音楽家の仕事ってのは様々です。

私もいろいろやっています。

名刺は「クラシックギタリスト」ですが、カバーしている範囲は「クラシックギター」全般です。

教えていますし、もちろん演奏もしています。録音の仕事もあれば、編曲の仕事もしています。

コンサートの企画もしますし、レクチャーやマスタークラスも企画します。ある意味でプロデューサー的なこともやっていますね。

あと、執筆ですね。いっぱい書いていますね、いままで。そういう意味ではクラシックギター史の研究家という面もあるわけです。

たまに面白い仕事があります。前回のブログでケータイからアップしたのはその仕事の模様です。ヤマハさんのAFCという音場システムの実験現場にお邪魔したわけです。

説明は難しいのですが、ホールなどの残響などを調整できるシステムということになるのでしょうね。

まあ、ギタリストとして感想を聞かせてください!…という仕事です。「この仕事はいったいなんと言うんだろうね?」と聞いたら、担当氏は「エバリュエーションじゃないかなあ?」と答えていました。

ということで、先日は「エバリュエーション」の仕事だったわけですね。

まあ、このシステムを「評価」して感想を聞かせてくれ!…と。

現場の方には「大変参考になった!」と言っていただきました。そのヒントをもとに調整していくようです。国際音響機器展(だったかな?)にこのシステムは出品されるそうですので、その役には立ったというわけですね。


さて、いろいろ試してみて、考えてみて、音についていろいろなことが分かりました。

舞台上の音、そしてホールの音…その差…感覚の違い…。普段、自分がどのようなことを考えて舞台で弾いているのか?…リハーサルのときにどのようなことを(無意識にでも)考慮して自分のタッチを調整しているのか?…ほんとーにいろいろなことを考える良い機会でした。

普段、言葉にして考えることが少ない分野(?)なだけに、自分が普段行なっているプロセスとその意味を整理する意味で重要であったと思います。

なんどもこのブログでは書いていますけど、音楽のことについて、ギターのことについて考えるチャンスは山のようにあります。

仕事とはいいながら、勉強させてもらっている感じがします。


おかげさまで、いままで色々な種類の仕事に声をかけてもらっています。その全てにおいて、学ぶことがたくさんあります。

某先輩ギタリストには「いろいろ手を出しすぎなんじゃないの?」と言われたこともありますが、何をやっても面白いのだからしょうがありません。

おそらく、クラシックギターを握っている限り、そして「音」が関連している限り、私にとっては全てがアクティブな経験となっていくものと信じています。それが自分の頭の中で整理されて、体系付けられていくのには時間と脳みその体力が必要なのですが、なんとか持ちこたえています。

BLOGランキング(一日ワンクリックよろしくお願いします!!)

音楽ブログランキング blogram投票ボタン

ギター教室ロゴ