あたり」はつきます。ただし、そこに理由付けができなければ、ずっともやもやしたままになります。もしそのときの自分の勘に理由付けができれば、他の楽曲の解釈にもつかえるルールが発見できるかもしれません。

2について:「真似する」ことは決して悪いことではありません。自分が聴いた演奏やCDで「これいいなあ!」という表現をストックしていくことは、自分の趣味や嗜好を確認する意味ではとてもよいことです。しかし、もう一歩踏み込みたい。その奏者がどのようにしてその表現に辿り着いたか…考えてみる。そうすることによって、楽曲の新しい解釈が見つかることがあります。

3について:多くの人がこういう心構えでいます。レッスンを受け始めた最初はこれでよいのかもしれません。ですが、先生が教えてくれた表現をそのまま受け取っているだけでは「自分で表現を見つけていく」思考回路はできてきません。先生から習った曲しかきちんと弾けない…という方が多いですが、それは困りものです。
「どうして先生はこのように考えたのだろう?」と考えること。そして、良い先生は理由を教えてくれます。そして、自分でも理由を考える姿勢を身につけましょう。

以上のことを踏まえて、音楽表現を考えるヒントというのを5回に渡って連載しました。

音楽表現を考えるためのヒント1
音楽表現を考えるためのヒント2
音楽表現を考えるためのヒント3
音楽表現を考えるためのヒント4
音楽表現を考えるためのヒント5

レッスンを通じて、そして自分で多くのことを勉強することによって、「西洋音楽のルール」を見つけていってほしい。そして、自分で音楽を解釈する喜びを感じてほしいという思いで書きました。

「どこからどうやって考えていったらいいのだろう?」「どこから勉強していったらいいの?」という人が多いのです。だから、勘や他人の演奏のコピーをしてしまう。そして、「それなりに」うまく聞こえれば満足してしまう。どういう手順で楽曲を分析していったらよいかが道筋がわかれば、自分で表現を考えていく思考回路がじょじょにできてきます。

日曜ワークショップの「表現力アップの秘訣!」では、どこから攻めていったらよいか?…から説明します。音楽表現を自分で考えていきたいなあ!と思っている方は是非参加してください。

「魚を与えるのではなく、魚の捕り方を教えよ!」という諺があります。とても好きな言葉です。良い先生の条件でもありますが、私は音楽表現に関して「魚の捕り方」を教えたいなあと思っています。

まずは簡単に「表現」についてみなさんに考えてもらいます。

その後、実際の楽曲で演習します。考え方がわかったら実践あるのみ!

以下の曲を予定しています。
タレガのアデリータ
Tarrega_-_Adelita





ソルの小品
35-14


ソルのエチュード
セゴソル1




もし、お時間ある方は上記をちょっと練習しておくとよいかもしれません。
 

ということで、表現力についてヒントを得たい方…ぜひ日曜ワークショップ「表現力アップの秘訣!」に参加ください! 
詳細はこちら! 

 

カルカッシ論文と洗足学園音楽大学大学院修了演奏会

洗足学園音楽大学ギター科の講師となって、初めての仕事が大学院の副論文指導でした。副論文とは修了演奏に関する研究などをまとめる作業です。仲野友規君の論文指導を担当することになり、1年間じっくりと「資料集め」から「まとめる作業」「文章化」まで付き合いました。

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カルカッシのエチュードと楽曲の関連性と、エチュードの意義についての論文でしたが、私自身も仲野君への指導に際して、カルカッシのエチュードを再研究しました。新たな発見もありました。やはり「教えるということは学ぶこと」だなあ…と。良い経験をしました。

先日、1月16日に、その仲野友規君の洗足学園音楽大学大学院修了演奏試験がありました。会場は洗足学園音楽大学の前田ホール。大ホールですが、素晴らしい音響でした。演奏もとても落ち着いていて、大学院での勉強の成果をしっかりと発揮していたと思います。

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審査員は、原善伸教授、鈴木大介客員教授、中根康美、竹内永和、堀井義則、富川勝智の各ギター科講師。それに作曲科の安彦善博客員教授が担当しました。

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まだ論文の口頭試問が残っていますので、もうちょっとです。仲野君、がんばれ〜!



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日曜ワークショップ(カルリのエチュード)とエチュードの効能

6月19日は「ギター漬けの一日」でした。午前中は日曜ワークショップ。午後から25日に発表する合奏曲の練習。それから、チャリティコンサートのリハ。

今日は日曜ワークショップについてのレポート。

当教室主催で毎月行なっている日曜ワークショップ「カルリ45のエチュードの学び方」講座のパート2を午前中に開催。 教室内外より13名の方が受講してくださいました。全音版45のエチュードの後半部分のエチュードについて大まかに「学び方のコツ」を指導しました。

前半部分ではシャープ3つまでの調だったものが、中盤以降ではシャープ4つになり、またフラット系の調も登場します。それにつれて、ローポジションではない楽曲が出てきます。もともとのカルッリ(本来ならイタリア語の発音的にはカルリよりカルッリのほうがふさわしい)の教本には、まずはローポジションの各調を学ばせたあと、4ポジション、5ポジション、7ポジション、9ポジションで弾くべき(学ぶべき)代表的な調のスケールが登場します。

しかし、全音版だとこの部分が省略されています。つまり学習者にはあらかじめこのエチュード集以外にハイポジションでの「スケール」練習が必要であるということです。

カルッリ教本(原本)の上記のポジションについての調の当てはめ方はとってもシンプルです。

4ポジション=ホ長調
5ポジション=へ長調
7ポジション=ト長調
9ポジション=イ長調

・・・勘のいい方なら気づくと思いますが、全部平行移動して、一種類の運指のパターンで弾けるのです。

中級者以上の方なら、1ポジションでのハ長調の音階を「ゼロフレット(=つまりナット)」を意識した運指で弾けば、上記の調も全て「平行移動して」「同じ運指で弾く」ことが可能であると気づくはずです。

運指のパターンでだいたい弾けてしまう・・・これはカルッリの策略でもあったような気がします。だからこそ、当時の王侯貴族の間で「ギター教授」として凄い人気があったのでしょう。

「ああ、これはホ長調だからね、まず、この4ポジションの運指覚えちゃってください・・・ほーら、この曲なんて、それが分かれば弾けちゃうでしょ?」というギターを教えているカルッリの声が聞こえてきそうな部分です(あくまでも想像です・・・)。

そういう意味では全音版の欠如している部分はこのスケール部分でしょうね。もちろん教材としては問題ありません。教える側がそれをフォローすればいいのですから。それを補完するための他の教材(スケール本など)を用いれば問題ないからです。

あとは、フォローする面としては、ギターのポジショニングの「感覚」でしょうね。

身体面から考えると、通常の人は1ポジションには慣れています。そして、9ポジションは左手小指脇(?)の部分がギターの「肩」の部分に当たるので、目をつぶってでも(指のポジション感覚が出来てくれば)可能となってきます。(実はホセ・ルイス・ゴンサレス著ギターテクニックノートの冒頭の練習はこの指のポジション感覚を養う練習にもなっているのです)

つまり、1ポジションと9ポジションはほとんど人がギターを弾いて数箇月で「体の感覚として覚えてしまう」ものです。言い方をかえれば数箇月で「体の感覚として覚えるべき」ものであります(※だからこそ、僕はレッスンのときに上記のテクニックノートの通称”音出し”練習を徹底的に初期の段階からやらせます)。

各フレットに対して1234と押さえていくと、上記の1ポジション、9ポジションの間に「5ポジション」があります。実はこれも自分とギターの距離感が出来てくれば、ほとんど問題なく『見なくても』捉えられるものなのです。

そういう意味で考えれば、全音版のカルリ45の37番(イ長調での9ポジションの練習)は唐突ではありますが、理に適っているのです(教える人がそのことを説明しさえすれば・・・ですか)。

あとは、パート1では説明しなかったフレーズと音楽用語の理解についても説明しました。23番以降はそれなりに「音楽的に魅力的な作品」として仕上げていくべきだと思います。カルリ=初心者用のエチュードと思ってはいけません。音楽的にはフレーズをしっかりと考えて、音楽のストーリーをしっかりと作っていく「トレーニング」だとおもってくれないと困ります。

もちろん、それは8番以降の曲であれば、すべてに関して「フレーズ」を考えることが可能です。7番というシンプルなエチュードであっても、そのフレーズに対する感覚は生かされなくてはいけませんが・・・しかし、「初心者から学ぶ」という段階において、おそらく20番あたりまでは、左手の正しいポジショニングや読譜、右手のフォームなどを学ぶことのほうに比重が置かれるべきです。そして、20番前後のあたりで「左手と右手の基本フォーム」は完成されているべきです。

それを前提に考えると、23番以降ではすこしずつ「フレーズ」について考えるということが大切になってきます。そして、それは「魅力ある音楽とは何か?」ということにもつながります。比較的初期の段階で(そして、短い楽曲のなかで)そのことについて考えることは『音楽の美しさ』について考えることにもつながります。そして、音楽でメッセージを伝える「方法論」としてのフレーズの考え方を学ぶことは早いに越したことはありません。音楽という言葉でどのような世界を作るのか・・・その方法論を学ぶ意味で、このカルリのエチュードは「音楽的に素晴らしい教材」となります。

あとは音楽用語についての「正しい理解」を得るための「勉強の仕方」を伝授。勉強の仕方・・・とか偉そうなことをいいましたが、アレグロとかアンダンテとかラルゲットとか・・・その「本当の意味をしっかりと考えること」、そういう勉強の仕方をしてくださいね!・・・そして、そのための参考書はこれです!・・・というものです。

下記2冊を推薦。

イタリア語から学ぶ ひと目で納得! 音楽用語事典
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ピアノを弾く人のための 音楽用語ハンドブック
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特に初心者の方には最初のものは絶対にお薦め。もちろん、初心者だけでなく、上級者であろうがプロの人であろうが、一読をお勧めします。私がスペイン留学中に「あれ?」と思ったことを、みごとにまとめてくれた感じの本です。

つまり、カルリのエチュードに書いてある音楽用語の意味を考えて弾いてみましょうね!ということです。そのことで、音楽用語(特に速度記号ですね)の大切さと理解することの「難しさ」も初心者の段階から経験することができる。つまりアレグロのニュアンスを考えることやラルゲットのニュアンスを考えることが「音楽をイメージする」ことにつながります。それは「速く」とか「遅く」という単純な二分法で作られる世界とはまるで違うのです。そして、そういう二分法からは「音楽は生まれません」。

つまり、上記のようなことを考えて、勉強していけば(そして、勉強できる環境にいれば)カルリ45のエチュードは、素晴らしい「音楽を学ぶ教材」そして「ギター奏法の基礎を学ぶ教材」となり得ます。

これは独学の方には難しいかもしれません。(だからこそ、ギターをきちんと勉強したい人、音楽を勉強したい人はしっかりとして教師に就くことが大事なのだと思います)

そして、世の中のエチュードと呼ばれるものには、上記のような「学ぶ方法」があります。その目的なそれぞれ違いますが、有名なエチュードにはそれぞれ「学び方」があります。ソル、コスト、カルカッシ、ヴィラ=ロボス、ブローウェル・・・それをないがしろにする人は「遠回り」です。そして、学び方を間違っても「遠回り」です。

また、同様の講座はやってみたいと思っています。



 


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レッスン覚書ミニ〜2010年6月29日〜7月1日

  1. MCP関節の動きをしっかりとコントロールできると音階などの安定感が変化する。やはり先日の月イチ講座〜関節編は自分でいうのもなんだが、良い講座であった。なによりも参加した方の変化がその証拠である。
  2. マイヤーズ、カバティーナ。伴奏部分を「きわめてピアニッシモ」で弾く練習をある程度楽曲を覚えた段階でやるとよい。セーハを押さえている無駄な力を抜く練習となる。メロディーは明瞭に。これは右手のタッチのコントロールの良い練習になるだろう。その場合もあくまでも伴奏はピアニッシモに。
  3. セゴビア編ソル20。2番。とにかく古典のなんたるか、音楽表現とはなにか?・・・この1曲を丁寧に取り組むことで考えさせられものは多い。アポジャトゥーラの表現では、その部分で止まる・・・これを不快なり、なんともいえない浮遊感、落ち着きのなさに感じるところから「耳をトレーニング」していく。そして、解決・・・。途中、解決したと思ったら、ドミソと音階的に再び高揚・・・という部分の処理の仕方も丁寧に。
  4. 古典の表現、というよりは音楽の表現では「先に処理」していくこと。アポジャトゥーラの解決をしてから、ドミソと上がって行く部分を考えることがとても大事だ。これは認知心理学的なアプローチといえる。楽曲分析とは別の切り口の考え方である。
  5. コストの舟歌。この曲もアポジャトゥーラを徹底的に考えて行なうべし。簡単なルールとして小節線を挟んで、次の音が同音であれば、その音にアクセントがつくということを覚えておくとよい。同時に西洋音楽における「小節線」の役割、1拍目の意味を説明した。
  6. ポジションの把握。重要。まずは1ポジ、5ポジ、9ポジでの指盤上での指の準備ができるようになること。それぞれの開き具合を理解する。その後は各弦にてできるようになること。
  7. ある表現を学んだ場合に、それを「言語化」し説明できるようにすること。これが『理解』という。例えば、クレッシェンドをかけたほうが「いいなあ」と思うのであれば、その理由を明快に第3者に分かるように説明できることが大切だ。
  8. へ長調において、1,2弦の部分セーハとその解除・・・つまり1指を2弦に残し、1弦は開放弦を鳴らすというパターン・・・は重要なテクニックである。DIP関節をコントロールして行なうべし。
  9. 爪が割れやすいという人は、磨き方に問題がある場合もある。
  10. ソル、アンダンティーノ。6連符、7連符などの処理。次の拍も一緒に考えて、着地するように意識。
  11. ブローウェル、シンプルエチュード13番。スラーのニュアンスをしっかりと出す。しかしメロディーは低音にあるので、音量にも注意。
  12. ソルOp.60。捉えにくい曲が多いが、音楽的に成立させること。指のトレーニングではない。
  13. セゴビア編ソル、12番。セゴビアの運指通りにやるとナチュラルなアーティキュレーションが発生する。これはこれで研究の価値はある。あと1指をできるだけ弦上から離さないようにすることもポイント。
  14. セゴビア編ソル20のエチュード。毎日1番から10番まで初見感覚で弾くことは、読譜の素晴らしい訓練となる。騙されたと思ってやってみること。1年続ければ、かなり楽譜に関する感覚が変化してくる。
  15. カルカッシ1番。ある意味、すっきりと弾ければOK。もちろん表現的にもいろいろと学ぶことはあるが、右手と左手のタイミング練習だと思ってやるとよい。
  16. どんな楽曲であっても、「音楽的に成立させること」。大事です。
  17. ヴィラ=ロボスのエチュード。一曲ずつこなしていくなかで、技術的な要求、音楽的な要求の多さに気づくはず。まずは技術から固める。単純なことからはっきりとやっていくと、技術を固める=音楽の基本を考える、ということにつながっていくはず。「なんとなくCDでこう弾いていたから」という理由で表現をつけてしまうことは、「音楽」ではない。まずは楽譜どおりに弾く。そして技術的に成立させる。このことから音楽の基本の多くを学べるはずである。
  18. ヴィラ=ロボス、エチュード7番。スケールを綺麗に弾く。ゆっくりから段階的に上げていく・・・という方法は「初心者」の練習法。この手の早いパッセージを弾くためには?・・・という特化した考え方を思いつかなくてはダメ。瞬発力のエチュードである。
  19. マイヤーズのカバティーナ。声部の分離。弾き分け、右手の独立という点ではヴィラ=ロボスのエチュード5番が完璧にこなせれば、楽にできるはず。このように、ある楽曲の技術的な要求を今までやったエチュードと関連付ける発想力を徹底的に身につけることがプロ志望、及び教授活動を行いたい人にとっては必要。その場にある曲が弾ける技術、表現がわかる・・・というのはプロの実力とはいわない。
  20. カルカッシ2番。プランティングで練習。
  21. カルカッシ3番。メロディーのみアポヤンド、及び「できるうる限りプランティング」で弾いてみる。いろいろな可能性があるが、この両者をおこなうことにより、右手のフォームは身につくだろう。


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お仕事論(反応編)〜古典を学ぶ

先日書いた「お仕事論」に対して、多くの反応がありました。

自分でも、そんなに本腰を入れて書いたわけではないのに、びっくりです。

お仕事論ぱーと1

お仕事論ぱーと2

 

メールもたくさんいただきました。

(あと、「拍手」のところのひとことコメントにも)

「よくぞ、言ってくれた!」というものから、「やはり古典は大事だと実感しました」というものまで…。

古典において、基本的な和声進行をしっかりと把握しながら、それを明確に第三者に伝える技術(表現法)を学ぶことはとても大事です。

上記のことは、クラシックギターにおいては、ソルやカルッリ、カルカッシ、ジュリアーニなどで学ぶことができます。

ロマン派、近現代の音楽は、やはり古典に対して「継承」「アンチ」「発展」などの立場をとっています。いずれにしても、古典がベースメントとなっていることは否定できません。

一般的に、ロマン派の音楽になれば、その和声や旋律は古典よりも複雑化、複合的な要素が多くなるものです。

最初からロマン派や近現代のものをやるよりも、徹底的に古典作品を研究したほうが実は「近道」です。

最初は簡単なエチュードでしっかりと分析し、古典の表現法のルールをしっかりと積み上げていくことが大事です。同時にギターでのテクニックの「ルール」(消音法など)も構築していくことです。そして、曲中で学んだことを、(その曲だけのものだと思わず)以後も必ず応用していくこと!…これがとても大事です。

曲中で学んだことを、以後も必ず応用していくこと!…実は、このことがもっとも難しいことなのです。

人間、誰しも忘れっぽいですから…。「ルール」を何度も応用し、その効果を検討し…という反復でしか、記憶には定着しません。

フレーズを見極める方法(音のグルーピングなども含め)や歌いまわしのルールなどは、最初は分析するのに時間がかかるかもしれません。しかし、何度も同傾向の楽曲をやっていけば、いずれ「勘」が養われます。それまでは徹底的に同傾向の曲で、「今まで学んだことを全部応用できるように」意識しつづけるしかありません。

 

例えば、ある生徒さんがソルやカルッリの簡単なエチュードの学習を続けているとします。小品のエチュードで丁寧に古典的な和声のルールを学び、フレージングの方法や非和声音などの表現法を分析している…という状態です。

さて、発表会の時期が近づいてきたとします。先生のほうでは、今学んでいる「古典の小品」で発表会にでることを勧めるはずです(少なくとも、まともな先生ならね)。

しかし、大概の生徒さんが「もっと格好いい曲が弾きたいです!…だって友達とかも聴きにくるし…」とか言います。で、「サンバースト」とか「11月のある日」とか「タンゴ・アン・スカイ」を“死に物狂い”で数ヶ月さらうわけです。

もちろん、発表会に「自分のレベル以上の曲」を弾いても問題ありません。問題となるのは、発表会の曲に全力投球して、古典のエチュードの学習を忘れてしまうことです。たとえ発表会が近づいてきたとしても、通常の学習を忘れてしまってはいけません。

大概の生徒さんが「発表会で披露したい自分の実力以上の曲」の読譜や技術上の難所に時間と集中力を奪われてしまいます。

そして、発表会が終わったとき、それまで学んだはずの古典の「ルール」(いいかえれば、「音楽のルール」)を完全に忘却していることも多いのです。

…で、ゼロからやり直し(学びなおし)…というパターン。

ですので、発表会は、そのときレッスンで学んでいるものをしっかりと(正しく且つ美しく)弾く、というのがベストです。

 

とはいっても、モチベーションの問題があります。そのとき、どうしても弾きたい曲があれば、(たとえ、自分の実力以上でも)チャレンジするのは悪くはありません。ただし、その場合でも普段の(積み上げ式の)勉強を続けることを忘れてはなりません。

普段の学び方…どの分野においても、「学び方」を知っているか、知っていないかは非常に重要です。

 

そして、「学び方」を知っている方は、着実に「良い音楽」ができる体質になっていきます。

 

ということで、「お仕事論〜反応編」でした。

 

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